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2017.02.03

楽しみながら自然と学ぶ!我が家の「アクティブ・ラーニング」を取り入れた生活とは?


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大事な我が子の教育について、考えずにはいられないですよね。
それに・・・「頭の柔らかい幼児期だからこそ、教育が必要」という声も、時折耳にします。とはいえ、子どもの教育が大事ということは理解していても、ママが働いているとなかなか習い事や勉強まで手を伸ばせない現実・・・しかし、習い事や勉強だけが、“教育”ではありません。
そもそも忙しいワーママにとって、子どもと一緒にいる時間はとても大事。せっかくならば、楽しく過ごしたいですよね。
大丈夫。これからは、子どもと一緒に楽しく過ごしながら学ぶ「アクティブ・ラーニング」の時代です!

 アクティブ・ラーニングって一体何?

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グローバル化が急激に進む現代。それに適応する教育を目指して、文部科学省は学習指導要領の改訂を行い、2020年から小学校~順に導入を進めていく方針を掲げています。

そしてその新たなる学習指導要領の中で、大事なキーワードとなるのが「アクティブ・ラーニング」。アクティブラーニングとはフィールドワークやディスカッション、ディベートなど、学生が自ら経験をしながら、知識や教養、能力を身につけていくことを目的とした参加型(能動型)学習法。つまり、これまでの指導者から学ぶ“教育”のスタイルではなく、自分で体験・思考・発言することで発見を繰り返し、生きる力を身につけることできるのだ!といった学習方針なのです。

しかも、この学習指導要領の導入に伴い、何やら大学受験でも“アクティブ・ラーニング”が取り入れられるのだとか…ということは、ただただ暗記するような勉強ではなくなるということ?!そう。今の子どもたちは、“覚える”教育ではなく、“身につける”教育を受けるようになるということですね。

では、ここからが本題です。

そういった教育方針が待ち構えている今の幼児たちは、“身につける教育”に慣れていたほうが良いと思いませんか?どんなに英語の単語を覚えても、どんなに音楽ができても、どんなに運動ができても、それを“自分の生きる力”に活用できなければ意味ない!!

ならば、どうする?

今から自分で経験して発見して、身につけてもらいましょう。生きる力を。それも、楽しく!遊びながら!!でも、学ぶために遊ぶのではないんです。目指すのは、『遊んでいるうちに学んじゃった』。

大人だって、学ぼうと思うと少なからず身構えるし、プレッシャーから集中できないかもしれない。それって、子どもも同じだと思うんです。ならば、子どもがリラックスして自分の興味で集中することが、自然と身に付く“できること”に変わるのではないでしょうか。というのも実際我が家の場合、学ぶよりも“遊ぶ”で、できることが増えた気がして・・・

知らず知らずに、我が家も日々実践!

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息子が1歳になってから数カ月後、何か習い事をさせたいと思い、月に2回の英語教室に通い始めました。

しかし・・・1年経ってもなかなか英語が上達しないどころか、レッスン中も近くにあるプレイランドに行きたがって、まったく集中しませんでした。それでも私がお教室をやめなかったのは、先生に何度もかけられたこの言葉から。

「焦らなくていいんです。英語が耳に入る環境にいれば、耳が英語に慣れますから。お教室にいるだけでも、学んでいるんですよ」

正直半信半疑ではありましたが、なんだかんだ英語の歌やダンス、ゲームを子どもが楽しそうにしている時もあり・・・先生のその言葉を信じて、もう少し、もう少しと、英語のシャワーを浴びさせ続けることにしてみました。そして2歳半ばになったある日、息子がYouTubeでたまたまたどり着いた英語の歌を、デタラメ歌詞で歌っていました。

よく聴いてみるとその歌は、英語のレッスンで何度も歌っている『Twinkle, Twinkle,Little Star』だったのです!しかも、振り付きで!親バカかもしれませんが、時折英語っぽく聞こえる部分も。ただし、もうすぐ3歳という今でも、月2回のレッスンでは英語は話しません。でも、YouTubeを見ながら歌って踊れる歌のレパートリーは増えました!

だから今は、お風呂や一緒に遊んでいる時など、英語だけに限らず息子が興味ある歌を一緒に歌っています。

すると、日本語の言葉のレパートリーも増えてきたんです。実は、「言葉の発達が遅いのでは?」と心配をしていた時期もありました。でもきっと、歌うことが言葉のシャワーとなり、彼の言葉のバケツに溜まっていたんですね。今ではバケツのお水が溢れているのか、よく歌い、よく喋り、うるさいくらいです。

他にも、お風呂でお湯が顔にかかるのが大嫌いだったのに、旅先の浜辺で遊んでいるうちに波打ち際の楽しみを知り、ついには顔に波がかかっても喜ぶように。もちろん、お風呂のお湯も克服。今では自分で桶に溜めたお湯を頭からかぶったりしています。

そういった日々の積み重ねで子どもの“できること”が増えている様子を見て、やはり楽しいことは自然と身に付くのだなと。

つまり、「教育しよう」と難しく身がまえなくても、アクティブ・ラーニングのチャンスは、日々の楽しみの中に溢れているのだと感じました。

“体験する”も心の教育

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我が家では、犬を飼っています。子どもと犬の共存には、正直心配なこともありました。とはいえ、子どもが生まれる前から家族である犬。もちろん、手放すはずがありません!

こうして必然と共存を決めた我が家でしたが、最初は子どもが遊んでいる時は犬をゲージに入れて・・・などと分けていました。

でも息子のイヤイヤ期がはじまった頃、物は投げるし、イタズラはするしの日々の中でしたが、犬のえさやおもちゃにはイタズラをしなかったんです。しかも、大人がどんなに優しい声をかけても不機嫌くんなのに、犬へはいつも笑顔。

あれ?もう一緒に過ごせるかな?

徹底監視の元、一緒に遊ばせてみることにしました。すると、しっぽをつかんだり、乱暴ななで方をする始末・・・

さすがに犬も、ウーといって怒ります。少し噛まれたこともあり、息子ギャン泣きです。

でも、“嫌なことをしたら怒る”ということを少しずつ学び、犬にも優しく接するように。さらには、犬がどこかに少しぶつかった時、「痛い?大丈夫?」と駆け寄る姿も!あー思いやりを身につけているんだなぁ、と感じました。

もちろん、単純に犬が好きというのもあると思いますが、それでもいいんです。好きなものへの愛情から、思いやりの心が育ってくれれば。大事なお友達に嫌われたくない、悲しませたくない。この感情は、きっと人への思いやりにもつながっていることでしょう。

だからこそ、良いことも悪いことも、どんどん体験してもらいたい!それが我が家にとっての“心の教育”ということにします。

ワーママ的教育はコレだね!

子どもは、できないことだらけ。だって、つい最近生まれたばかりなんですから。

でも親にとって、子供のできないことが不安になる時もありますよね。

例えば・・・

「よく転ぶし、走るのも遅い。運動神経悪いのかな・・・。」

いいえ、まだ体の基礎ができていないんです。もっともっと動いて遊んでいれば、どうすれば転ばないのか、速く走れるようになるか、自分で発見することでしょう。

「なかなかフォークやスプーンを上手く使えない。うちの子不器用なのかな?」

いいえ、手の使い方がわからないだけなんです。折り紙、お絵かき、手遊び・・・色んな手の動きをしていくうちに、手を使いこなせるのではないでしょうか?

子どもにできないことがあると親は、「なんで?」と悩む。「教えなきゃ!」と思う。それが親心だと思います。しかし、0から生きる力を身につける子どもたちが、自分で発見し自分で克服する時間を見守ってあげるのもいいかもしれませんね。

そして、子どもが経験する時間を一緒に楽しく過ごす。

それだって、大事な教育の時間です。

ママだって、せっかく仕事が休みで子どもと一緒にいれるのに、子どものつまらなそうな顔を見たくないですよね?

ならば、ママも一緒に思いっきり楽しめる遊びをして、沢山一緒に笑いましょう。

その時間で知らず知らずに学んで成長している。これが「ワーママ的教育」の理想形のように感じます。

【参考】

文部科学省『用語集』

文部科学省『アクティブ・ラーニングの視点と資質・能力に関する参考資料』

たかお みきよ

たかお みきよ

フリーライター/2歳児ママ

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IT企業でのコンテンツ運営担当の経験を経て、妊娠を機にフリーライターへ転身。現在子育て情報以外に、美容・旅・企業PRなど幅広いジャンルで活動中。 プライベートでは1歳の息子を子育て中のママです☆同じママとして、女性として、 皆さんの子育てとライフスタイルのヒントとなるような、心にとどまる記事を書いていきたいと思います♪


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