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2017.05.25

発達障害の子どもを抱えるシングルマザー!新生活で変化した帰宅後の様子とは?


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新生活が始まったと思いきや、バタバタと早1か月が経ちました。大人も子どもも、やっと新生活に慣れてきた頃といったところでしょうか。そんななか、発達障害を抱える我が家の8歳の息子も新たな生活を迎え、やっと新生活のリズムがつかめてきた様子。

4月から、小学校入学当初から通っていた私の母校の小学校(通常級)から、市内の特別支援学級へと転校し、固定級(教育活動全般において特別な支援を必要とする児童・生徒を対象として設置される学級)での生活がスタートしました。

今までは、自宅から近かった学校も、送迎なしでは通えません。親子揃って体感する環境の変化に、帰宅後のスケジュールにも少し変化が……。そんな我が家のスケジュールをお話しします。

息子の新生活〜始業式〜

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4月初旬の始業式。息子の転校先への登校初日のため、私も同行して始業式に参加することに。風も強く、砂埃が舞うなか、息子が無事に列を見出すことのないよう遠くから見守っていました。

息子は、この4月から3年生に進級です。前の学校では、通常級に通いながら、週1〜2回程度、通級を利用していましたが、転校先では、固定級。

整列する場所も、通常級の3年生の列ではなく、固定級の列。校長先生のお話や新しい先生のご紹介など、長く続く始業式。息子は、いつまで並んでいられるのだろう……と私はヒヤヒヤ。

私の目もあったからか、なんとか最後まで列から離れることなく、並んでいることができました。

固定級のなかでも、3クラスに分かれて過ごします。始業式が終わった後、固定級の子たちが担任の先生のもとに集まり、お手紙をもらったりお話を聞いたりで、無事、初日を終えました。

息子の新生活〜学校生活〜

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固定級では、今まで通っていた通常級と異なり、生徒1人ひとりの習熟度別にカリキュラムが分かれています。そのため、基本的に教科書に沿って進む通常級の授業と比べ、進行スピートは遅いものの、理解のしやすさ、また理解力のアップは、固定級ならではだと思います。

集団のなかで過ごすこと、そして通常級の授業のスピードについていくことができなかった息子にとっては、まさに天国!

1日の大半を過ごす教室で、そうしたイライラが少しでも減り、机に向かうことができるということは、私から見ても奇跡に近いようなことでした。

また、息子は、自分が「発達障害」であり、「障害者」という認識があります。固定級は、発達障害の子どもだけでなく、そのほかの苦手部分を抱えた子たちも同じクラスで勉強をしています。

息子を固定級に通わせてよかったなと思う点は、ここでもありました。例えば、何らかの特性で、急に大きな声を発して立ち歩いてしまう子、吃音でスムーズに会話することが苦手な子、様々いますが、息子は、みんなを「仲間」だと思っています。

「おれは、勉強ができないし、長い時間座っていられない。他の子もできないことがあって困っているから、このクラスに来ているんだよね。だから、みんなおれの仲間なんだ」

この言葉を聞いたときは、あぁ……この子、自分なりにわかって、周りの子たちと共存する方法を自分で模索しているのだなと感じ、思い切って転校させたことは、息子にとっても私にとってもプラスなことなんだ!と改めて認識しました。

私が働いているため、授業を終えた息子は、同じ学校敷地内にある「学童保育」へと移動します。ここでは、通常級の子も一緒になるため、かなりの大人数で過ごすことになります。

息子にとっての集団生活は、苦手中の苦手。しかし、固定級がある学校の学童保育だからこそ、サポートしてくださる先生が多いこと、そして、そういった生徒の特性をきちんと理解し、保育してくださることもあって、息子は楽しく過ごせています。

以前の学校は、自宅から徒歩10分もかからない場所だったため、学童から自力で降所していたのですが、転校し、自宅からかなり離れた場所になったため、学童へは私のお迎えが必須です。

私が車で迎えに行き、帰り道の会話のお題は、「今日学校で1番楽しかったこと」「今日学童で1番楽しかったこと」を話します。また、逆に、「今日学校でつらかったこと」「今日学童でつらかったこと」もあわせて話します。

そして、今度は息子から私に「今日の仕事はどうだったか」の報告を命ぜられ、逐一報告するのも習慣化しています。こうすることで、1日離れていて、お互いが何をして、どんな気持ちになっていたかを細かく知ることができます。

変化の見えた帰宅後のスケジュール

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学校が遠くなったということもあり、以前は、17時に帰宅していたのが、18時から18時半頃の帰宅に変化しました。通常級の頃は、学校で「ジッとしている」という課題だけで既に疲れ、勉強も頭に入らず、帰宅する頃にはもう頭がパンク状態でした。

しかし、転校してから、固定級〜学童保育の時間を過ごして、もちろん疲れてはいるものの、精神的疲れが明らかに違うのが手に取るようにわかりました。

その大きな1つとして、「宿題がないこと」。そう、今通っている固定級では、基本的に宿題はありません。以前、固定級の先生にお話を聞いたところ、「特性のある彼らは、学校で既に頭をフル回転し、帰宅する頃にはもうヘトヘトで宿題どころではありません」とおっしゃっていました。

要するに、通常級に通う子であれば、学校で使う脳みその容量と、自宅で宿題をするという容量がきちんとセパレートされていますが、固定級に通う子たちは、その部分がセパレートされておらず、常にオーバーヒート状態だと考えられます。

現に、我が家の息子もそうでした。学校で疲弊し、学童に行き、帰ってから宿題……。宿題は、泣きながら、なかば私とケンカしながらやっていました。

しかし、宿題がない今は、帰宅して、手洗いうがいを済ませたら、テレビを観てリラックス。夜に観たいテレビがあるときは、先に1人で入浴を済ませ、その間に私が夕飯を作るという流れに。

ときには、夕飯を作る前に、2人で入浴し、そのあとに夕飯を作り出すということも。

今までとは違い、少し気持ちにゆとりができた息子は、こういう流れになることで、以前よりもストレスフリーで過ごすことができ、会話もとても柔和になりました。

夕飯後は、一緒にテレビを観て笑ったり、ときにはゲームをしたりと、今までとは明らかに違う時間の流れ。息子はリラックスしているからか(単に疲れているだけ?)、ソファで寝落ちしてしまうこともあり、母は3年生の巨体を抱え、ベッドに運んでヒィヒィいうこともありますが、それもまた心情的にはホッコリしています。

「当たり前」が当たり前ではないということ

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学校から帰ったら、宿題をして、時間割をみて教科書を入れ替える……これって一般的には「当たり前」といわれることですよね。しかし、我が家の息子は、これをやることに並々ならないストレスを感じ、日常生活に支障をきたすレベルにまできていました。

いやいや、そういう決まりなんだからストレスだろうがなんだろうが、やって当たり前でしょ!という声が聞こえてきそうですが、これが実は当たり前ではないのです。

人によって、できることとできないことがあるのと同様、当たり前のことが当たり前にできない人間がいるということ。これは、まだあまり周知されていない事実です。

私ができるのだから、あなたもできて当然!ということを、子どもに押し付けていたとしたら、子どもはかなり窮屈な思いをしているに違いありません。なぜなら、昔の私が、息子に対してそうだったからです。

「宿題、時間割、みんなしていることなのだから、しなきゃいけないんだよ」とテンプレートのようになっていました。

息子は、その当たり前がしたくても、できないから困っていたのに……。

しかし、あるときから視点、思考を変えたところ、母である自分も当たり前のことができない部分があることに気づいたのです。

しかも、その部分を強制されると、異様なほどのストレス反射で寝込むレベル。

「なんだ!息子と一緒じゃん!」

そう思った私は、まさに息子と同志! 自分が頑張れる範囲までやってみよう!とか、気分がのったときにやったほうがうまくいくよ!という言葉をかけられるようになりました。

何もかもが不安で、固定級への転校が正解なのか否かもグルグル悩んでいた私ですが、転校して1ヶ月ちょっとすぎた今、転校して本当によかったと心から思えています。そして、息子も、「転校して最高!」と毎日のように言っています。

転校したことによる帰宅後のスケジュール変化も、私たちにとってはプラスに動いたと感じています。まだまだ乗り越えなければならない壁もたくさんありますが、まず1つ目の壁は越えられるかな?という段階までやっとこれました。

今後、どのようにまた変化していくのかが、楽しみで仕方ありません。

黒木 絵里

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