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2015.07.20

産後「退職」を迫られたワーママが選んだ 自分らしい働き方


ママたちの働く理由を紹介しているワーママインタビュー、今回は僭越(せんえつ)ながら私の事例を紹介させていただきます。

私はもともと出版社や編集プロダクション、Webの広告代理店などで編集やライターの仕事をしていたのですが、27歳の時に妊娠をきっかけに結婚。それまで結婚にも子どもにも微塵(みじん)も興味はなかったのですが、赤子を抱いた瞬間何かが脳内から放出され、ママ友を作り、育児書を読み、手のこんだ離乳食を作り、人並みに「いい母」であろうと努力していました。

予想外の展開で専業主婦に…

あああ

復帰できると思っていたのに…つきつけられたのは厳しい現実

息子を産んで半年頃、出産前に勤務していた会社から「契約更新の手続きをしたいから印鑑を持ってきてほしい」という電話があり、「そろそろ仕事復帰のことも考えねば……」と思いながら息子を抱いて上司に会いました。ところが、上司から差し出されたのは「退職届」だったのです。
上司曰く、「お子さんまだ小さくて復帰しても以前のような働き方は厳しいんじゃないかな」(→同じ働き方ができないならやめたほうがいい)、「うちの会社は前例がないから周りもどう対応していいかわからなくて」(→扱いづらい)など、もっともらしい理由を述べられました。

電話ではたしかに「更新の手続き」と聞いていたのですが、「更新をしない手続き」というのがこの場合は含まれていたんですね。上司ふたりも気まずそうにしていましたが、自分に拒否権はなく、退職を受け入れなければいけない状況だということは分かったので、笑顔で退職届に押印し、私があっさり受け入れてちょっと嬉しそうにする上司ふたりを見送りました。
出産前は「時期を見て復帰」や「在宅で仕事を」という話があったので、なんとなくその可能性を期待していたのですが、「自分は必要とされていない」という現実を突きつけられ、息子6か月にして私は本当の専業主婦となったのです。

家計のピンチで専業主婦からの仕事復帰!

子どもが成長するとお金もかかるように......

子どもが成長するとお金もかかるように……

退職後は、息子が3歳で幼稚園に入園するまで、ほぼ毎日公園や児童館通いを欠かさない日々を送っていました。

フリーランスで続けるという選択肢もあったのですが、私の場合、会社に属していた頃は黙っていても仕事は降ってきていたため、自分でフリーを名乗って売り込むことになんとなく気恥ずかしさや、結婚前とは同じように働けないという引け目を感じていたのです。今思えばなんだかんだと「働かない理由」を「働けない理由」として並べていたんだなと思います。

そんな私が4年のブランクを経て働こうと思った大きなきっかけは経済的な理由でした。正直、専業主婦ライフが身についてしまった私は、1年半前に下の娘を出産し、久々の0歳児のかわいさに、娘が幼稚園に入る頃までは自宅保育で~と悠長に考えていたのです。
ところが、いざ長男が幼稚園に入園すると、なんだかんがと毎月徴収され意外とお金がかかる! さらに娘が生まれ、新たに彼女の学資に加え、念には念をと家庭の保険も手厚くしました。そのうちマンションの管理費も倍近くに値上がりし、さらに、産後は支払を一時的に止めていた、私の高校大学時代の奨学金も、その猶予期限が切れ、支払を再開することに。

いよいよ私も働かなくては家計が回らなくなり、すぐにでも採用してくれるという生保レディに心が動いていた矢先、以前いた会社の同僚から、それまでまったくなかったライター仕事の依頼が舞い込んだのです。

当時受けた仕事は乙女ゲームのシナリオ執筆という未経験ジャンルではありましたが、独身時代はお堅い実用書から美容系、芸能ネタ、オネエ口調での占いまで、頼まれればどんなでも書いていたため、白羽の矢が立ったようです。

若いうちはなにごとも経験とはよく言いますが、それが結果的に未来の自分を救ってくれた形となりました。
そうしてひとつ仕事を受けた途端、歯車が動き出すように、次々とライターや編集の仕事の依頼がやってきて、ようやく1年たった今では「フリーで仕事をしています」と人前で言えるようになりました。

自分にとって最適なワークライフバランスとは?

あああ

子どもとの時間を比較的確保しやすいフリーランス

息子と密に過ごした日々は、私にとってかけがえのない時間です。一方、1歳から保育園に通う娘とは、一緒に公園などに行けるのは週末のみで、息子と比較してしまうと申し訳なく思うこともありました。しかし、仕事をしながら子育てをしている今のこの状態が、やはり自分にとってはちょうどいいとも感じています。
ただし、独身の頃は自分のためだけにがむしゃらに働いていたのが、今は子どもたちの笑顔のために働いているとはっきりと言えます。だからこそ、収入も得られ、子どもたちとの時間もある程度確保できる、フリーランスという働き方を続ける選択をしました。
もちろん、まだまだ収入面での不安や、子どもとの過ごし方での課題もあります。しかし、この1年、ワークライフバランスを模索しながらフリーを続けた結果、それを自分の頑張りや工夫で組み立てていけることこそが、フリーランスのおもしろさだと気が付きました。

生活に合わせて働き方をシフトしていくことができる、これが私の選んだフリーランスという形態の魅力です。みなさんはどう思いますか?

松尾里美

松尾里美

雑食ライターです。5歳&2歳&0歳の子持ち。


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