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2016.03.03

イヤイヤ期の子どもの「ノー」を、親が受け入れてあげるべき理由とは?


出版社勤務ママが薦める
イヤイヤ期の子どもと向き合う指南書
「境界線」(バウンダリーズ)
ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント 共著

 

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キリスト教の考えに、子育てのヒントが

長男がちょうど2歳のときに、長女を出産しました。

2歳というと、イヤイヤ期の真っ盛り

それが普通の成長だとわかっていても、赤ちゃん返りとのダブルパンチでつい余裕がなくなりがちに…。

小さな妹を抱えて、ついつい上の子にきつくあたってしまうことに悩んでいました

そんなときに、だれかのブログでたどり着いた言葉が「子どもは授かりものじゃなくて神様からの預かり物。きちんと育てて社会に返す」。

この言葉を知って「自分の子は所有物ではなく、神様のものだと思えば無下に扱わなくなるのかも…」と救われた気分に。

ちなみにわたし自身はこれまでにキリスト教に触れたことはありませんでした。

個の人間として成長していく長男との関わり合いのなかで、子育てのヒントが、キリスト教にあるかもと思っていたところ、この本と出会ったのです。

他人に侵されない自分の領域を育てる時期

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本著では全世界で講演を行う心理学者ふたりが、健全な人間関係を築いていく上で大切な「境界線」の概念について書いたもの。

キリスト教の教えや聖書を土台とした話がなされていますが、キリスト教に触れたことがない方でも理解でき、すんなりと入ってくる内容です。

1992年の刊行以降、世界で200万部売れているロングセラー。あの聖路加国際病院理事長である日野原重明氏も、推薦しています

この本で語られる「境界線」とは、他人に侵されない自分の領域をしっかり持つ、ということ。聖書では、この重要性をはっきり説いているらしいです。

この境界線がないと、大人になっても「ノー」と言えず仕事を必要以上に引き受けてしまったり、逆に平気で人の領域に足を踏み入れてしまう大人になってしまうのだとか。

この境界線を形成するのが幼児期です。

子どもの「ノー」を封じてしまうと、境界線のない大人、もしくは他人の境界線を尊重できない大人になる、と述べられています。

何でもかんでも「イヤイヤ」と拒否する時期の子どもは、理由なしに反抗しているわけでない、「境界線」を必死に作り出そうとしているのだと考えるとすっと腑に落ちました。

 

ノーに関して、親がやるべきことは二つあります。一つは、子供にノーと言っても大丈夫だと感じさせること。それによって子供の境界線を奨励するのです。(中略)もう一つは、他者のノーを受け入れることで他者の境界線を重んじるよう助けることです

 

これまで色々な育児本で、イヤイヤ期の「ノー」を受け入れてあげなければならない理由を探してきました。

それが、ただ単に「自我の確立に必要だから」だけでなく、ノーを受け入れないと子どもが境界線を形成できない、そうするとどんな大人になってしまうか…というまでが初めて理屈としてわかった気がしました。

子どもだけでなく、自分の「境界線」とも向き合う

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そして、この「境界線」の話。

対子どもにも当てはまるのはもちろん、自分がワーママとして制約のなかで仕事するうえでも、自分の責任範囲にしっかりラインを引くということに通じていくと思いました。

時短勤務で申し訳ないからと必要以上に安請け合いしてしまったりするワーママも多いのではないでしょうか。

決められたなかでしっかり仕事をしていくのはもちろんですが、自分がこの「境界線」をうまく引けてないことによる仕事上の不満を、環境や他人のせいにしないなど、参考になる考え方がたくさんありました。

それでも忙しい毎日のなかでイヤイヤ反抗されると付き合いきれないものですよね…。でも、とりあえず、ノーを頭ごなしに否定するのはやめよう、と意識はするようになりました

子どもの「ノー」に頭では付き合いたいと思っててもなかなか付き合えない、というママは読んでみると納得できると思います。

 

おすすめしてくれたワーママ

3歳の長男と1歳の長女を育てる、大手出版社勤務のワーママ。現在2度目の産休中。マミートラック現象にハマっているので『「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか?』を読んで、いたいほど気持ちがわかりました。

 

境界線(バウンダリーズ)

ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント 共著

地引網出版刊行

2400円+税

【記事まとめ】ワーママBook Shelf

浦和ツナ子

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