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2015.10.08

【全世界300万部!】人生で大切なものは何か教えてくれる、珠玉の児童小説


文芸書編集ママが教える
全世界震撼の児童書
「WONDER」
Palacio, R. J.著/中井はるの訳

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いじめや差別とどう向き合うか

本著は、アメリカ図書館協会が優良な児童書に贈る Notable Children’s Bookなど各賞を受賞し、NYタイムズベストセラーにもなった児童小説です。

いじめを題材にした児童向け小説なので、現在3歳の保育園児を抱える私にはすこし早いテーマかなと思ったのですが、周囲の評価が高く、いろいろな人から薦められたので手に取ってみました

いま、子どもが小さくても「いじめ」の問題は決して他人事ではありません。

いま子どもが小さくても「いじめ」の問題は決して他人事ではありません。

子どもが学校に入ったとき、いつかいじめや差別に出くわすと思います。

その当事者にならなくても、集団生活では必ずと言っていいほどいじめや差別は起こり得ます

そんないじめや差別に対して、子どもたちがどう感じているのか、そして何を選んでどう動くのが正解なのか、親は何ができるのか…。

重いテーマながらに軽快な語り口でとても読みやすく、読み終わったあとにスッと大事な答えを心に置いていってくれる、そんな本でした。

「ふつう」って何?

あああ

人はそれぞれ個性を持っています。だからこそ改めて考えさせられる「ふつう」の意味

主人公は、生まれつき顔に障害を持っている10歳の男の子「オーガスト」。

誰もがはじめて彼の顔を見るとギョッとし、目を伏せる…。

10歳で生まれてはじめて学校に通うことになる彼と、彼をとりまく友達や家族の話が交錯しながらストーリーは進みます。

いじめや差別に対峙する主人公と友達、兄弟や親

それぞれの思いがとても切なく、時に温かく、共感できたりできなかったり。

登場人物の誰かに感情移入できて、自然と物語に引き込まれていくはずです。

オーガストのナイーブな感情と、親友(だと思っていた)ジャックの本当の気持ち、差別なく付き合ってくれる不思議な女の子サマー、常にオーガストに寄り添い守ってきた姉のヴィアと、その彼氏のジャスティン。

それぞれの感情がとてもリアルで、思春期の子どもたちが何を感じ何に悩んでいるのか、手に取るようにわかります。

「ふつう」であることの何が偉いんだ! 子どもたちそれぞれ多かれ少なかれ個性を持っていて、誰もが尊い存在だということをしみじみと感じられます。

大切にしていきたい、生きるための言葉

あああ

親が見守らなければいけないことが増えていく。我が子を信じることが大切ですね

親として最も気になったのは、主人公のオーガストに対しての、姉ヴィアの複雑な気持ち

どうしても手のかかるオーガストにつきっきりになってしまう両親に対して、常に我慢してきたヴィアは悩み続けます。

新しい学校に通い、「もう弟のことは誰にもバレたくない」という気持ちと、「誰よりも弟が好き」という愛情

その狭間で彼女は苦しみ、成長していきます。

いつか自分の子が、仮病を使って学校に行きたがらなかったり、いつもと様子が違うなと思う日があるかもしれません

そんな時に大人は、子どもの世界を想像し、行動を見つめるだけで口を挟めないのです。

それはとてももどかしいかもしれないけれど、この本のおかげで少し余裕が生まれた気がします。

この本は教えてくれます。

大人は、いくつかの「大切な言葉」を教えておくだけでいい

それを糧に子どもたちはどうにか自分で答えを探し、生きていくからです。

物語のアクセントになっているブラウン先生の格言は、標語にして貼り出しておきたいくらい!

「正しいことをするか、親切なことをするか。どちらかを選ぶときには、親切を選べ。ーウェイン・W・ダイアー」
「あなたの行いは、あなたの記念碑だ。ーエジプト人の墓の碑文」

シンプルに生きるための大切な言葉が散りばめられた、心震えるお話です。

 

《薦めてくれたワーママ》
年間300冊以上の本を読む、編集者、文芸書担当のママ。

話題の本は絶対読むけれど、児童書を読んだのはひさしぶり。

相手の立場に立つことの難しさ・大切さを改めて感じました。でも、きっとこの本を読んだらできるはず。

一人でも多くの子どもたちに読んでもらって、読書感想文を書いてほしい!と思います。

特設ページの著書インタビューも必見です。(インタビューはこちらから)

 

 

【記事まとめ】ワーママBook Shelf

浦和ツナ子

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