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2015.10.24

転落事故にご注意を!子どもの変わった症状とは?


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高所平気症っていったいどんなもの?

 10月20日、産經新聞より「高所“平気”症の子供たちが急増中? 高層マンション暮らしで怖さ薄れ…」というニュースが報じられました。

高所平気症とは、文字通り高い所にいても恐怖心を抱かない子どものこと。

幼少期から「「高層マンションの一室などで育つことで、高いところが怖くないという『高所平気症』の子どもが増えている」と福島学院大の織田正昭教授(福祉心理学)は述べています。

また、記事によると、専門家は「興味のあるものがベランダの外にあれば、どんな恐ろしい行動でも取れるのが子どもの特性だ」と警鐘を鳴らしているそうです。

 

さて、このニュースによると、東京消防庁の発表では、乳幼児の高所からの転落事故は、平成23~25年の2年間に65件発生(同庁管内で発生したもの)しているそう。

そのうち、56人が重症以上と診断されています。つまり…悲しいことに亡くなってしまったというケースも少なくないのでしょう。

ベランダからの転落事故の多くは「子どもだけが室内に残っているとき」に発生していると考えられています。普段生活していると、「ちょっとだけだから」と思いがち。どんなに短時間でも、家に子どもだけを残していくことは危険なのだとハッとしました。

ベランダの危険対策も必要!

ホテルのようなリラックススペースをベランダに作るご家庭も増えていますよね。でも、配置など、要注意です。

ホテルのようなリラックススペースをベランダに作るご家庭も増えていますよね。でも、配置など、要注意です。

ベランダでガーデニングを行ったり、ちょっとしたインテリアを置いてリラックススペースにしたりする方も多いと思いますが、物を増やすと、子どもが転落するリスクが高まってしまいます。

ちなみに転落する子どもで多いのは、2〜3歳までの幼児と、小学校高学年〜中学までの子どもという報告もあります。

幼児の場合は感覚の未熟さが原因で、子どもの場合は好奇心旺盛ながらも、行動の先の見通しが甘いことから起こってしまうと見られています。

子どもはちょっとした台があっても、ヒョイヒョイと登れてしまうもの。公園の遊具などでも、「こんなの良く登ったなあ」と思うことありませんか?

あの感覚で、ベランダの柵をヒョイヒョイ登られてしまったら…恐怖そのものです。しかも、子どもは頭が重いと来ていますので、ちょっと柵から身を乗り出して外を眺めたら、コロンといってしまうかも…。

私は非常に高所恐怖症なので、想像しただけでもクラクラとしてしまいます。

高所平気症、なんとも怖い話です。

なぜ、高所平気症になってしまうの?

公園の遊具で遊ぶことで予防できるんですね。

公園の遊具で遊ぶことで予防できるんですね。

織田教授によると、子どもが高い場所が危険かどうかを判断する感覚は、4歳ごろまでに大人の約8割のレベルまで発達するそう。ですが、この時期を高層階で過ごす子供も多くなってきました。

どのようにして、「高いところは危険だ」という感覚が育つかというと、子どもは、自分の目線の高さを基準に地面との距離を把握するそうです。そのため、高層階の部屋からは地面は見えません。そのため、高い場所が怖いと思う感覚が育ちにくいのだそうです。

ただ、地上で遊び、すべり台やジャングルジムなど地面が見えつつも、様々な高さの遊具で遊ぶことで、感覚は育てていくことができるとのことです。

高層階に住んでいるご家族、ぜひ公園などでお子さんとたくさん遊んであげてくださいね。

 

※ こちらに対策方法が掲載されていました。ご興味のある方は、ぜひ!

マンションで相次ぐ幼児の転落事故。対策は?(オールアバウト)

http://allabout.co.jp/gm/gc/44789/

 

セコム 子どもの安全ブログより

http://www.secom.co.jp/kodomo/p/20130204.html

http://www.secom.co.jp/kodomo/p/20131015.html

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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