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2016.05.13

【小児科医と先輩ママに聞く!】突発性発疹は2回かかる!? 1回目との違いとは?


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突発性発疹は、高い熱が3~4日続き、熱が下がると同時に、おなかや背中に赤い発疹が出る病気です。季節を問わずに発生し、はしかや水ぼうそうのように感染力が強くないのが特徴です。

生後6~12カ月に多く、基本1回しかかからないと言われています。〔BRAVA記事「高熱が下がらない! 赤ちゃんに多い「突発性発疹」とは?」参照〕
しかし、まれに2回かかってしまうお子さんもいるそう。その理由は?なにか問題があるの?
いえいえ、心配しないください。2回かかるメカニズムがちゃんとあるんです。

小児科医に聞いた、2回かかる理由はこれだ!

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最初に突発性発疹にかかるる原因は、ほとんどの割合で「ヒトヘルペスウィルス6型」というウィルス。6型に2回かかる子もまれにいますが、あくまでまったく同じウィルスではなく、6型の兄弟と言えるウィルス。
2回目かかってしまうのは、「ヒトヘルペスウィルス7型」に感染したためだと考えられます。

1回目から突然7型に感染する子は少ないようですね。
よって、6型と7型にそれぞれ1回ずつ感染する=計2回感染する可能性がある、ということになります。「ヒトヘルペスウイルス」は、一度感染すると一生体内に残っているそう。

突発性発疹は、「ヒトヘルペスウイルス」を保有する親から赤ちゃんへと、飛沫感染あるいは経口感染するのが主な感染経路だと考えられています。

2回目のブツブツはハンパない!

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3人の男の子〔10歳、7歳、4歳〕のママであるIさんは、3人目のお子さんが2回かかったそうです。3人目にして初の「突発2回罹患」には、かなりびっくりしたそう。

<1回目>
0歳のときにかかりました。生後11ヶ月くらいでした。
熱は40度超まで上がって、かなりグッタリしていました。熱性痙攣は起こさなかったです。
発疹もほとんどなく、高熱が理由で受診したら突発性発疹の診断が出たんです。普段から数ヶ月に一度は40度超を出す子だったし、そんなに焦りませんでしたね。
受診した数日後に、発疹かな~? という程度のブツブツが出現。でも、本当によーく見ないとわからない程度のものでした。
<2回目>
年少(3歳)のときにかかりました。

40度超の高熱が出たのは1回目と同じでしたが、早い段階で、発疹が全身に出たんです。もうブッツブツ! 1回目の比じゃなかったです(笑)でも、まさか突発性発疹とは思わず(1回しかかからないと思ってた)、その時は溶連菌を疑って受診しました。
溶連菌を始め、インフルエンザとかいろいろな検査をしたんですが、すべて陰性。またしても突発性発疹の診断でした。
「え~!? 突発2回目!? しかも、幼稚園児がなるの!?」と、かなり衝撃を受けましたが、とにかく病弱で生後3カ月でインフルエンザにかかってしまうような子だったから、ちょっとやそっとの高熱では焦りません。でも、さすがに突発2回目はびっくりしました(笑)

高熱ではあまり焦らないIさん、1回目も2回目もびっくりしながらも落ち着いて対処できるなんてさすがです。「ママが落ち着いて観察」、それは突発性発疹には一番必要なことかもしれません。

突発性発疹と分からず焦りまくった

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これは筆者〔子ども12歳、9歳、2歳〕の経験です。1人目は突発性発疹にかからず、2人目は1回だけ、しかも軽く済んだんです。しかし、3人目にしてものすごい「突発経験」、それは!?

<1回目>
1歳6ヶ月でかかりました。そのときは高熱が2日間続いたのですが、本人かなり元気。年齢的にも「こりゃ突発かも」と思ったので、様子を見つつ受診しなかったんです。
ところが、3日目に熱性痙攣を起こしてしまって…いきなりフーッと力が抜け、白目になり、呼びかけにも応じず。焦りまくって、思わず救急車を呼んでしまいました。
翌日熱が下がるとほぼ同時にお腹と背中にブワーっと発疹が出たし、突発性発疹時には熱性痙攣もよくあることと知って、一安心。
発疹は見事にお腹と背中だけでしたね。

 

<2回目>
2歳のときにかかりました。もうこのときは最悪で、インフルエンザと溶連菌にダブルでかかり、薬漬けの日々…そして両方が治りかけの頃に、数日微熱が続いたと思ったら、全身指先から足の裏に至るまでブッツブツ! 長男・長女も思わず「気持ち悪っ!」と引くくらい。
突発に2回もなると思っていなかったし、微熱だったし、思わず皮膚科へ行ってしまったんです。皮膚科の先生も首をかしげつつ「もう1回小児科行ったら?」と(笑)そしたら見事に突発2回目。子どももつらい、私もパニックでした。

小児科の先生に「2回かかることはまあまあよくあること」と言われ、さらに前述した“2回かかる理由”を教えてくれた、というわけです。

1回目・2回目も共通する大切なこととは

とにかく焦らず観察することが大切ですが、子どもが高熱を出したら、ましてや熱性痙攣を起こしたら焦ってしまうのは当たり前だと思うのです。
本当に大切なのは、私のように自己判断で「突発だろう」と高をくくらないこと。冷静に観察しながらも、受診は必要。突発ではない場合もあるので、必ず受診して欲しいと思います。
そして、熱が下がって発疹が出てから子どもの機嫌が悪くて参った! という経験された方も多いと思います。発疹が出ているときも、子どもはかなりつらいそうです。

機嫌が悪いのも、そのせい。はっきりした原因はよく分かっていないそうですが、不機嫌が治る薬はないので、お気に入りのオモチャやテレビ・絵本や、抱っこで落ち着かせてあげたいですね。ママの“根気”も大切なのかも。

田崎美穂子

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