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2016.07.05

【密着ルポ】全国に広がる「子ども食堂」ってどんなところ? 実際に行ってきました!


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「子ども食堂」最近、テレビや新聞などでも取り上げられているため、その名前を耳にしたことがある方も多いことでしょう。BRAVAでも以前「全国に広がっている「子ども食堂」の取り組みとは?」という記事を公開し、たくさんの人に見ていただきました。注目を浴びると同時に、日本全国で「子ども食堂を立ち上げよう!」と名乗りを上げる自治体や個人も増えています。

でもまだ、「子ども食堂」に、「実際に行ったことがあるよ」というかたはあまり多くないかもしれませんね。そこで、今回、BRAVA編集部では、東京・練馬区を中心に活動している『ダイコンこども食堂』に実際行ってきました

午後4時半 調理開始

「ダイコンこども食堂」が月に2回開催されている春日町南地区区民館に、ボランティアスタッフが続々と集まってきます。スタッフたちによって調理室に運ばれていくのは、大量の野菜をはじめとした食材たち。だいこん、にんじん、小松菜、キュウリ、玉ねぎ…。その多くが、地場産野菜で、練馬に畑を持つ方の好意によって寄付されています。

「今日のメニューは?」「ポテサラにカニが入るんだ! 豪華〜♪」「麻婆大根なんて作ったことない。勉強になる!」など、ワイワイとおしゃべりをしながらも、手際よく調理が進んでいきます。

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「こんにちは! 僕たちお手伝いしたいんです」とやってきたのは、小学校4年生のK君と2年生のT君の兄弟。料理のお手伝いができることに惹かれて、今回参加しました。

「家だと『危ないからダメ』って言われて、料理のお手伝いをさせてもらえないんだけど、ここにいけばできるよってお母さんがどっかで聞いてきたみたい」とエプロンと三角巾をつけて、張り切っています。

「お兄ちゃんはバンバンジーのソースを混ぜてくれる?」

「じゃあ、T君はお味噌汁作ってみようか?」

ボランティアスタッフに教えてもらいながら、クッキングのスタートです。

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しばらくすると、調理室にはいい匂いが充満しはじめます。

この日、はじめて参加したK君とT君のお母さんは、さらに2歳の女の子Mちゃんを連れてきていました。

「ここは前から参加しているママ友から紹介されて知りました。ウチの子たちが『料理を作ってみたい!』とずっと言っていたので、叶えてあげたいなと思って参加しました」

こんな気軽な気持ちで参加するかたたちも多いようです。

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午後5時半・「ダイコンこども食堂」オープン

いよいよ、こども食堂のオープンです。受付をした時に、大人は300円を参加費として支払います。高校生以下の子どもは無料です。とはいっても、まだまだご飯の時間ではありません。夕食前には、遊んだり、ちょっとした勉強をしたりする時間が設けられています。この日は、児童心理などを学んでいる学生や企業からのボランティアグループも参加しており、とてもにぎやかでした。

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子ども達と体を使った遊びをしてほしいと、「木登りの木」役に任命されたのは目白大学の男子学生。

「子どもの心理を学ぶゼミに所属しているのですが、今、“孤食”に焦点を当てて研究を深めています。その一貫で、実は、8月23日にゼミでこども食堂を開くことを計画しているんです。そのため、ゼミのメンバー全員で様々なこども食堂に参加してボランティアをしながら、勉強しているところです」

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しばらくするとテーブルを囲んで、遊びを取り入れた英語のワークショップがはじまりました。この日は、米モルガン・スタンレーの東京人事部の有志の方々がボランティアスタッフとして参加していました。

「弊社では毎年6月にボランティア月間があります。この期間にはすべての社員がボランティアに参加することが推奨されています。今回は『子どもの健康と教育』をテーマに、私たちは子ども食堂でのボランティアを選びました」

英語のカードを使った神経衰弱やスペル当てクイズに、子ども達は歓声を上げていました。

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遊んでいる間にも、少しずつ子どもの数も増えてきて、食事の仕度も整ってきました。

午後7時・いただきまーす!

頭と体をいっぱい使って、そろそろお腹もペコペコ。ここからはボランティアスタッフだけでなく、子ども達もみんな配膳を手伝い、食事の準備です。右にお椀、左にお茶碗、手前にお箸ときれいに並べていきます。

全員の食事が整ったら、手を合わせていただきます!

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この日の献立は、ポテトサラダ、青菜炒め、麻婆だいこん、バンバンジー、麩とエノキのお味噌汁、ごはん。デザートにはフルーツポンチがつきました。

この野菜たっぷり、ボリュームたっぷりの献立とレシピは、管理栄養士のボランティアスタッフが考えたオリジナル。寄付される食材が決まった時点から、レシピ制作が始まります。

「前日に食材が決まることがほとんど。そのため、とてもスピーディーに献立とレシピを考えてくれるんです」(ダイコンこども食堂代表/只野公朋さん)

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子ども達に感想を聞いてみると…

「麻婆だいこんがすごくおいしかった! でも、フルーツポンチも入れていいならフルーツポンチが1番かな。ここではみんなで食べるだけじゃなく、遊んだりもできるから楽しい!」(小学4年生/女の子/Aちゃん)

「バンバンジーがおいしかった! 最後にフルーツポンチを食べたらものすごいお腹がいっぱいになった」(小学校4年生/男の子/Kくん)

と元気いっぱいの声がかえってきました。

最年少は1歳半の女の子。お兄さん、お姉さんに囲まれながら、手づかみ食べでモリモリ食べていました。

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午後8時・さようなら、後片付け

食事が終わると大広間の畳や舞台のスペースで子ども達は一斉に遊び始めます。

通常のレストランではこうはいきません。食事が終わったら、駆け回っても、大きな声ではしゃいでもOKなのが、こども食堂の醍醐味。普段は家のなかでテレビを見るなどして過ごしているのかもしれませんが、この日ばかりは、大勢の友達もいるため、体を動かす遊びになります。

こういった時間も、核家族で少ない兄弟だけで過ごしている子ども達にとっては“ちょっぴり特別な感じ”として、良い思い出になりそうです。

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子ども達が遊んでいる間にも、食器はキレイに片付けられ、テーブルも順次しまわれていきます。

こうして『ダイコンこども食堂』の営業は終了。子ども達は遅くならないうちにバイバイをして、ボランティアスタッフは、食器洗いなどを終えた後岐路につきます。

「いろいろな年代の人たちが参加していて、いろいろな人たちと触れあえるのが楽しかった」

「普段、こんなに小さい子どもたちと触れあうことがないから、一緒に遊ぶといっても案外難しいんだなと思いました」

と語るのは、勉強を兼ねてボランティアに参加していた学生たち。この日は、個人的に参加している高校生や大学生、学校の勉強の一貫として参加している目白大学の学生、学芸大学附属高等学校の生徒たちと大勢の学生がいました。

今後、子ども食堂を立ち上げることになっている見学者もいて、“子ども食堂”という取り組みは、ますます大きく発展していきそうだと感じさせられました。

中山美里

中山美里

ライター、編集


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