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2016.02.23

子どもを「甘やかす」と「溺愛する」の違い、理解できていますか?


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子育てしていながら常々疑問だったのが「甘やかす」と「溺愛する」の違いについて。

みなさんはこの差、明確に理解できていますか?

できることならすべてを愛して受け入れてあげたいけれど、子どもの言いなりになるのとはまた違う。

紙一重なところもあり、間違えると取り返しがつかなくなりそう…

そんなモヤモヤを考えるきっかけをくれた一冊の本をご紹介します。

昔の母親について

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先日、疫学者で津田塾大学教授の三砂ちづるさんの講演を聞く機会がありました。

以前ベストセラーにもなった『オニババ化したおんなたち』の著者で知られています。

その会場で『不機嫌な夫婦 なぜ女たちは「本能」を忘れたのか』という本に出会いました。

帯には「その後のオニババ」「日本の『性・子育て・生活=家庭』を問い直す」という紹介文。

きっとオニババ?の続編とも言うべき内容なんだな、と思わず手にとりました。

読み進めると働く妻・子育てする母としては耳の痛いといころが多々あるのですが、
現代の母たちが「子育てが苦しい理由」が述べられている章に『昔の母親(三世代ぐらい前の母)はとにかく子どもたちを溺愛していた』という一文がありました。

とにかく子どもの頃は怒ることなく、とにかく可愛がっていたそうです。

だからと言って子どもたちはわがまま放題に育って手がつけられない、なんてことはなく、それどころか15歳ぐらいになると、ある時パッと大人になって手が離れていったとか。

またそれを寂しがることなく、それすらもスッと受け入れられる母親だった。なんて潔い!

それに引き換え自分はどうか。

生活・子育て環境が今とはちがう、と言ってしまえばそれまでですが子どもは思う存分可愛がってはいるつもりだけれど、気づけば指示してばかり、ましてや怒りとばすことなんて日常茶飯事

それにこれから大きくなるにつれて進路のこととか、本人の考えよりも先回りしていろいろ口出ししてしまうんだろうな、いつまでたっても干渉してしまうんだろうな…とか。先々の自分に思いやられます。

実際なかなか子離れできない母や、また親元を離れられないでいる「大人な子ども」が多い現代社会。この違いってなんなんでしょう?

子どもの思いに沿う、ということ

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三砂先生曰く、

甘やかすというのはこちらの都合で『自分の時間とエネルギーを使わず、子どもを自分への関心からそらそうとしている』こと。

溺愛するというのは真逆のことで『子どもに対して自分の時間とエネルギーと思いをできるだけかける。それも自分の勝手にやりたいことをやるのではなく、子どもの思いにそってやる』ということ。

自分の手がかからないように、スマホを与えたりお菓子を与えているなんてもってのほか。

とにかく子どもの思いに沿う。ありのままを受け入れる。それが母親の役割だと言います。

働く母としてはずっと子育てに専念することは不可能ですが、おやすみの日や時間が許すかぎりは一緒に遊びに付き合うでもいいし、やりたいことをそっとそばで見守る。そしてじっと本人のタイミングを待つ。

それも常に干渉したりベタベタとする事ではなく、子どもの思いが第一優先にある、ということが大切なんですね。

子どものために良かれと思ってやっていることも、時には「母親である自分がどうしたい」にすり替わってしまっている時がよくあります。

子どもが主役ってことを忘れてしまいがち。猛省しました。

子どもらしさを謳歌させてあげて

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また筆者は『子どもの頃にあるがまま受け入れられないで、いつまで経っても大人になれない』これこそが今の日本の現実だと言います。

子どもの頃に子どもらしい楽しみを謳歌しないと、結局後になってつけが回ってくるのだそう

うちは4歳と2歳の男の子なので、公園などで放っておくと真冬でも裸足になって泥水をかき回していたり、そこらじゅうにある石や木を拾ってポケットに集めたり、大声でむちゃくちゃな歌を歌ったり…。

親にしてみればいつまでよくわからない遊びをしているの?いい加減にして!という気になりますが、時間が許すかぎり自分の今したい遊びに取り組める自由さが子どもには一番必要なんだと思いました。

しつけや世間体(または将来)のためといって子どもらしさをぎゅうぎゅう封じ込めてしまっていること。正直、たくさんあります。お稽古や用事でスケジュールを埋めてしまうことも多々。でも結局は急がば回れなんです。

周りの目や先々のことに必死になる前に、目の前の子どもをありのまま受け入れ見守ること

このことをもっと世間の大人が理解してほしい。そうすれば、社会全体の子どもたちを見る目が優しくなって、子どもらしさをもっと謳歌させてあげられるのに。

人生の中で今が一番の華

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講演の中でこんなお話もしてくださいました。
「子育てしている今が人生で一番の華ですよ。だって、こんなに人から必要とされ、求められる時期ってないんですから!そのうちあっという間に大きくなって、すぐに家なんて出て行ってしまうんですよ。」

その通りだと思いました。

子育てって誰もが初めてで、いろいろ間違ったり迷ったりしてしまいますが、その度に子どもと一緒に成長していけばいいんだ、と思うようにしています。難しいし大変だな、と思うことも多々あります。でもそうしていろいろ考えて悩んで母親になっていくんだな、と。

子どもと一緒に今の一瞬一瞬を大切に、悔いのないよう楽しみたいですね!

 

参考 「不機嫌な夫婦 なぜ女たちは『本能』をわすれたのか」三砂ちづる著(朝日新書)

 

飯田りえ

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