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2017.10.24

ギリギリまで頑張らないで!育児と仕事に追い込まれてしまった「働くママの体験談」


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世の中、見渡してみると「成功したワーママ」体験談が目につくものです。インタビュー記事も、メディアに取り上げられるのも、インスタでも、子ども3人います・仕事で成功しました・もちろん夫とも月に1度はふたりでデート!

でも、インスタがどれほど輝きまくっていても、本当の素顔は違うかもしれません。

「このままでは本当にヤバいかも」仕事と育児の両立がうまくいかず、砂地に足をとられたように一歩先へも進めなくなったママたち二人の本音から紹介します。

「耐えられなくなってきた」彼女たちの毎日は

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私はCADオペレーターです。手に職といった面があるので復職はしやすく、責任のあるポジションに戻れました。

ですが働く母としては最低です。ほぼ毎日、スーパーの総菜で炊飯器のご飯は2日前だったりして、スマホで「2日 保存 炊飯器ご飯」なんて検索して「匂いさえ変でなければお腹壊さないんだなー」と納得したりしています。疲れて子どもを風呂にも入れない日が3日続いた事もある・・・。夫は手伝ってと言っても「あー、うん」と答えるだけで動かない。子どもを育てるのも大変なのに、夫を本当のイクメンに育てる気力なんて、無理です。

こんな私ですが、外では「育児も仕事も出来るママ」で同僚に「大変でしょう」と言われると「食事とかもね~、毎日手を抜くわけにもいかないし。でもそれも母親の仕事だから」なんて、現実と違う台詞を口にしてる。嘘を言う自分がいけないとわかっているけど、どんどんふくらむ「元気いっぱい仕事もできる働くママ」虚像を壊せずに弱音のひとつも吐けません。息苦しさに叫び出しそうです(Tさん/36歳/5歳児・2歳児)

 

夫は大手上場企業で海外プロジェクトを任されています。長期出張も休日出勤も多い。いっぽう、私は在宅でフリーランスのWEBデザイナーとしてようやく独り立ちした所。納期が厳しくても土日を挟もうが、どんな仕事でも引き受けなくてはなりません。保育園がない日は子どもにiPad与えたまま、大人しいからと気づくと「5時間もタブレットやらせてた」「昼ご飯も忘れてた」そんな事ばっかり。同じ家の中にいても、育児放棄状態です。

ある日、たまたま突然早くゴルフから帰宅した夫が、「おい、もう夕方なのに○子はパジャマのままじゃないか!それにメロンパンってなんだよ、これ昼ご飯なのか」と怒鳴られ、そこから大喧嘩に。私は夫に理解してもらうだけでよかった。ちょっとだけでも家事を手伝ってくれたら、それでよかった。でも「働きたいと言ったのはおまえで、オレは働いてくれとは頼んでいない」そう言われた時、何を言ってもムダだと思った。それ以来、夫にひと言も愚痴をこぼした事はありません。

夜中にひとり起きて泣いていても、夫は寝たふりをしています。この頃はケンカをする気力もわきません(Mさん/33歳/2歳4ヶ月)

いつの間にか深刻化していく症状もある

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それぞれの背景を紹介しましたが、実は彼女たちに共通しているのは

最終的に耐えきれなくなり心療内科へ行った

その体験談なのです。

最初のTさんは半年以上、それでも頑張りました。それが逆にいけなかったのかもしれません。ある日プツリと糸が切れたように、夜中に猛烈にお菓子を食べ、朝はどうやってもだるくて起きられなくなってしまいました。地方にいる実家のお母さんが娘の変化に気づくまで、夫は「なんか最近やる気なさそう」「ダイエットなのか、太ったり痩せたりしてる」くらいにしか思わなかったそうですが・・・。

Tさんは心療内科での治療を3ヶ月ほど続け、結局一時期仕事を休み、今は派遣で働いています。「理想の自分」と「今の自分にちょうどよい働き方」のギャップに気づき、それを行動に移してからは「憑き物が落ちたようにラクになった」と言っています。

次のMさんはやがて昼間にビールを一気に飲むことで「気分を良くして」夫の帰宅時間には笑顔で迎えるようになり、次第にアル中に近い状態になったところで、ようやく夫が異変に気づいたのだとか。

彼女は本格的な治療を受けなくてはならず、入院もし、最終的に離婚を選んでいます。

もしかしてプチうつかも・・・と思ったら

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抱えている悩みの質はみんな違いますが、「もやもや」したものが、やがて心の中を食い荒らし、気づくと

・突然泣き出したくなる(実際に泣いてしまう)
・一時的にハイテンションになるが一気に落ち込む
・感情の起伏が激しくなるが自覚しづらい
・何もかも投げ出したくなる

こうした変化が少しずつ起きてくる事があります。もちろん、だからプチうつとは言えません。誰にだってイライラや落ち込みはあるものですから。ただ「やっぱり少しおかしいな」どこかで思うようなら、ちょっと立ち止まってみましょう。

ともかく、まずは

・ため込まない
・積もらせない

ことです。小さな愚痴や不満、悩みをひとりで抱え込まないことです。塵も積もれば山となる、とよく言いますが、この「塵」が不満や不安だったら、少しずつふくらむ途中でドンドンと吐き出していかないと大変です。

ところが真面目な人や頑張り屋さん程、吐き出せずに「まだやれる」「もうちょっと頑張れば」となお、日々の塵をためこみ、やがてその重みが一気にのしかかりポキンと気持ちが折れてしまう・・・

しかも「頑張れるはず」と意識する以前に、日々の些末な出来事に追われながら、いつしか頑張っていること、無理をしていることさえもわからなくなってしまうのが、お母さんなのです。無意識のうちに自分のキャパシティを大きく上回るほど「常にフル回転」です。

「あまり気にしないこと」「頑張りすぎないこと」わかっていても、リアルな日々では頑張るしかなくて、気にするなと言われても気になるような事ばかりが起きる。気分転換をしましょうって、できるのなら、そこまで悩んだり不安に襲われたりもしないでしょうし・・・。

みんな「ワーママは乗り越えてる」と思いがちです。確かに多くは、子どもの成長や周囲のサポート、あるいは経済力でカバーした結果、後から「まぁあの頃は本当に大変だった」と思い出話ですんでいます。

それでも、実はあなたの周りにも知らないだけでいるはずです。プチうつで仕事辞めたいと思ってるママ、夜中ひとりで泣いているママ、外ではすっかり「キラキラ・ワーママ」に見えても、その人なりの葛藤を抱えているかもしれません。

TさんもMさんも、ギリギリまで頑張ってしまった。そんな彼女たちふたりも、それぞれの新しい道を歩んでいます。「もっと早くに、プチうつかも、と気づいて認めていたら」ふたりは同じことを言っています。

心療内科はひとつの選択肢です。ひと昔前の精神科のイメージからか躊躇する人もいます。でも最近はストレスケアといったソフトなイメージで、多くの人が利用しています。行ってしまえば普通の内科と変わりありません。第三者の方が話しやすい事もあるでしょう。

ある精神科医の先生が言っています。「風邪はひき始めが肝腎、こじらせてしまう前ならすぐに治る、うつ病も一緒なんです」と。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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