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2015.09.10

【まさに理想社会!】独身男性著者が描く、保育園義務教育化の青写真


幼稚園に入るのも一苦労です。

幼稚園に入るのも一苦労です。

保活中ワーママが薦める
目からウロコの社会学!?
「保育園義務教育化」
古市憲寿著

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やってきました、保活の秋です!

食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋…。いろいろな秋がありますが、私のとって今年の秋は、「保活の秋」です。

保活といっても、我が家は両親ともにフリーランスで、収入や就労時間などが安定しておらず、都内でも一、二を争う待機児童ワースト地域に住んでいるため、保育園には全ッ然引っかかりません。徒労に終わるとわかりつつ、何度か申し込みはしましたがもちろんダメ。

そんなこんなで3年。ついに来年から、長男が幼稚園に入れる年齢に! 保育園がダメならせめて条件の良い幼稚園を…と、いろいろな幼稚園を見て回ること数園…。

説明会もスーツで見学が当たり前」「願書提出は3日前から徹夜で並ぶ」「倍率は5倍」「幼稚園バスの送り迎えに、ママのジーパンはNG」などなど、白目になって泡を吹き出しそうな現実が。

 

そして何より、幼稚園は保育園よりも保育時間が短く、親が行事に参加するなど負担も多く、となるとワーママがあまりいないのです。まさに四面楚歌。

保育園にはすでに見放されている我が家にとって、「よ、幼稚園、お前もかー!」と叫びたくなること多し。一体この国の保育状況はどうなっているんだ…と、憂いでいた時、タイムリーに出会ったのが本著でした。

前置きが長くなりましたが、本著は完結に言うと、
保育園(と幼稚園)などの幼児教育を、義務化してしまえば?
というもの。

保育園義務教育化により、待機児童問題の解決だけでなく、社会全体のレベルを上げ、経済発展にもつながっていくことになる、と良いことづくめだというのです

ちょっと極端ですよね。でも、タイトルだけ見て、「そんなの無理無理」と一蹴しないでほしい。ぜひ一人でも多くの人に読んでもらいたい! 日本の未来を根底から変える良書だと思います。

 

ワーママを救ってくれる言葉がたくさん

あああ

良い母親像の幻想が知らないうちに植えつけれれています、

そもそも育児書やインターネット上の情報には、思い込みと自分の体験談だけで書かれているものが多いです。

自分の体験談や経験則から、「子育てってこうあるべき」「お母さんってこうあるべき」みたいなくだらない理想が語られ、それに私たち母親はいつのまにか苦しめられています。

特にワーキングマザーとなれば、なおさらでしょう。

「小さな子どもを預けて働くなんてかわいそう」
「いまは自分の仕事よりも子育てを優先すべき」
「母親は夢ややりがいを求めるべきではない」

みたいな雰囲気や風潮が、社会のどこかにこびりついていると思います。

本著の著者である古市さんはなんと、独身男性。それなのに! そんな母親たちに対して、こう述べています。

「日本には今、二つの社会問題がある。少子化と労働力不足だ。
そんな時代に子どもを産んで(少子化解消の貢献)、なおかつ働きたいと思ってくれる(労働量不足の貢献)お母さんは、本来なら国が表彰してもいいくらいの存在だ」

この一言にたどりつくだけでも、働くママにとって糧になるはずです。

 

様々な学説が裏付ける、幼児教育の重要さ

保育園に預けることに罪悪感を感じることもないようですね。

小さな子どもを預けることへの罪悪感も薄れそうです。

また、著書では「6歳までの教育が非常に大切であること」が、様々な例や学説、実験を通して語られています。

IQや学力ではない、生きて行くために重要となる「非認知能力」を身につけるのには、集団行動が必要だというもの。

実際にアメリカで行われた就学前教育に関する実験「ペリー幼稚園プログラム」では、質の高い就学前教育を受けた子どもたちは、「人生の成功者」になる確率が高いこと分かっています。

これって、保育園に子どもを通わせているママには、力になる事実なのではないでしょうか。

だから、保育園や幼稚園に子どもを通わせることは、けっして親側の都合だけではないのです。保育園に預けることによるメリットが浸透すれば、もっとワーママが生きやすい社会になるはずです。

もちろん、働いていないお母さんにとっても義務化のメリットはあります。

一時でも保育園に預けることで、孤独な育児から脱することができる。そして社会にとっては、質の良い幼児教育の義務化によって、日本のレベルを上げていくような子どもたちを育んでいくことができるという、とても重要なメリットがあります。

このアイディアが理想に止まらずに、どんどん議論されて広まっていけば良いのに…と切に願います。

 

《薦めてくれたワーママ》
著者の古市さんと同じ年(30歳)のワーママ。3歳と1歳の男児持ち。最近は、長男が無事幼稚園に入れますように…とそわそわな毎日を送っています。著者の子育てに対する的確な問題提起などから、てっきり子どもがいるイクメン評論家だと思いきや、独身男性だということに驚きました。

「保育園義務教育化」
古市憲寿著

2015年7月1日

小学館刊行

1080円(税込)

ISBN:978-4093884303

【記事まとめ】ワーママBook Shelf

浦和ツナ子

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