仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママの口コミ・共感メディア| BRAVA(ブラーバ)

2017.02.16

タラレバ思わず割り切る!【育休あけ復職】先輩ワーママが教える「気持ちの準備法」


1b971d76e9fda065f40850789b0724fa_m
4月から復職、という人も多いかもしれません。育休あけの復職では、保育園の準備や仕事と育児の両立のコツなど色々なアドバイスが見つかります。

今回は私の経験も踏まえて「気持ちの準備」にフォーカスしてお話ししたいと思います。

「無理なこと」でクヨクヨしないように心構えしておこう

549dd205ea47b888a616756e8fc8bfb9_m

実際に復職した時、最初の1週間は闘いです。思い悩むヒマもありませんでした。でもやがて、少しずつ「なんで?」という不満や疑問がわいてくるんですね。

「もしあと2時間残業ができたら、もっと仕事がうまくいくのに」
「子どもの急な病気さえなければ、プロジェクトメンバーに立候補できるのに」
「会社帰りの飲み会に参加できないから、同僚との情報交換がうまくいかないし」

私は何度もこんな事を思いました。「もしも○○さえ出来れば」仕事の成果も変わってくる、私はもっと出来るのに!そんな欲求不満がふつふつとわいてくるんですね。「私は本当はもっと出来る」その思い込みが、余計に不満をふくらませていたのです。帰宅後の家事ラッシュの中では「イライラ」し、夜寝る前にはウジウジと落ち込み、朝は朝で「ちっ」と舌打ちばかりしていましたっけ。

でも、実際に幼い子どもを抱えていたら「とにかく出来ない」のです。努力とかで解決できる問題ではありません。どうしようもない事が、子育と仕事の両立には必ずあるんです。

で、どうするか。

実際には、例えば飲み会に参加できるように夫にお願いして早く帰宅してもらうとか、残業が出来るようにベビーシッターを頼むという方法がないわけではありません。ですが、その「段取り」をつけるのも、また面倒で大変です。そこで、「ムリなんだから仕方ない」そう思う事にしたのです。とにかく「あれが出来ない。これが出来ない」と出来ないことを数えるような滑り出しをしてしまうと、本当に続きません。

今から常に「出来ないこともたくさんあるだろうけど、ともかく仕事に戻れるのだから」と割り切る考え方にシフトしておきましょう。

夫の家事分担も「やってくれたらマシなほう」くらいに思う

39fca3089f07d5fc9c0bd9d2c5a8aa38_m

上の子がまだ4歳の頃、急な発熱で胃腸炎系の風邪をひきました。どうしても私が出なくてはならない打ち合わせがあり、夫を拝み倒して休みを取ってもらいました。発熱し、吐き気もある子どもの世話の方法を細かく説明し、出社しました。

そして、帰宅して私が最初に見たのは、吐いたものをふいたらしいタオルと、汚れたシーツが丸めて「風呂場」に置かれた状態でした。

「な、なんでお風呂場にシーツ!?」
「えー、いや、吐いちゃったから。洗濯機にそのまま入れるのかわからんし、とりあえず風呂場においとくかな、と」

その匂いたるや……なぜ、すぐに汚れを落とし、洗濯機にほうりこめないのか。そこまで説明しておかなければならなかったのか。当の本人は「オレさま、どんだけ頑張ったか」ドヤ顔なんですから、怒る気も失せましたよ。

その後、キッチンへ行くと鍋や皿が散乱しています。今の若いお父さんたち、洗い物くらいはきっとするのでしょうね。でも、私の夫は「テーブルからシンクまで移動させた」だけで「充分、家事のお手伝いをした」と思っていたようです……。

(これなら、やっぱり私が有給とるべきだった……)

子ども「と一緒に寝ている夫をよそに、汚れがこびりついたタオルやシーツを夜中に洗濯しながら「夫婦で完全に分担なんて無理なんだ」としみじみ思ったものです。

ウチほどではないでしょうが、それでも「夫も自分と同じだけの家事ができる」とは思い込まない方がいいと思います。本人にその気があっても、まずその「技術」がないのですから。私たち母親が段取り良く家事をするようには、出来ない事の方が多いはずです。

だから、してくれるだけでもマシ、と思うしかないんです。いちいち怒っていたら身が持ちません。でもこれも、時間と共にお互いに「わが家にベストの家事分担」が必ず見つかります。

新しい「あなた」のための働き方が自然と見つかります

6d54bdd60837a3ff433d69255402c416_m

子どもが生まれる前と今では、環境が全く違います。今や、あなたはひとりでたくさんの役割をこなさなくてはならないんです。時短料理をマスターし家事代行サービスや、延長保育や夫の協力や、全て万端準備して「復職」したとしても、以前と同じような働き方は出来ないかもしれません。

経済面が理由で復職する人は意外と冷静です。逆にキャリアに自信がある人や、仕事に対する夢や目標がある女性の方が、復職時に思わぬ焦燥感を感じる事が多いようです。

それは「気持ち」の持ちようが大きく影響しているように感じます。

極端な比べ方ですが、例えば「共働きじゃないと、生活が大変」という目的の復職だと、「ちょっとくらい前と違っても、お金のためだと割り切れてしまう」のですね。

でもキャリアを目標としてデンと前においてしまうと、せっかく復職したのに「何もかも思った通りにいかない」「早く以前のように戻りたいのに」と、焦りと苛立ちばかりが募ってしまいます。

仕事に対する愛着心や、社会に出ることに意味を見出しているからこそ、そこで「気持ちの切り替え」が必要なのです。どんなに準備をしていても、全てのアドバイスを実行したとしても、突発的な出来事は起こります。

「完全に復職のための準備をしたと自信がある人」「これまで仕事で結果を出してきた女性」の方が、ジレンマやギャップをより大きく受け止めてしまいがちです。

「前と同じようにバリバリ働くわ」

わかります。気持ちは私もよくわかります。
でも、以前と同じに戻るのが目標ではありません。なぜなら、今のあなたは前とは違うから。新しい「あなた」なのです。新しいあなたにあった働き方を見つけるのが、育休あけ復職の目標なのです。

どういう形でも、必ず「あなたらしい働き方」「やりやすいワーキングスタイル」が時間と共に自然と決まっていきますから。だから今からあまり心配せず、そして実際に復職してからも「目の前のことをこなす」のからスタートしていきましょう!

ちなみに。個人的には、ですけど。
私は「愛と根性」で、育児と仕事の両立をこなしたと思っています。愛する夫、愛する子ども。彼らの笑顔や「ママありがとう」「ママってすごいよね」のひと言だけを、後生大事に自分へのエールとして胸の中に保管してるんです。辛くなると取り出しては「私ってば、愛されてるし!」とこんなちっちゃな「気持ちのよりどころ」で、まぁなんだかんだと、やってきてしまいました。ひとり社会人になっちゃったし。末っ子の成長もあっという間で淋しいくらいです。

あとの事は、全て「根性」でした。やれやれ、体育会系イズムですね。でも、それがわが家の、私のやり方です。今も、これからも、この2つで乗り切るつもりです!

あなたにも、あなたのやり方が見つかります。どうぞ安心して、保育園デビュー復職の日を待って下さいね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


, , , , ,