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2016.11.15

子どもとのお出かけ「100回」ないかもしれないって気づいてた?


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お弁当を持ってピクニックや動物園へ、時には博物館やプチ旅行。ワーママにとっては、正直「たまった家事をこなしたい土曜日、ゆっくり休む時間が欲しい日曜日」だけど、同時に子どもとジックリ過ごせる貴重な週末。わかっているけど、なかなか出来ないのもよくわかります。

「うちは月に1度も出かけていない」「共働き家庭で、子連れお出かけってどれぐらいの頻度なの?」他のお宅の状況も気になりますよね。「私は週末はお疲れモード、気づけば子どもとろくに出かけてもいないかも」。罪悪感を感じているワーママ、いるかもしれません。

ちょっとポジティブに考えてみませんか? 今は大変かもしれないけど、振り返れば「あれこそが子どもとのハネムーン時代」と懐かしく思う時が必ずきます。

[共働きママ]お休みの日に子どもと何して過ごしてるの?

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保育園児、就学前の子どもがいるワーママ、ちょっと気になるのが「週末にどれぐらいファミリーお出かけしているの?」ですね。平均的な「お出かけ頻度」も気になりますが、それ以前にまず「ママと子ども、一緒にお出かけ出来るのはいつぐらいまで」と考えた事はありますか?

私の経験から言っても、私自身の記憶をたどっても、親と一緒に喜んでお出かけしていたのはせいぜい小学校高学年までです。中学生にもなったら、親についてくるのは「何か欲しい時=お金払ってもらう時」だけです。

それなら、3歳から11歳までと期間を限定して考えてみて下さい。もし月に1度、家族でプチイベントお出かけをしていたとしても、

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ですね。実際に働くママとしては、月に1度の遠出もなかなか難しいでしょう。もちろん、ママと近所のスーパーへ一緒に行くだけだって、図書館へ本を返しに行くだけだって、子どもにとっては嬉しいものです。週末に家族でショッピングモールへ、パパと子どもは広場で遊んでママはお買い物、なんていうのが多いかもしれません。

共働き夫婦やワーママに聞いてみると、

・アウトドア派なので、とりあえず家事があろうが週末は遠出する!
家にいるほうが子どもがウルサクて大変だから、という声もあり。あるある、ですね。

・近所への数時間のお出かけはする
2~3歳児までは、近所の公園でも充分というママの意見も。夕飯の買出しついでに、ちょっと広場や公園で遊ばせる、その時間はパパと近場の散歩や自転車練習タイム、というのもありました。

・子どもも保育園で疲れてるし、土日は親子でのんびりする
意外と多かったのが「子どもが保育園で頑張りすぎているのか、週末はよく寝てるし、遠出すると月曜日に体調崩したりする事もあるからノンビリ過ごす」というケース。

おおまかにわけると、3タイプあるようです。

ママも楽しいから子どもも楽しい「それが本当の親子のお出かけ」

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ワーママの多くが「本当は毎週だって、子どもを動物園や遊園地に連れていってあげたい」でも「実際には無理」なのが現実のようです。「わが子とのハネムーン時代を楽しもう」と言いながら、逆の事を言うようでもあるのですが、「わが家のペース」を基本に考えればいいのではないでしょうか。

お出かけイベントのチャンスは「100回もないかもしれない」。でも、出かけることが一種の義務になったり「そうしないと子どもが可哀想」というのは別モノです。なぜなら、子どもが楽しいのは、「ママも一緒に楽しんでる時」なんですね。

朝から無理してお弁当を作り、たまっている洗濯物を横目で見ながら(どうしよう)と悩みつつ子連れで出かける。出かけ先でも、頭の中には「この後の家事の段取り」でいっぱい。いっそ、親子でぐーたら昼寝する方が、イライラせずに楽しい週末になるかもしれません。

私の知り合いは、平日残業もありのバリキャリ・ワーママですが「平日は睡眠時間を削ってでも家事はこなす」ツワモノでした。そのかわり、土曜日は「母親・妻は完全休業」。パパが少し遠いが実家に子どもを預けて「大の字で昼寝」か「美容院やネイルへ行く」。日曜日は「ファミリーで必ずお出かけ」。そのパワーに驚きつつ、私にはできないな~とズボラママ代表は思ったものです。そんな風に、一種のスケジュールのように家庭の出来事を割り振る事自体が、私には無理でした。

おウチには、それぞれの事情があります。だから、「こうすれば、こう育つ」という子育て神話にあまり、こだわらないほうがいいと思うんですね。

「イチゴ狩りとかいいなーって思うけど、結局朝は寝過ごして、昼は家事やら雑用したりで、夕方前に親子で近所の大型スーパーへお出かけ。そこのゲーセンでちょっと遊ばせてるだけの私はダメママだよね」

そう言っていたワーママもいたけど、彼女も最後は開き直っていました。「ゲーセンで親子で遊んだっていいじゃない」となってからは、端で見ていても親子共に楽しそう。「手がかかる」と嘆いていたチビちゃんだったけど、育児ノイローゼになる事もなく、大変だった時期を乗り越えています。親が勝手に感じる罪悪感より、「これが今の私にやれること。一緒に楽しもうね」前向き志向がいいのではないでしょうか。

親と手をつないでくれなくなる日はすぐにやってくる

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それでも私がなぜ「子どもとのお出かけチャンスは100回もないかもしれないよ」と伝えたいのは、親子で手をつないで歩ける時期は本当に短いからです。ママ、ママと言って姿を探し、泣いて駄々をこね、そうして小さな手をぎゅっと握って一緒に歩く。そんな常にママにひっついていた子も、ママの手を握らなくなる時期はすぐにきます。そして、やがてママに背を向けて歩いていくのが「子どもの成長」です。子どもの背中を黙って見送りながら、子どもを信頼して外へ送り出すのが、母の仕事になっていきます。

働くお母さん、無理をする必要も、どこにも連れていってないと罪悪感を覚える必要もありません。

「100回」という数字をわざと書きましたけれど、本当は回数でも「どこへ行くか」が問題でもないのです。でも、「子どもと一緒にいられる時間は刻々とすぎている」その事だけは、ちょっと心のすみっこで覚えておいて下さい。今この時も大切な子どもとの時間。そしてもし、ちょっと元気がある時には「よーし、たまには出かけるか!」。子どもはママやパパがいつもと違う場所で笑顔で遊んでくれた事は鮮明な記憶として残ります。日常とは違う「場面」が、子どもに刺激を与えるのも事実です。

家族のスタイルは千差万別。自分のペースで、子どもとのお出かけタイム、「親子だからの幸せタイム」として満喫して下さいね。あっという間に「ママ大好き」の時期は過ぎてしまうし、それから次に「お母さんに感謝してる」時がくるまで、しばらく間があきます。だからこそ、「ママと一緒」が一番という幼い時期を、ぜひ楽しんで欲しいと思います。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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