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2015.07.21

いつになったら休まなくなるの?「保育園と子どもの病気」②


「保育園と子どもの病気について考える」第2回は、「いつになったら子どもは病気で保育園を休まなくなるの?」。これは、もう、なかなか奥の深いテーマかもしれません。

「いつになったら…」切なる思い

治ったな〜と思うとまたもらってくる

やっと治ったな〜と思っているころに、また次のウィルスもらってくる

「保育園に通い始めてどれぐらいたったら、元気に通い続けられるようになるの?」。子どもの急な体調不良に欠勤や早退を余儀なくされたり、仕事に様々な支障が出ている事態に直面しているご家庭にとっては、最大のテーマです。

これはもう、誰にも明確な答えは出せないと思います。体格がよくても熱を出しやすいお子さんはいますし、予防接種を済ませていた感染症にかかることもあります。家族の誰かがもらった風邪があっという間に家族全体に広がるということもあります。

 我が家の長男は、生後9ヵ月で保育園に通い始めた4ヵ月後ぐらいに、中耳炎を発症しました。

慢性化させないようにと夫婦交替で週3日程度の朝の通院も続け、いったん落ち着きましたが、その2~3ヵ月後の1歳半ぐらいの頃から悪化し、常に体調がベストではない時期が続きました。ベビーシッターさんに週2程度の通院を依頼してきた時期もあるのですが状態は好転せず。抗生物質も効かずまさかの入院も経験。

「一体どうすればよいのでしょう」という私の問いに対し、病児保育施設も併設している小児科の先生はおっしゃいました。

「人によって、抵抗力が育つ時間には個人差があります。現代は、抗生物質が効かない“耐性菌”も蔓延しています。今目の前のお子さんが元気に保育園に通ってくれることが一番の願いだと思いますが、抵抗力、免疫力は、身体が大きくなるにつれてついてくる部分も大きいのです。お子さんが今の状況を脱するには、現在の状況を変える、例えば、少人数保育の家庭保育室(保育ママ)に移ることができれば、それも効果はあるかもしれません」。

というお話でした。

子どものことを考え決めた退職という決断

子どものことを考え決めた退職という決断

当時、復職後半年で私が転勤になり、私と長男・夫は分かれて暮らしていた上、頼れる身内もいません。1歳の時期のつらさは、本人は、いつか忘れるでしょう。でも、この子にとって1度しかない1~2歳の時期を、通院と入院で終わらせたくなく、仕事を辞める選択をしました。辞めた後も「今が一番大変な時期なのだから、今頑張れば……。もったいない」と言われたこともあります。

でも頑張るのは、無理するのはだれ?と考えれば、取った選択に後悔はありませんでした。同時に、少しでも地域に友だちがいたりマンションの人で親しくなれる人がいたりしたら、違ったのかなあとも思いますが、転勤先の土地で仕事と育児でいっぱいいっぱいだった当時を思い出すと、それは仕方なかったと思っています。

 

1歳の冬が一番大変!? しかし、次第に丈夫になるケースの方が多いみたい!!

あああ

兄弟でも生まれ持った体質や抵抗力のつき方には個人差があります

第1子のこんな経験から「保育園」「中耳炎」「苦しめられる」というトラウマが心に住み着いてしまった私たち夫婦。でも、周りの人からは、「中耳炎、うちもやったけどそんなに繰り返さなかったよ~」「復職後半年もたつとだいぶ落ち着いてきたよ~」という声が色々。

その一方で、2歳以降4歳の幼稚園入園まで家で過ごしていても、鼻風邪からしばしば中耳炎になる長男。幼稚園に入っても、小学校に入っても、「○○君の担任ですが、(鼓膜を突き破って膿が出てくる)耳だれが出て」と園や学校から連絡があったことも何度も~。

「下の子たちじゃなくて、またまたあんたの迎えコールかーい!」と何度叫んだかわかりません。そして、わかったのです。長男は蚊に刺された後のとびひにもなりやすかったですし、そういう体質なんだなあと。

でも「耳だれが出た」連絡は小5を最後になくなり、とびひもその頃からなくなっていきました。かつて小児科の先生がおっしゃった「抵抗力、免疫力は、身体が大きくなるにつれてついてくる」という言葉を思い出し「その時期、ようやく今来たの? ちょっと遅いけど、まあよかったか」と長男にツッコミを入れつつ、2人で笑ったものです。

 

そして面白いこと?に、長男以外の下の4人の子どもたちは、兄弟が多くて菌やウイルスをもらいやすい環境で育ち、1歳代や2~3歳から保育園い通っていても、みんな最初から元気に登園し続けていました

中耳炎なんて、1人が1回受診して終わったぐらい? あれ?私たちのトラウマは何だったの??? それでも、5人の子どもたちのうち4人が乳幼児だった頃は、冬場は恐怖でした。1人が感染症の風邪にかかると、バタバタとうつっていき、子どもたち全員が次々ダウンしていました。しかし、一番上が小学校中学年になるころから、その連鎖もパタッとなくなっていきました。

ママが倒れたら、家庭内は大変なことになります

ママが倒れたら、家庭内は大変なことになります

 

医療関係者の方々から何度か耳にしたことがあるのが「1歳の冬が一番(病気を経験しやすくて)大変」ということです。0歳の頃と比べて保育園に通い始めたり外出の機会が増えることもあるでしょう。

この時期を何とか乗り越えられると、保育園もほとんど休まないで済むようになる子もいるようです。しかしあくまで、個人差があります。万全の対策って立てようがありませんが、強く思うことがあります。

 

それは

・家庭運営の大黒柱であるママの健康が大事

・職場や地域などで頼れる環境を目指す

 

これもなかなか完璧にとはいかないと思いますが、ある程度達成できると、お子さんが体調不良や病気を繰り返しがちな最初の1年は、何とか乗り切れる場合が多いのではないかなあと思います。

それが達成できなかった私も、働き方を変えて、今、過ごしています。理想通りにはいかなくても何とかなる! それぐらいの気持ちで、お子さんの体調と同じぐらい、ママ、パパの体調にも気をつけて過ごしていってくださいね!

千葉美奈子

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