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2015.10.24

驚くほどの暴言!「殺したくなってきた」?!


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「マタハラ」。されたことありますか?

 マタハラ…つまりマタニティハラスメントとは、妊娠・出産をきっかけに職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、不当な扱いを受けたりすること。

自らのマタハラ経験を元に、その根絶を目指して活動するNPO法人マタハラNet代表小酒部(おさかべ)さやかさんが福岡市で講演したという記事が10月20日、西日本新聞に掲載されました。

小酒部さんは米国務省より日本人で初めて「世界の勇気ある女性賞」を3月に受賞し、注目されています。

マタハラには「ブラックマタハラ」「グレーマタハラ」の2種類があるそうです

「ブラックマタハラ」は、妊娠・出産を理由にした解雇や雇い止め、給料の減額などの不法行為

「グレーマタハラ」は、わざと重い物を持たされるような身体的な嫌がらせや、休みを取ろうと思うとイヤミを言われたりする精神的な嫌がらせをさすそうです。

ニュース記事では、福岡市内で契約社員として働いていた女性は、妊娠中つわりが重く、急に働けなくなったり出勤数を減らしてもらったりすることが増えてしまいました。すると女性上司が「殺したくなってきた」とぽつりとつぶやいたそう。

…なんとも恐怖な体験です。他にも、「あなたは『妊婦さま』だった」と責められた例なども紹介されていました。

「MATAHARA」が世界の共通語に?

 このマタハラですが、2014年には、新語・流行語大賞にも選ばれています。…ということは、「あるある!」「共感!」と思った人が多かったともいえるでしょう。

5人に1人が不利益な取り扱いや嫌がらせを受けた」との調査結果(2015年労働組合総連合会実施)もあるほどですから、BRAVAママのなかにも、「マタハラを受けた!」という方がいらっしゃるかもしれませんね。

アメリカのグローバルニュースサイトDIPLOMATIC COURIERがこの問題を「MATAHARA」と呼んで取り上げています。

KAWAII 同様、MATAHARAが世界共通語になっちゃう?! そんな不名誉なことはあってほしくないですね。

マタハラ、なぜ起こる?

深夜残業も当たり前な風潮は、妊産婦や子育てママでなくとも辛いはず。

深夜残業も当たり前な風潮は、妊産婦や子育てママでなくとも辛いはず。

さて、このマタハラですが、一体なぜ起こるのでしょうか?

まず、高度経済成長期には「長時間勤務ができないと半人前」という風潮がありました。

「24時間働けますか?」なんてキャッチコピーの栄養ドリンクの宣伝を覚えているBRAVAママも多いのでは?

1985年に制定された男女雇用機会均等法が86年より施行されましたが、その後もしばらくは、「女性は専業主婦となり家事育児に専念するもの」という性別役割分業が一般的だとされていました。

特に、古い体質企業や非正規雇用者などは「妊娠したら辞めるもの」「産休は取らずに辞める」ということが慣習となっているケースも少なくありませんでした。

こういったことが理由でマタハラが起こってきました。

また、被害が長期間に及びやすく、弱者であれば誰もが被害者になりうるセクハラやパワハラと違って、妊娠と産後という時期が限られている妊産婦が対象だったため、多くのケースが泣き寝入りとなっていたようです。

明日は我が身? ママに厳しい職場は、他の人にも厳しい

ニュース記事によると、マタハラを許容してしまう職場は、男性の育児休業取得などを阻む「パタハラ」や介護休業を希望する人に対する「ケアハラ」も発生しがちだそう。

こうなってくると、単に妊娠中の女性と会社の関係という話ではなくなってきます。健康で家庭に何の問題もなくバリバリ働ける人以外は、「お荷物だよねー」という空気感。イヤですよね。

どんな形でも、まずは発信から

22日、育休明けに保育園が見つからず正社員から契約社員になり、その後保育園も見つかったので正社員への復帰を願い出たところ、雇止めになった女性が会社を提訴しました。(朝日新聞 DIGITAL)

法廷闘争とは穏やかではありませんが、会社の体質や、社会の風潮を変えるためには大切な”発信”だと思います。

”泣き寝入りで終わらない”

その行動のひとつひとつがマタハラだけでなく、どんなハラスメントもない社会にする一歩なのかもしれません。

小酒部さんが行っているような活動が増え、小さな子どもがいても、介護しなければならない家族を抱えていても、誰もが働きやすい社会になってほしいですね。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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