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2015.05.04

「本業は母親」ワーママ歴3年・佐々木さんの「言薬」


そこで何かが腐ってようと強制終了!

目を細めて笑う表情がとてもキュートなママさんです。

目を細めて笑う表情がとてもキュートなママさんです。

笑顔の素敵な佐々木裕美子さん。現在、女性のためのサイトOZモールで婦人科系検診の促進などを、クリニックと一緒に推進するプロジェクトのリーダーを務めています。

そんな佐々木さんを支えていることばは、「本業は母親」です。
2歳になる息子さんを18:00に保育園まで迎えに行くため、17:15には全ての業務を終わらせるといいます。
「強制終了ですね。仕事が残っていても、何かが腐っていても(笑)シャットダウンして帰ります。本業は母親なんだと思っているからできることですね」

育休後に部署異動

産休に入る前は広告営業を担当していた佐々木さんですが、復帰後新しい部署への異動がありました。
「営業ではナショナルクライアントを担当していて、取引額も大きいためやりがいがありました。入社以来担当していて、『自分が育てた』と思っていた会社さんもありましたね」
仕事が楽しかったこともあり、昼夜を問わず、終電まで働くような生活を送っていたといいます。
「時間が許す限り働いていたので、子どもを産んだらさすがに厳しいなとは思っていました。でも、入社以来部署を変わったことがなかったので、育休明けタイミングでの異動には少し抵抗があったのも正直なところですね」
会社から提示されたのは女性のためのサイトで、しかも新たな取り組みを始めるとのことでした。

復帰1カ月後に息子が入院

小さな体に医療機器をつけている姿を見るだけでも泣きそうになりますね。

小さな体に医療機器をつけている姿を見るだけでも泣きそうになりますね。

両祖父母の理解もあり、保育園事情もあって、特に何の疑念を持つこともなく0歳児から息子さんを預けて働き始めた佐々木さん。部署の異動があったとはいえ「バリキャリ」に走ってしまいそうな状況です。
しかし、復帰して1カ月が経とうとしていた時、佐々木さんの意識をガラッと変える出来事が起こったのです。
「息子が肺炎で入院しました。その時『この子が病気になってまで、私は働く必要があるのか』ととても落ち込みました。肺炎の原因がわからなくて、いろいろな治療を試したりして、1週間くらい入院していたんですけど、午前は両方の母親に交代で病院に来てもらって、私は午後休を取って通っていました。泣いている我が子を置いて病室を出るときは、本当に心が折れそうでしたね。時短勤務で、営業の時と比べ『えっ?』と驚くくらいお給料が減っていたし、その上息子が入院だなんて『割に合わない!』とも正直思ってました」
会社の同僚たちはその状況に同情してくれたものの、やはり子を持つ母でないとわからないもの。
「ちょうど仕事復帰した先輩ママがいて、状況を話しながら一緒にトイレで泣きました。仕事が手につかず、病院にいる息子を思い出してはウルウルしてましたね」

5時まで女と割り切る

優しい表情の中にも意思の強さが感じられます。

優しい表情の中にも意思の強さが感じられます。

息子さんの入院をなんとか乗り切ったものの、最初の1年は頻繁に風邪などの病気にかかっていたといいます。保育園からの呼び出しで早退したり、休みをとったり。そんな状況から「私の本業は母親」との意識が佐々木さんの中で強くなっていきました。
「私の本業は母親」と思っているからこその強制終了。社内では「5時まで女」をアピールしているとか。
「会社の中ではワーキングマザーのロールモデル的立場になっているので、これから子どもを産もうとしている同僚からいろいろ相談されます。その時は『第一に子どものことを考えて! 切り替えが大事』とアドバイスしています」

強制終了後もバトル

いろいろなことを振り切って会社をでると、新たなバトルが始まります。
「朝も結構なバトルですけど、帰宅後もすごいですね。夕食は生協の温めるだけ、炒めるだけ食材セットとか。調理が簡単なのでどうしても肉料理が多くなります」
旦那様は代理店に勤務されていて、平日はまったくの戦力外。ほとんど母と子の生活なのだとか。
「平日はハナから当てにしてません(笑)。両方の両親が近くに住んでいることが幸いでした。主人にも子育てに関わる気持ちはあるんでしょうけど、物理的に難しいですし。無理に面倒を見てもらって睡眠不足で体調を崩されたりすると返って困るので、何も言えなくて」
旦那様に何も言えないモヤモヤを解消するために、時々実家に帰るそう。
「父母も『来てくれたの〜?』って嬉しそうだし、誰もがハッピィーでWINWINじゃないかと(笑)」

営業としての身だしなみ。実家での時間があるからできることでもあります。

営業としての身だしなみ。実家での時間があるからできることでもあります。

新しい価値を提供する

子育てに関しても、仕事に関しても楽しそうに話をする佐々木さん。ともに充実しているのがわかります。子育てファーストで息子さんとのコミュニケーションを密に取っていることもありますが、仕事に対するモチベーションが高いのもその一因のようです。
「女性に婦人科系の検診を受けていただくことの重要性をお伝えする仕事は、社会的意義があります。そのことがモチベーション維持につながっていますね。3年目を迎え、会社もこの仕事を売り上げだけではなく『社会的意義』の点からも重要視するようになってきました。子どもを育てつつ、仕事も育てている感じです」
それでも、時短勤務をフルタイムに変更するつもりはないといいます。
「仕事を育てたい気持ちが湧いてくると、ノミニケーションや土日に仕事などをしたくなります。実際、勤務を1時間延ばせばフルタイムなので、できなくはないと思うんですが、延ばすことによってご飯も、寝るのも遅くなってきちゃいます。息子のことを考えると、時短のままがいいですね」
時短勤務でもパフォーマンスを発揮することは可能だと佐々木さんはいいます。
「与えられた時間の中で、他の人と同量の成果は出せないかもしれません。でも、新しい視点をもって私にしかできない“新しさ”という価値を提供することはできます。周囲にどうみられるかではなく、自分で納得するためにも、その新しい価値で実績を作っていくしかないですね」

時短でもママにしかできない価値を。取材ももちろんランチ時間に。

時短でもママにしかできない価値を。取材ももちろんランチ時間に。

気持ちがいいほどに働くことに迷いがない佐々木さん。でも母親業を第一においているからこそなんですね。

今後も昼接待や昼セミナーなど、ワーママらしい仕事の育て方で、世の女性を幸せにしていってもらえるでしょう。

【記事まとめ】折れそうになっても大丈夫!わたしを癒した、ことばのくすり『言薬』

田中和子

田中和子

「リーママプロジェクト」リーダー

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