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2015.07.25

ママ友内でのいじめが原因!? 子どもを置いて自殺したお母さん2人


こじんまりとした学校で起きた事件

小さなコミニティーのなかで起こるいじめ。逃げ場がありません

小さなコミニティーのなかで起こるいじめ。逃げ場がありません

7月17日、NEWSポストセブン(週刊女性セブン掲載)にて、「栃木の小学校 ママ友2人がLINEいじいめで連続自殺の壮絶」という記事が公開されました。

それによると、今年の4月、2人のお母さんが相次いで自殺するという事件が起きたそうです。この記事を取り上げた読売新聞の栃木県南版(7月3日)によると、
 2人のお母さんのお子さん2人が学校で物を隠されたりするなどのいじめを受けており、不登校になっていたそうです。そして、2人の母親がやめてほしいと、他の児童の母親に訴えるうちに、母親たちの間で孤立するようになっていきました。自殺直前には、他の児童の母親から「母親失格だ」などと厳しく言われて、家族に悩みを打ち明けていたこともあったとのことです。

NEWSポストセブンによると、LINE上で攻撃をされるなど、ママ友内でトラブルがあったとのことです。

続報を出した週刊女性によると、2人のお母さんの子ども達が通っていた小学校は「総児童数が80人に満たないこぢんまりとした学校」とのこと。ということは、1学年1クラスの小学校ということになります。

都市近郊の住宅地であれば、1学年2〜3クラスあるのかもしれませんが、私が住んでいる都心も1学年1〜2クラスが普通で、「あの学校は1学年1クラスだから」と越境して他の学区の小学校に通う子どももいるほどです。

しかし、田舎の場合は学区も広いでしょうから、このように簡単に越境できないのだと思います。

 

小学校に通う時間、子どもは6年だけど…

あああ

引っ越しをしない限り、ボスママからのいじめが終わることががないと思ったら追い詰められてしまいますね

さて、この事件が起きたのは4月のこと。4月といえば、新年度。保護者会や懇談会などが行われ、役員決めがあったあとは、役員会などもあり、お母さんたちは頻繁に学校へ足を運ぶ時期でもあります。ここを過ぎてしまえば、少し落ち着くのでしょうが、何かと騒がしくなる時期でもあります。

この時期に、ママ友トラブルでストレスを抱えるお母さんは少なくありません。現に私もFacebookやラインなどで、しばしば愚痴を聞きました。

 

小学校に通う時間って、子どもは6年ですが、お母さんは実は6年じゃないんですよね。子どもが3人、4人と増えれば増えるほど、通う時間が増えていく…。

自殺したお母さんはそれぞれ3人と4人の子どもがいたとのことですから、10年、12年などと長い期間小学校に足を運ばなければなりません。4人の子どもがいるママ友はなんと18年、小学校に通ったそうです…。思わず、ひえー! と叫びたくなります。

しかも、ママ友とのおつきあいって小学校だけではないんですよね。地元の公立学校に通っていれば、引っ越しをしない限り、保育園(幼稚園)、小学校、中学校と続くもの。つまり、20〜30年くらい顔を合わせる仲になる可能性もあるんですよね…。もはや、これは絶望的…。ママ友たちからイジメを受けていて、「下の子が中学卒業するまで、あと8年か…」なんて思ったら、あまりの先の長さに逃げ出したくなります。でも、どこへ?

進学したら友達も環境を変えられる子どもと違い、ママ、主婦という世界はあまりにも変化がないもの。

しかも今回のような子どもが少ない地域って、児童数が80名以下だとすると、世帯数は30世帯程度…なんてこともあるんですよね。

そんな中で、「あの家のお母さんは…」と地元のボスママに一度目をつけられたら、もう引きこもるしかない気がします。

と思って、引きこもろうとしても、姑と同居してたり、近くに夫の親族がゴチャーッと住んでいたりしたら、それもできないという…。さらには、夫の地元についていったとなると、1番助けてほしい夫も頼りにならない可能性すらある。悩みを打ち明けても本気でとりあってくれなかったり、「でもさ、現実的に引っ越しとかムリでしょ」と言われたり。こうなっちゃうと、もう本当に逃げ場がない! 待っているのは一生地獄!

でも、こういうママって日本全国見渡せば、少なからずいると思うんですよね…。

そんなママたちを救える地域外のママコミュニティーが必要なんだとつくづく思いました。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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