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2015.09.17

忙しさを言い訳にしない。未来のためにできること


編集長のつぶやき(時々ぼやき)Vol.3 

 

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出典:Qattouby/Twitter

今月頭から、ネットでショッキングな写真が出回っていました。

上の写真に笑顔で写っているシリア難民の男の子がトルコの海岸に打ち上げられ、顔を海につけた状態で横たわっている写真です。

現地警察に抱きかかえられる写真も掲載されていて、幼い息子を持つ身としては、胸をしめつけられる思いがしました。

 

こちらに掲載するのは憚られる写真なので、どうしても見たいというかたはこちらから。(でも、本当になんとも言えない気持ちになりますので、あらかじめご了承ください。)

シリアを逃れ暮らしていたトルコから、ギリシャの小さな島へ向かう途中に、5歳の兄と母親とともに溺れたそうです。

シリアを始め、内戦などから自国を出て難民となる人々が目指しているヨーロッパ。その入り口となるその島までわずか4km。しかし、粗末なボートに乗った彼らには遠かった。海に出て4分後には高波に襲われていたといいます。

一人生き残った父親を含め、家族が最終的に目指していたのは父親の姉妹が住むカナダでした。

 家族が唯一望んだもの

愛する家族と一緒に暮らす。当たり前と思っていることが当たり前でない世界があります

愛する家族と一緒に暮らす。当たり前と思っていることが当たり前でない世界があります

男の子の両親が望んでいたことは、「ただただ人間らしく普通に家族一緒に暮らすこと」だったのではないかと想像し、切ないという言葉では表せない思いがこみ上げました。(後日、一家が安定した生活をしていたトルコを出たのは、父親が新しい歯を欲しかったからだといった一部報道もありましたが・・・)

民衆が立ち上がる場合もあるでしょうが、多くの場合紛争や戦争は普通の生活を望む一般市民の意思ではなく、権力によって始まり彼らを巻き込んでいくものです。

おおきな渦に抗えず、自分たちのそれまでの生活を捨て、国を出る選択を人々は強いられます

 ヨーロッパ各国を揺るがす難民危機

多くの難民、移民がヨーロッパを目指します

多くの難民、移民がヨーロッパを目指します

欧州は陸続き。しかも行き来の自由が前提となる共同体(EU)です。難民たちがヨーロッパを目指すのは当然といえば、当然でしょう。

先週、ドイツ・ミュンヘンには1日で12000人もの難民・移民が押し寄せ、難民支援施設がキャパをオーバーしている状態となりました。

そして今週、それまで自国の高齢化による労働力不足を理由に、難民受け入れに寛容な姿勢を取っていた大国ドイツが、ついに待ったをかけたのです。

他のヨーロッパ各国にも平等に難民を受け入れることを要請するため、EU首脳会議招集を求めたようです。

すでに400万人を超えるといわれる難民たちをどこが受け入れるかで今ヨーロッパは揺れています。

日本は大丈夫?

これを対岸の火事と日本は見ていられるでしょうか。

「シリアは内戦でしょう?」と言っていられるでしょうか。

将来、日本が戦争に巻き込まれ、私たちがシリアの男の子のようにボートに乗って自国を出なければならない事態に絶対ならない!と、言えるでしょうか。

そして難民になった時、どこが受け入れてくれるのでしょうか。

ちょっと飛躍した考えかもしれませんね。

60年代の安保闘争に参加した人から、その孫の世代にあたる人まで、多くの人が全国で声をあげています

60年代の安保闘争に参加した人から、その孫の世代にあたる人まで、多くの人が全国で声をあげています

でも、「戦争法案」と呼ぶ人もいる「安全保障関連法案(安保法案)」が明日18日には可決される見込みです。

国会前をはじめ、全国各地で行われているデモには、多くの“ママ”が参加しています。

「私たちの子どもを戦争に行かせない!」と。

 

忙しさに感けていては・・・

正直、そんな報道を見てもどこか他人事な自分がいます。

日々、子育てと仕事で時間に追われ、バタバタと1日が過ぎていく中で、目の前には自分の今の生活に直結する大小の問題があって、未来の問題について「まずいかも」と感じながらも、すぐに頭から抜け落ちていくのです。

昨日も、ママ友との話題は、数年後に控える小学校入学についてでした。

でも考えてみると、その頃平穏無事に小学校入学を迎えられている保証は無くなってしまうかもしれません。

未来と思っていた問題は、目の前の問題だったのです。

時には、子育ても仕事も止めて考える時間を作るのが大事なのかもしれません。難しいですけど。

時には、子育ても仕事も止めて考える時間を作るのが大事なのかもしれません。難しいですけど。

法案への反対派、賛成派の記事を時々読んではいました。

しかし、これは「戦争に向かう法案」なのか「戦争を阻止する法案」なのか。

自分は「反対」なのか、「賛成」なのか。

きちんと情報を収集し、中身を理解し、自らの意見を持つこと。

そしてなによりも、まずは考えること

 

忙しさを自分への言い訳にして、それらを避けていた気がします。

 

日常でできること

子どもたちの笑顔が続くように、私たちママにできることはなんでしょうか。

子どもたちの笑顔が続くように、私たちママにできることはなんでしょうか。

15日、安全保障関連法案に関する中央公聴会が行われ、法案に反対する学生グループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバーで明治学院大4年の奥田愛基さんが公述人として意見を述べていました。

彼らの意見や行動に対しても、賛否両論あるようですが、彼の言葉にハッとさせられた部分がありました。

 私たちは学び働き、食べて、寝て、そしてまた路上で声を上げます。できる範囲で、できることを、日常の中で。私にとって政治のことを考えるのは仕事ではありません。この国に生きる個人としての不断の、そして当たり前の努力です。

全文はこちら

餅屋は餅屋。政治は選挙で選ばれた政治家がすればいい。

基本的な私のスタンスです。

でも、日常の中で考え、選び、声を上げていくことに対して真摯に向き合っていく必要があるし、向き合っていこうと思いました。

子どもという「未来」を育てているママとして。

 

世界を一瞬で駆け巡った男の子のショッキングな写真。

一人残された父親は言いました「悲劇はこれで最後にしてほしい」と。

 

大倉奈津子

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