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2015.10.19

採用条件は35歳以上のパパ・ママのみ!? 業務への影響は?【ずばり!】ワーママ雇用の実情。経営者はこう考える!


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乳幼児は体調を崩しやすく、それが女性の職場復帰の際にも大きな壁となります。

しかし、中小規模・個人事業者向けビジネス支援を行う『株式会社ビズグラウンド』は、「35歳以上のパパ・ママのみ」を採用条件にしていると聞いて驚きました。

そして社員全員が乳幼児の子育て中であることが業務上もプラスに働いているといいます。働く環境にどのような工夫をしているのでしょうか。畠山友一社長にお話を伺う前後編の前編です。

社長も社員3人も全員乳幼児のパパ・ママ

社員が全員乳幼児の子どもがいると、理解してくれることがふえ安心です。

社員全員に乳幼児の子どもがいると、理解してもらえることが多くなりますね。

2013年にビズグラウンド社を設立した畠山友一社長は、7歳の男の子と5歳の女の子のパパ。社員3人は、2歳の双子ちゃんのパパ、1歳代のお子さんがいるパパ、そして現在育休中の女性です。そのほか、エンジニアスタッフが3人います。

双子ちゃんのパパは、お子さんが1歳半の頃に奥さんの職場復帰のタイミングで同社に入社したとのこと。その後に入社した男性も、赤ちゃんが誕生したばかりの頃の入社だったといいます。

子どもが生まれたりパートナーが職場復帰したりという家族にとって大きな変化の時期に転職して入社し、正に子育て真っ盛りの社員たち。そして育休中で1人欠けている状態です。しかし畠山社長は、「色々考えてみても業務へのデメリットって浮かんでこないんですよね」と話します。

ではメリットは? 「みんな小さい子どもがいるので、子どもが理由の欠勤などについてもお互い様なんです」。

「お互い様」という言葉には、非常に重みがあります。働くママの大きな壁は、なかなか「お互い様」の空気が自然にある職場ばかりではないこと。子どもが熱を出して急に休まなければならない事態になれば、職場にも「申し訳ありません」、子どもにも「ごめんね」と繰り返し言う苦しい状況に追い込まれるのは、やはり世の中のパパよりママの方が圧倒的に多いでしょう。

「仕事はどこででもできる」 子育てを軸にした働き方を構築

職場に行かなくても仕事ができる体制は子育て中の家族にはとてもありがたい。

職場に行かなくても仕事ができる体制は子育て中の家族にはとてもありがたい。

「お互い様」の空気があるとはいっても、みんなが乳幼児の子育て中の職場ならではの働き方の工夫があるはず。

その根本にあるのは「仕事はどこででもできる」という畠山社長のスタンスです。

畠山社長は、奥様と家事育児を分担し、週3回夕飯を作り、子どもの勉強や習い事のフォローもしているそうです。

社長が家事も育児も夫婦でしっかり分担するようになったのは、奥様も仕事が忙しく出張も少なくない中で必要にかられてのことでしたが、社長のこの価値観が今は会社全体に浸透しています。現在育休中の女性社員の田中秋生さんもこのことについて「男女問わず、子育てをしながら時間を限って働いているモデルがいることはありがたい」と話します。

同社の勤務時間のコアタイムは11時~16時。出勤・退社時間や有給取得の管理はしません

パパ社員たちは16時に退社した後、保育園に子どもを迎えに行ったり夕飯準備や子どものお世話をしたりし、子どもが就寝してからパソコンに向かって仕事をする場合も多いそうです。

「小2の息子のPTA行事にも僕が全て行っています」という畠山社長をはじめ社員のパパたちはスーパーマンのように見えますが、「サラリーマン時代は子どもを毎日お風呂に入れることぐらいしかできませんでした。仕事と家庭のバランスを考える中でできあがっていった形で、特別なことではありません」と畠山社長。

「オーバー35歳のパパ・ママ」を採用するワケ

35歳以上のパパママを採用してくれる

35歳以上のパパママを採用することはメリットのほうが大きい!?

「この働き方のデメリットを強いて挙げるなら、公私の切り替えができないこと。常に家庭と仕事両方のことを考えています。でも、仕事と子どもどちらが優先かと問われたら、一時的に仕事の方が優先な状況というのはあるかもしれませんが、やはり子ども優先に決まっています」と畠山社長は言い切ります。

この考え方を理解してもらえるのは、ある程度キャリアを積んできて、家族が増えるという局面を迎えた35歳ぐらいからの人たちだと感じるのです」。

最初から「オーバー35歳のパパ・ママ」という採用方針だったというわけではないといいますが、気づいたらそうなっていたといい、現在はアピールポイントとして打ち出しているそうです。

35歳以上でキャリアを積んできた人たちについて畠山社長は、「自分の力量、アウトプットレベル、責任を理解していて、今までやってきたこと、積み重ねてきたものを磨いていく時期に入っていく人が多い」と捉えています。

そして社員たちに「子どもがいることによる責任感も大きく、なぜ出社するか意識がはっきりしているんです」と絶大な信頼を寄せています。

効率化ばかりではカバーできない部分

あああ

社員たちの自宅の中間地点にオフィスをおくことに。

社長と社員たちの相互の信頼関係を深める役割を果たしているのが、オフィスの存在

まだ社員が少ないこともあり、設立当初は社員それぞれが自宅近くのコワーキングスペースなどで作業した方が効率よいのではないかと考えたそうです。しかし、引越しのタイミングで試験的にやってみて感じたのがオンラインコミュニケーションだと微妙な感情面が伝わらないため、指示や発言の意図などが少しずつずれて伝わってしまうということでした。

「物理的距離はどうしても埋められない」と痛感し、オフィスの場所を「みんなの自宅の中間地点ぐらい」の神保町に選んだそうです。

「効率よくやりすぎて遊びの部分がないとよくないんですね」。仕事はどこででもできるけれど、その仕事をまとめ上げて伸ばしていくチーム力が必要

オフィスへの出勤時間はあくまでもコミュニケーションの時間と位置付け、オフィスで顔を合わせ、言葉を交わして作業したり、週1回のミーティングで事業の状態について全員で把握したり、共通認識を持つことが、チーム力の土台になっています。

後編では、現在育休中の女性、田中さんの、取締役への起用について伺います。

株式会社ビズグラウンド
中小規模・個人事業主向けに、税務、人事、総務、法務などのバックオフィス業務のクラウド化、オンラインサポートを行っています
千葉美奈子

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