仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2020.05.21

約1年間「育休取得をしたパパ」の生活って?良かったこと、教えてもらったこと


子どもの側にいて成長を見たいというのはパパも同じ。

子どもの側にいて成長を見たいというのはパパも同じ。

子育ては女性の仕事。そんなのは昔の話。今は男性も育児や家事に関わることも多くなり、「イクメン」なんて言葉もあるくらいです。しかし、育児休暇を取る男性はごくごく一握りなのではないでしょうか。
会社が男性の育児休暇取得を推奨していても、実際取るとなるとどうしても二の足を踏んでしまうのが現実。理由は、「復帰したとき元のポストに戻れるか不安」「出世コースから完全に外されてしまいそう」など。まだまだ男性が育児休暇を取れる雰囲気作りまではできていないようです。でもママと同じように子供と関わりたい、と思っているパパは意外とたくさんいると思うのです。今回は今から8年前、第2子が1歳になったとき、主人が約11ヶ月間育児休暇を取ったときの話を紹介します。

育休パパへの道&毎日の生活


1歳の時点で区立や認可の保育園に入れず、私の会社が1年しか育休を取れなかったため、無認可に入れて空きを待つか、主人の会社が3歳まで育休を取れるので主人が育休を取るか悩み、結局主人が育休を取ることに。
教育関係の仕事だったため、上司も同僚も非常に理解があり、育児休暇に入るまでの1ヶ月間も、引継など快く手伝ってくれたり、復帰後のビジョンを話し合ってくれるなど、とても協力的な反応だったそう。制度的にも子供が3歳まで育休取得可能、小学校3年生まで時短勤務可能ということで、ほとんどの女性が丸々3年育休を取得するそう。確かにこの雰囲気だったら、育休を切り出しやすかったと思います。

実際、主人は上司とランチに行ったときに、サラッと「あの、育休取りたいんですけど」と切り出したとか(笑)とはいえ、ものすごく大きな決断をしてくれたんだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、主人はどんな毎日を過ごしていたのか。

私と保育園に行く上の子を送り出した後、娘にはテレビを見せながら朝食の片付け、洗濯・掃除を済ませ、その後娘と公園や児童館、買い物に出掛け、お昼を食べさせてから1時間半ほどお昼寝。お昼寝の間がホッと一息できる1人時間だったそう。夕方天気が良ければベビーカーで少し散歩もさせてくれたようです。
もちろんお昼は買ったものや作りおきを冷凍したものなど簡単に済ませられるもの、掃除は3日に1度軽く掃除機をかける程度などの手抜きはしっかりしていたそうです。

その時の私の家事分担はというと、朝食作り、残業はない部署だったので夕飯作り、夕飯の後片付け、取り込んだ洗濯物をたたむ、子供の寝かしつけでした。

主人は本当に大変だったと思いますが、
・娘が泣いていてもある程度放っておく
・今日はできない思った家事は無理してやらない
・自分が疲れていたら公園や児童館は行かない
など上手く手を抜きながらやっていたので、あまりストレスを感じなかったそうです。

 

家事も育児も工夫すれば楽しくなる!

家事も育児も工夫すれば楽しくなる!

育休の良かった!&しんどかったぁ!


育児休暇を取って良かったことは、
・毎日子供の成長をしっかり自分の目で確かめることができたこと。特に、娘の初めてのあんよ「第1歩」が見られた
・妻の大変さ、なぜイライラするのか身をもって分かったので、現在夫婦であまり揉めることなく家事分担できている。
・家事をいかに効率よくするか考えるのが、仕事感覚でできてなかなか面白かった

正直しんどかったことは、
・児童館や公園はママしかいないし、よく「今日はお休みですか?」と聞かれたこと。ママの公園デビューのときの緊張が少し分かった(笑)
・手抜きとはいえ、毎日のお昼のメニューを考えるのが面倒くさかった。
・娘がスーパーなどでぐずって、床にひっくり返って泣き、手に負えずまわりのおばさんに助けてもらった。

11ヶ月という最初から期間限定の子育て、そして7年後の今だからこそ言えるということもありますが、一言で表すと、「とても楽しい11ヶ月」だったそうです。

主人から教わったこと


育休を取り終えた主人に改めて話を聞くと、教わることがたくさんありました。いくつか上げてみたいと思います。
洗濯物や食器洗いはパズルと同じ。洗濯物の量と干す場所がきっちり合うか、食器がいかにキレイに干しカゴにはまるように置けるか考えるのが意外と楽しい。
・めんどくさい! と思う家事には、なるべく便利で楽しくなれる道具を使う。たとえばお風呂洗いには力を入れず楽に洗えるハンドル付きスポンジを購入、など。
子供に関わりすぎない。子供から泣いてすがってくるまで一緒に遊ばない。1人で集中して遊んでいる時間を大事にしてあげる、そしてその間は自分の時間!
私もこれらを参考にしたら、育児も家事も大好きに! とまではいかないものの、何となく肩の力が抜け、腰が重かった家事も進んでできるように、子供にも前ほどイライラしなくなった気がするのです。

きっとパパが変わるはず!

そして何より良かったのは、「主婦の大変さが身にしみて分かった」ことだそうです。その経験があるからこそ、今でも主人はとても協力的に家事をこなしてくれますし、子供のあやし方も私より上手い(笑)
いきなり長期の育休はなかなか取りづらいですよね。でも、もしパパの会社に男性でも育児休暇が取れるシステムがあるなら、1週間でもいい、2~3日でもいいから取ってみてもらっては。夫婦で育休を経験すれば、お互いの気持ちがより一層分かるようになり、無駄なイライラも減るのではないでしょうか。
ママばっかりに任せてないで、自分も育児に参加したいと気持ちがちょっとでもあるパパ、ぜひ育休取得をオススメします! 奥様の気持ちや大変さがよーく分かり、夫婦円満にもつながるはずです!

※この記事は2015年5月に公開したものです。

田崎美穂子

, , , , ,