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2015.08.13

一緒に読むと面白さ倍増!パパ・ママそれぞれの視点で描く子育て漫画


美容師ママが薦める「読んでよかった~」

『おかあさんの扉1~4』 伊藤理佐 著

 

おかあさんの扉

『まんが親1~3』 吉田戦車 著

まんが親

人気漫画家・伊藤理佐のゆる~い子育て4コマ漫画

あああ

完璧でないリアルな生活に共感しまくりです。

出産後、美容師として復帰した店には、レシピ雑誌「オレンジページ」がいつも置いてありました。その巻末に連載されていたから何気なく読み始めた……というのが、この『おかあさんの扉』との出合いです。

人気漫画家である伊藤理佐さんが、ご自身の娘さんの成長について綴った4コマ漫画なのですが、うちの息子と歳が近いこともあってか、思わず「あるある~!」とうなずく場面が多く、見事にハマってしまいました。

まず、理佐さんの描く幼児の体型がリアルで可愛い! 帯にもある通り、オムツを履いた子どものお尻を描かせたら世界一だと思います(笑)。

そして、ここに描かれている家事と育児のゆるさ加減がたまりません。いつも完璧でキラキラしたお母さんを目指していない、教育熱心でもない、親自身の楽しみも大切にする……そういった点がとても好きです。

また、仕事をしながらの子育ての大変さが綱渡り状態で描かれていたりして、同じ働く母として、そんなところにもつい共感してしまいました。

夫・吉田戦車の漫画で「お父さん」の本音も見える

パパの本音が垣間見れます!

父親目線の気持ちがよくわかって面白い!

そして、この漫画の面白いところは、夫である吉田戦車さんも同じく、自身の子育てをテーマにしたエッセイマンガ(『まんが親』)を描かれていて、読み比べができるということ。

理佐さんの方は日々の暮らしを面白おかしく描いているのに対し、戦車さんの方はとても正直に自分の時間がなくなってしまうことや育児疲れ、夫婦のいざこざについても描いていて、「男親ってこんなこと考えてるんだ!」と、いつも発見があります。

また、両方の漫画に共通するエピソードがいくつかあり、おなじ出来事が父親と母親でどう見えているのか、比較が出来るのも面白いです。

例えば、2巻では娘・あーちゃんがウイルス性の胃腸炎になるのですが、『おかあさんの扉』では、嘔吐→下痢→抱っこをせがむ→氷を食べたがる、と育児書通りになっていく娘に感心するのに対し、『まんが親』では、夜中の突然の嘔吐に「干ししいたけの切り方がでかいから消化不良おこしたんじゃないの?」と、つい日頃のご飯に対する不満が噴き出す……という風に、同じ子どもの事でも捉え方や感じ方がまるで違います

どちらの本も面白いのですが、笑えるポイントが少し違っていたり、母側で省略されていたことが父側で描かれていたり、逆に母の方で理由や裏話が明かされていたり。両方を読むことで、育児が立体的に見えてくる感じでとっても興味深いのです。

我が子と共に成長過程を楽しめる!

もちろん、両方ともマンガとして単純に面白い! 理佐さんの鋭い観察眼にニヤニヤしたり、戦車さんの心の叫びに共感したり、ところどころに声を出して笑ってしまうコマが散りばめられています

そんな、疲れたり楽しんだりしながら育児をされている姿を見ながら、自分の子育てを反省したり、ホッと安心したり。一緒に子育てをしているような感覚で楽しめる漫画だと思います。

娘さんが産まれてあっという間に1歳をむかえ、2巻では2歳になり、3巻では3歳に……と、毎年1冊ずつ発売される本作。今から次の巻の発売が楽しみです。

 

<お薦めしてくれたワーママ>
結婚後、美容系企業で働くご主人の転勤により、東京から地方都市へ移住。その地で妊娠・出産を経て、自身も美容師として職場復帰。現在は、5歳の男の子を育てながら美容院で働くオシャレママ。

 

<お薦めされた本>
『おかあさんの扉1~4』
伊藤理佐 著
オレンジページ
定価:本体価格838円+税
ISBN:978-4-87303-967-1

『まんが親』
吉田戦車 著
小学館
定価:本体価格743円+税
ISBN:978-4-09-186249-

【記事まとめ】ワーママBook Shelf

横山香織

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