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2017.07.03

子供の好きを伸ばそう!発達障害の男児に向いていた【習い事】って?


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小学生にもなると、みんなあらゆる習い事をしていますよね。女の子は、ダンスやチアリーディング、ピアノなど。男の子は、柔道にスイミング、剣道など実に様々。
我が家は、ストレス発散も兼ねた習い事をと思っていましたが、発達障害児ならではの特性が出てしまって、なんでもOKというわけにはいきませんでした。そんな我が家の習い事事情をお話しします。

「5歳」からのスイミング

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私が働いているため、保育園に通っていた息子。体もそこまで強くなかった息子は、体力強化もかねてスイミングを習わせることに。知人がスイミングスクールのコーチをしていたこともあり、大手スポーツクラブのスイミングに通い始めました。

しかし、体力的なことや、技術的なことではなく、他の子と比べるとやはり「理解度」に欠けているのが、目に見えてわかりました。そのため、コーチが教えることとは違うことをしたり、コーチの話を全く聞けなかったりと、見ているこちらがヒヤヒヤしっぱなし。

みんなは、自分の並ぶべき列に並んでいるのに、うちの息子は、先生の言っていることが理解できなかったらしく、全く違う別の列に並んでみたりと、私だけでなく、教えてくださるコーチももどかしかったことと思います。

無論、発達障害児だからといって、特別にサポートしてくださるコーチがつくわけでもないので、周りの子は、コーチの言う通りに練習をし、ドンドンと上のクラスに上がっていくなか、うちの息子は、いつまで経っても同じクラスでした。

息子は、同じクラスで友達ができても、その友達が上のクラスへとドンドン上がっていってしまうため、寂しいと漏らすこともしばしば。本人なりのペースでやってくれればいいやと思っていた私ですが、息子にこう聞いてみました。

「スイミング楽しい? 続けたい?」

すると息子は、

「うん、楽しい! おれ、プール好きだから!」と答えました。できなくても、本人が楽しいと思うのであれば、それでいいか!という思いもあり、しばらく続けさせることに。

ライフスタイルの変化が転機となった「7歳」

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小学校に入学し、慣れない小学校生活と学童の毎日を過ごしながら週1回のスイミングも続けていました。週末の金曜日は、少し早めに学童から帰宅し、バスでスイミングへと通う日々。

本人は、とても楽しいと言いながら過ごしていましたが、学校生活と学童生活だけでも本人のキャパオーバーであるにもかかわらず、そこに本人が本来苦手とする運動が週1回入ることによって、思った以上に弊害が出ました。

頭では「楽しい!行きたい!」と思っていても、心と体がついていかないのです。喉も腫れていない、血液検査をしても異常が見つからない謎の高熱を幾度となく繰り返すようになりました。

当時は、なぜだろう……と頭を悩ませたものですが、今考えれば一目瞭然です。自分では、楽しいと思っていたことも、それは知らず知らずのうちに、息子なりのストレスになっていて、高熱が出るというのは体や心がオーバーヒートしていたのかもしれません。

そういった生活をしばらく試行錯誤で過ごしていましたが、別の習い事はできないかなと模索し始めたきっかけになりました。

「苦手を克服」よりも「好きを伸ばす」

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勉強も運動も、苦手を克服するということは、人生のなかでも大切なことでしょう。しかし、発達障害児にとっては、人生のほとんどが”苦手なもの”であり、”好き”や”得意”というのは、ごく一部に限られてしまうことと、シーンも選ぶことが必要です。

自分の思うように、好きな時間に好きなことができるわけではありません。しかし、発達障害児の彼らにとって、そういった制約はストレスの一端にもなりえます。

勉強も運動も、うちの息子の最も苦手とするところです。しかし、息子は、スイミングを辞めたくないと言い続けました。本来なら辞めさせたくはありませんが、本人がその心と体のバランスに気づいていない以上、半ば強引にでも少し休ませる必要があるのでは……と思いました。

じっくりと本人と向き合い、たくさん話し合いを重ねました。そこで提案したのが、「好きなことを思いっきり楽しむ」こと。”好きこそ物の上手なれ”とよくいわれますが、好きなものを極めれば、本人の自信にもつながるのでは?と考えました。

息子の大好き度No.1は「レゴ」

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小さい頃から大好きで、1人でも黙々と遊んでいたレゴブロック。8歳の今でも相変わらずですが、7歳の転機を迎えた頃、レゴの習い事があるということを、友人からの話で知りました。

その名も「レゴスクール」。

そうとなったら、いざ体験レッスンへ! 学校では、授業中の45分間が最後まで座っていることができないため、レゴスクールではどうなのだろう……とそれだけが不安でした。

体験レッスンを受けている息子は、とても楽しそうでした。一方私はというと、手の空いている先生にこっそり相談を。

「うちの息子、ADHDという発達障害を抱えています。学校の授業中も45分間ずっとは椅子に座っていることができず、途中で立ち歩いてしまうことがありますが、それでも大丈夫でしょうか?」と相談をしたところ、「他のお子さんの迷惑になるような行為やレッスンを妨害するような行為が見受けられる場合は、退会となります」という回答をいただきました。

学校では、友達とのケンカの延長線で手が出てしまったり……ということもあるので、大丈夫なのかなという不安はぬぐいきれませんでした。

体験レッスンが終わったあと、息子にどうだったかを聞いてみたところ、

「もうレゴスクール入る!」

と、かぶせ気味に言われました。どうやら、本人は、えらく気に入った様子。レゴスクールは、ただ自分の好きなようにレゴを使って遊ぶのではなく、きちんとしたカリキュラムがあり、市販では売っていないレゴの教材であらゆる角度から学んでいきます。

そのため、レッスン中は容赦なく注意もされますし、自宅での自習も必要となります。しかし、息子の大好きなレゴ。大枚はたいて購入したレゴの教材で、自宅で存分に堪能し(自習)、また次回のレッスンを待ちわびる日々。

そんな日々を1年続け、8歳になった今は、3年生になるとともにレゴスクールでも新たなるステップに足を踏み入れることになりました。

「8歳」の今は将来を見据えたプログラミングへと進化

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今年の4月からは、前年度とはうってかわり、ただ作るだけではなく、つくったものを好きなように操る「プログラミング」のクラスに進みました。

ITとは切ってもきれない時代に突入し、今の息子世代が大人になる頃には、AIなども進化し、IT業界はもっと活発化していることと思います。だとしたら、レゴではなくて、普通のプログラミングスクールに通わせればよいのでは?と思われるかもしれませんが、息子からレゴをとってしまうと、やりたい!という意欲が削がれてしまうため、レゴを使ったプログラミングは、私や息子にとって願ったりかなったりのカリキュラムでした。

プログラミングといっても、まだ本格的にパソコンに向かってコードやタグを打ち込むのではなく、iPadを使った初歩的なものです。その日によっては、自分でプログラムしたものをiPadを使って操作し、最後には他の子や保護者に向けてプレゼンテーションを行うときもあります。

今、そしてこれからの時代は、「手に職をつける」ということも考えると、ガジェット好きな私と息子にとって、これより他ない!と思いました。将来、ただパソコンに前のめりになるだけでは仕方がないのです。自分で作ったものを、いかに周りに伝えられるか、そのプレゼンテーション能力も一緒に培われるので、一石二鳥どころか三鳥も四鳥も……というところです。

その子の「好き」を伸ばすこと

苦手を得意にすることは、発達障害児にとって、とても至難の技。本人にとってもストレスだし、険しい道のりです。もちろん、それが必要なこともあると思いますが、必要なのは、今ではないと判断した結果、「息子の好きを伸ばすこと」が良い方向にいっていると思っています。

息子は、「行きたくない〜」とは全く言わず、「次はいつ?」と待ち遠しさを感じるほどに。体を動かすことだけがストレス発散になるわけではなく、本人にとって好きなことを存分にやらせるというのも、ある種のストレス発散法かもしれないなと感じました。

習い事は、趣味であったり、勉強であったり、はたまた修行ということもあるかもしれません。しかし、その子の特性を合わせた習い事は、きっと本人にとっても大きな実となるでしょう。

黒木 絵里

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