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2015.08.13

ダイバーシティとは? 自分らしく働ける職場が増える!?


あああ

女性、障がい者、外国人などさまざまな人を採用し、その違いを会社経営に活かしていく

先日、企業のダイバーシティ(多様化)担当者のお話を伺う機会がありました。

少子高齢化やグローバル化が進む中で、従来の“片働きで、男性が長時間働く”というモデルに限界が生じており、企業が今後も成長して生き残るためには、女性や障がい者など、さまざまな人を雇用して働きやすい職場づくりをすることが非常に重要だという視点から、ダイバーシティを推進する企業が世界的に増えているそうです。

そもそもダイバーシティって何?

あああ

女性の労働力がどんどん必要になっています。

ところで、グローバル企業などに必ずといっていいほど設置されている「ダイバーシティ部門」というのは、そもそもどのような部署なのでしょうか。

簡単に言うと、多様性の要素(人種、性別、身体的特徴、身体障害の有無、年齢、学歴、宗教、職種、職位など)によって生じる個々の違いをまず受け入れた上で、その違いから生まれる相乗効果を経営戦略に生かしていこうとする部署のことです。

特に日本はこれまで、大半の労働者が日本人で、男性で、加えてその人たちが年功序列で働くといった多様性に乏しい職場環境でした。

しかし、高齢化や少子化が急速に進んできた現在では、労働力不足や、社会保障制度の維持のために、労働力として高い潜在性がある専業主婦などの「女性の労働参加」が求められています。

家庭の中で育児や介護等の家庭責任を担う女性が企業で働く、または働き続けられる職場環境にするためにはさまざまな変革が必要です。ダイバーシティ部門は、主にそうした業務を担っています。

社内アンケートで見えたこと

それぞれの企業担当者がさまざまな取り組みについてお話をされていました。

その中で特に印象的だったのは、アクサ生命の企業文化変革&ダイバーシティ推進室部長の金子久子さんのお話でした。

多様性の要素である身体障害の有無、その受容が自らの働き方に影響を与えるという結果を、社員アンケート調査で得たというのです。

「障がい者とともに働く社員」のほうが、「障がい者と社内で接することのない社員」よりも、「職場に受け入れられて、自分らしく仕事ができている」と感じていることが分かったそうです。

さらに質問で、「部署内の男女社員に対して出産や育児等に関する必要な配慮があるか」と聞いたところ、「障がい者とともに働く社員」の方が高い割合で「配慮がある」と回答していました。

つまり、「誰にとっても働きやすい職場だから障がい者も働けるのか」「障がい者が働く職場だから誰にとっても働きやすい職場になったのか」は分かりませんが、「多様な人がいる職場ほど自分らしく働けるのだな」としみじみと思いました。

全員総合職の革命

あああ

女性が活躍する職場がどんどん増えていきますね

また、損保ジャパンのダイバーシティ推進グループリーダーの藤中美賀子さんのお話では、経営戦略の一環として「全員総合職革命」というのを実施していて、上昇志向が一般的にあまり高くない女性社員の意識改革や専門の育成プログラムなどを行っているそうです。

働き方や時間に制約がある営業社員も年々増えているそうですが、本人が働きやすい環境をつくるために、代理店やお客様に協力を申し入れて、環境整備を整えているそうです。

「全員総合職」というのは、今まで「一般職」「総合職」などというコース別を敷いて、一般職の女性に重要な仕事をさせてこなかった会社にとっては、画期的な試みだと感じました。

 

あの手この手で風土を変える

そのほかにも、職場のダイバーシティ化に取り組んでいる様々な担当者の話の中で印象に残ったのは、「単なるかけ声でなく、実際にそのことを現場で働く従業員の腹に落とすという作業が非常に重要だ」ということでした。

「ダイバーシティは、実際に会社が成長して生き残るための“経営戦略”として必要だ」ということを、本部担当者が繰り返し(頭が固かったり、古い考えの)管理職層にあの手この手で伝えて本気度を理解させていく、そして職場の風土を変えていく、ということをしているそうです

育児経験のある女性の昇進が増えたら社会は変わる!?

あああ

管理職にワーママが増えたら、子育てと仕事のバランスをとることがよりできる環境になりそうですね

ところでダイバーシティを積極的に勧めている企業の多くは、「企業文化を変える」ための最初のきっかけに「トップダウン」による強力な働きかけがあったそうです。もちろんその後は、上から下から横から、あらゆる角度からトライする必要があるかと思いますが、一番スピードがあって効果があるのは、トップダウン方式かもしれません。

ふと思い出したのは、フェイスブックのCOO(最高執行責任者)、シェリル・サンドバーグさんが書いた本(LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲)の中で紹介されていたエピソードです。シェリルさんはグーグル幹部時代に妊娠・出産していますが、その時にCEO(最高経営責任者)のラリー・ペイジに頼んで、オフィスに近い場所に妊婦専用の駐車スペースを作ってもらったそうです。女性幹部だった自分は、同じ女性社員が妊娠中苦労していることに気づかなかったのを恥じるところからこの本は始まります

やはり、上層部に出産や育児を経ても働き続ける女性リーダーが増えれば、または増える仕組みができれば、今ワーママたちが感じているさまざまな不満や問題(例えば、妊娠・出産を理由に降格や退職を迫る“マタハラ”等)も減り、さまざまな人が働きやすい職場も実現するのではないかなと思います。

生物も生き残りのためには、「多様化」をはかるのが原則です。職場にAというグループの人しかいなければ、Aという発想しかできないし、Bという緊急事態が起きた時に誰も対応できないけれど、A、B、Cなど様々なグループの人がいれば、いろいろな発想も生まれるし、Bという事態が起きた時も対応できる、ということもあります。

 

そう考えると、やっぱりワーママの管理職が増えたり、多様化が進むということは、日本の社会を変えるためには大切なことなのかなとツラツラ考えた1日でした。

 

市口 芳江

市口芳江

4歳の子どもを育て中。保育園には足を向けて眠れません。


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