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2015.06.06

保育士が足りない!無認可保育園で起きた悲劇


劣悪な環境の保育所で起きた悲劇

子どもは急に体調が変化するもの。その時の適切な対応が命に関わります。

子どもは急に体調が変化するもの。その時の適切な対応が命に関わります。

6月1日、「保育士不足の認可外施設を公表」というニュースがNHKから配信されました。内容は、東京・豊島区の認可外保育施設「トムインターナショナル」では、保育士などの資格を持つスタッフが不足した状態が長期間続き、しかも改善されていないとして、都は、施設名を公表したというものです。

参考
改善勧告に従わない認可外保育施設「トムインターナショナルスクール」について

この施設では、2013年2月にインフルエンザにかかった2歳の男の子が病院に搬送された後、死亡するという事故が起きています。

この男の子は、朝元気に保育園に行ったものの、途中で発熱し、園で解熱剤の座薬を保護者に確認の上、スタッフが投与しました。いつもより早い17時頃に保護者がお迎えにいくと、男の子はすでにぐったりとしており、救急車を呼ぶことになりました。ですが、池袋消防署の救急隊の「小隊活動記録票」によると、17時19分に指令を受け、保育園に17時26分に到着。最初に男の子に接触した同29分の段階ですでに「呼吸なし」「心静止」と記載されています。

この事故が起きた当時、保育士資格を持つスタッフが1人もいない状態だったそうです。

 

施設があるのは繁華街の雑居ビル

 

こんな商業・ビジネスエリアでも保育所のニーズはあります。環境の整備は民間だけでは難しいのでしょう。

こんな商業・ビジネスエリアでも保育所のニーズはあります。環境の整備は民間だけでは難しいのでしょう。

実は、この事件が起きた施設ですが、事故が起きたのとほぼ同時期の2013年2月の前半に、我が家は見学と面接の予約を入れています。今、3歳の学年の次男は認可保育園に入ることができなかったため、認証保育園・無認可保育園を検討していたからです。

が、予約を入れたものの、結果的には見学も面接もしませんでした。

というのも、「トムインターナショナル」が入っているのは、池袋サンシャイン通りから少し入ったところにあり、居酒屋やバー、日焼けサロンなどが入った雑居ビルです。すぐ近くにはラブホテルや成人向けの雑誌やコミックを扱うショップなどもあります。また、通りには車も人も多く通っており、日中、近くの公園に散歩に連れて行く際にも、安全が懸念されるような場所でした。

見学の予約を入れた日時に、子供を連れた夫と私はビルの1階まで行きました。ですが、着いた瞬間、お互いに顔を見合わせました。そして、「ここには預けたくないね」「ここに預けるくらいなら、納得できる保育園が見つかるまで、大変だけど手元で育てながら仕事をしよう」と話し合い、そのまま予約をキャンセルして帰ってきてしまいました。

そのすぐ後に、この事件が起きたことを知り、大きな衝撃を受けたのを今でも覚えています。

我が家の場合、夫婦で一緒に家で同じ仕事をしているため、このような判断を取ることができました。しかし、会社に勤めている場合はそうもいかないでしょう。

また、他にも3つほど無認可保育園を検討したのですが、安心して預かってもらえそうなところは非常に高く、月額が12〜20万円弱でした。世帯の手取り収入が最低でも40〜50万円あるような家庭でないと、この金額だと預けられないでしょう。

夫ひとりの収入だと厳しいから、妻も働きに出て家計を助けようという核家族にとっては、やはり「認可保育園」「認証保育園」(認証保育園は東京都のみですが)が頼みの綱です。

 

家族の幸せのために、仕事をしていても、その家族に何かあれば、何の意味もありませんよね。

家族の幸せのために、仕事をしていても、その家族に何かあれば、何の意味もありませんよね。

施設選びは自分の目で

 

さて、我が家が保育園選びに奔走していた時、もっとも良く使った資料があります。居住地の区などからは、その地域の保育園の資料がもらえますが、それだけでは情報量として充分ではありません。

東京に限った情報になってしまい申し訳ないのですが、「東京都福祉保険局」のホームページにある資料が、非常に役立ちました。

<認証保育園について>

■一覧

こちらには東京都にあるすべての認証保育園(A型・B型いずれも)が掲載されています。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninsyo/ichiran.html

<認可外保育園について>

■一覧

ここでは東京都の無認可保育園やその他の施設について知ることができます。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/babyichiran_koukai.html

■立ち入り調査結果

そしてさらに定期的な立ち入り調査によって、施設にどのような改善令が出されているか、それが改善されているのかが分かるようになっています。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/hoiku/ninkagai/tatiiri.files/23sitekioyobikaizenjyoukyou.pdf

 

これらは保育園選びの際、非常に役立ちました。でも、最終的な判断は、はやり「自分の目で見て確かめる」なのだと思います。

しかし、家族とその生活のために働いているのに、肝心の子供が安全な施設で預かってもらえないのでは悲しすぎますよね……。

 

待機児童問題が解決されないエリアが多々ある中、どうしても認可外に預けなければならない家庭は必ずでてきます。

そのどうしても預けなければならない家庭が安心して預けられなければ、なんの意味もありません。

行政側も、待機児童問題解消のために保育施設を増やす必要性があるのはわかりますが、いくら認可外とはいえ、命を預かる事業である以上は、厳しい基準と強制力をもって、環境の保全に努めてほしいと思います。

 

 

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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