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2015.09.23

損得勘定抜きで人を守れるか?核に必要なのはその”癖” 〜助けられ力のススメ最終回〜


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古屋育子さんの助けられ力

【一生つきあえる仲間を作る!最終回】

 

家族を中心にして広がっていく「信頼の輪」

 

見て、体感して、初めて共感できるママという立場

働くママを理解してくれる職場。

働くママを本当に理解してくれる職場はありがたいですね。

 

株式会社スタイルレシピというIT系のベンチャー企業で、総合企画部、広報部の統括部長というポジションについている古屋さん。勤め先や肩書きは、まさにキャリアウーマン! という感じ。

でも、小さな子どもがいるため17時までの時短勤務で働いています。その上、メニエール病が発症すれば1週間ほど休業しなければなりませんし、子どもが風邪をひいたりすれば急に休まなければなりません。そういう状況でも、職場は理解を示してくれています

創業時からの4人は前職から一緒。ずっと仕事仲間なんです。家でも仕事ができるようにとノートパソコンを貸与してくれたり、在宅でいいよと言ってもらえたりと、社長含めすごく理解があります。でも、その分、仕事をしている時間は誰よりも仕事を頑張るようにしています

でも、仕事の成果を出して周囲に認めてもらえるようにするだけではありません。

「熱は下がったけれど、保育園にはまだ行けないというような病後の時期、会社に子どもを連れていくこともあります。

そうすると、社員が息子の存在を知り、私にもママの姿があるのだと実感してもらえる気がします

人って言葉で話して頭で分かってとしても、心で理解できないと何も行動できないし、本当の意味で理解されないんですよね。

もしくは、全く別の人からの言葉で気づいたり、場の空気から読み取ったりするほうが、深く理解できるのではないでしょうか。

だから仕事で頑張る姿だけでなく、家に呼んだり、子どもも含めて一緒に食事をしたりと、自分の状況を把握してもらう努力も大切にしています。

例えば、特に興味がなかったミュージシャンのライブに誘われて行ってみたらその場の熱気や想いを感じて、そのミュージシャンを素敵だなって思ったりするけど、ライブのDVDを観る程度だとその感動ってそれほど実感がないですよね。そんな感覚に近いと思います。」

確かに、独身だと、子どもがいるとどういう生活になるのかあまりピンとこないもの。

チョコマカ動いて落ち着きのない子どもにきちんと座ってご飯を食べるよう言い聞かせたり、大人同士で何かを話していても平気で「ママ、ママ」と言ってくるのをいなしたりするのを見て、「わー、子どもってこんななんだ」とびっくりしながら、「子どもって大変だなあ」と初めて共感できるようになるものかもしれません

職場の理解がなくて……と困っている方は、もしかしたら、ワーキングマザーの女性を知らない人が職場に多く、ピンと来ていないだけかもしれません。

人間関係の土台は家族との関わり方にある

 

ああああ

家族は小さな社会。そのとおりですね!

さて、このようにママ友だけでなく、職場の仕事仲間からも理解を得ている古屋さん。そこには、しっかりとした“信頼関係”ができていると感じました

 

これは私の実感なのですが、夫や子どもという最も身近な関係性を中心として、近しい友達、信頼できる仕事仲間……というように大切な人間関係が広がっていくように感じています。

家族の存在の大切さを実感すればするほど、近しい人たちの大切さも身にしみていく、家族のように大切にはできないけれど、同じように大切にしたいと思えるようになっていく……というように。

「これは私の母が良く言っていたことなのですが、家族は小さな社会だと。特に男の人に多いと思うのですが、周りには良い顔にするけど、家族をないがしろにする人って少なくないですよね。

でも、人を守るという姿勢は、家族を守るという姿勢から身につくような気がします。

家族って他人じゃないから、自分の命に代えてでも守ろうって思うし、お金やリスクなどを一切考えずに大切にしようと思う。この守り方が、人への接し方の癖のようになるのだと思うんです。

家族をちゃんと守っている人って、それくらいの熱い気持ちで仲間を守ることができるようになっていく。そういう癖をつけて人と接していきたいと思います。

私の周りにも、この人とは一生つきあっていくんだろうなと感じる友人や仕事仲間がいます。

そういう人には、「いつもあなたのことを思ってますよ」というサインを時折送るようにしています。そして、何かあった時にはいつでも頼ってねといつでもスタンバイできるようなゆとりを残しておこうと、心のどこかで思っています。

仕事が重なって多忙になると、そのゆとりはいつしかなくなってしまうことも少なくないのですが……(苦笑)。

「家族を大事にしていない人は、損得勘定抜きで人を守るという姿勢を、核として持っていない気がします。だから人間関係が壊れるのも早いんじゃないかな? 良い時はいいので、その一瞬はつきあうけど、本当に困ったときに手を差し伸べてくれるかな? と思うと疑問ですよね。

自分の家族に対する愛し方を分かっている人は、他人に対してもそのエッセンスが入っていくもの。そして、そのエッセンスが人の心に、自分という存在を残していくことができるのではないでしょうか」

 

急がば回れは、おそらく人間関係においても同じことが言えるのかもしれません。じっくりと腰を据えて一生つきあっていくんだと、人と関わっていくことが、遠回りのようでいて、いつでも助けあえる本当に信頼できる仲間を作っていく近道になるのではないでしょうか。

「助ける」「助けられる」は、「お願いされる側」だけでなく「お願いする側」にも責任が生まれます。

その責任を「重たい」「怖い」「つらい」と思わずに引き受けられるような関係をつくることが、きっと「助けられ力」スキルを磨くコツなのだと思います。

上手に助け合えないという人は、まだまだお互いの関係性が遠いのかもしれません。

 

【記事まとめ】助けられ力のススメ

中山美里

中山美里

ライター、編集


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