2015.08.24
乗り越えろ!小4の壁 〜学童を辞めた後の子どもの過ごし方
夏休み真っ盛り、この春小学校1年生になった子どもたちも、学童の生活にだいぶ慣れて来たのでは。
特に夏休みなどの長期休みは、親にとっても本当にありがたい存在の学童。ママも朝のお弁当作りがだいぶスムーズになってきたころではありませんか。
しかし、最近小学校に上がるタイミングで働き始めるママも多く、定員などの事情で4年生以上は在籍するのが難しいのが現状だそうです。
では、小学校4年生になって学童を辞めた子供たちは、放課後や長期休みはどう過ごしているの??
以前「乗り越えろ!小1の壁~学童編」を書きましたが、そう、次に待ち受けているのは「小4の壁」=ママの時短勤務も終わり、放課後や長期休みを子どもがどう過ごすか!
みんなどう乗り越えているの? 先輩ワーママたちの話を聞いてみました。
平日は習い事で埋める
Oさん、医師、41歳、子ども10歳(4年生)…区立の学童
現在子どもは4年生。4年生になるまでなんの習い事もせず、がっつり週5日18時半まで学童生活を送っていました。
夫婦で2年前に開業したばかりで忙しくてなかなか早く帰れないので、できれば4年生以降も学童に通わせたかったのですが、立地的にも人気のある学童、かつ区立なので民間より厳しく、よほどの理由がない限り4年生以上は辞めざるを得ないのです。
3年生の2月の時点で学童に残れないことが分かったので、悩む前にまず息子と話し合いをしました。仲のいい友人が週2回公文に、週2回英語塾に行っていて、息子も通ってみたいとのこと。
よし、これで週4日はOK。あと1日はどうしようかと息子に持ちかけると、「友だちと思いっ切り遊びたい」と言うので、
1.鍵の管理・かけ忘れにくれぐれも注意すること
2.学校から帰ったら必ず携帯を持って出かけること
以上のことをしっかり約束しました。最初は心配でしたが、考えてみればもうすぐ高学年にさしかかる学年。
たまーに鍵のかけ忘れはあるようですが、意外としっかりと、しかも楽しそうにやっていますね(笑)
この夏休みは前半約2週間を九州の実家に泊まりに行かせ、後半約1週間をキャンプ、後はお弁当を持たせて児童館へ遊びに行きその後習い事、という感じで乗り切っています。
近くの児童館・室内遊戯施設で過ごさせる
これは私(フリーライター、42歳、子ども11歳、8歳、1歳)の長男(現在5年生)の話、今年からフリーで在宅となりましたが、3年生の途中までは区立の学童に週5でがっつり通わせていました。
しかし、私の仕事とは関係なく、3年生の夏休み明けに思い切ってやめました。
理由は、息子が学童に入っていない友だちと仲良くなったこと、学童自体があまり好きでなかった(子どもが多すぎてワサワサして騒がしいし、夏休みは1日外に出られないからだそう)ことです。
辞めることになる少し前に、学童が同じだった先輩ワーママが週4日通えるそろばん塾を紹介してくれたのです。
息子もそろばんはやってみたかったようで、親子で意見が合致(笑)、さっそく通うことに。小4ともなると、週のほとんどが6時間授業で下校が15:30、そろばんは16:30から1時間ほど、私の帰宅が18時なので、家に1人でいることもなく過ごせていました。
それでもやはり寂しいのかなと聞いてみると、「いや、全然」と平然顔、心配損でしたね(笑)
昨年の夏休みは、近所にある区立の室内遊戯施設(小学校高学年~高校生向けの無料施設で、ゲームやバスケ・卓球・テニスなどができる)や児童館にお弁当を持たせて行かせたり、民間のグループキャンプや祖父母との旅行などで乗り切っていました。
1.鍵は最悪かけ忘れがあってもいいけど、絶対なくさない。
2.遊戯施設で歳の大きい子にどっか行こうなどと誘われても絶対乗らない。
というルールは徹底させ、自分に「大丈夫」と言い聞かせて子どもを信用しました。友だちと自主的に宿題をしたり、自由研究のヒントをもらったりと、今まで学童の先生や親の助けを借りてしていたことが自分でできるようになっていて、成長を感じましたね。
近所のおばあちゃんの家に帰らせる
Sさん、事務職、子ども11歳(6年生)、6歳…民間の学童
2年前、下の子が1年生になって学童に入ることもあり、姉弟で学童に通わせたい(「入れておきたい」と言った方が正しいですね…)という思いで残留をお願いしてみました。
民間は「兄弟が新1年生で入るから」「両親とも実家が遠くてまったく頼めないし、まだまだ子ども1人で放課後過ごさせるのは不安」などの理由で、区立よりも残りやすいのです。しかし、この年は1年生が多く入り、1~3年生で定員オーバーのため、無理とのこと。さあ、どうする…
平日の習い事も考えたのですが、本人があまりやりたがらなかったため断念。
幸い私の両親が家から自転車で20分ほど(と言ってもちょっと遠い)のところに住んでいるので、週3日は学校が終わったらまずいったん家に戻ってから、自転車でランドセルのまま両親の家に帰らせるようにし、19:00の私の帰宅に合わせて子どもも母の家から帰宅。
母にも用事があるので、さすがに週5日お願いするのは気が引けました。
さあ、残り2日問題。なかば無理矢理(笑)娘を信用し、2人で秘密の鍵の隠し場所を決め、
1.家にいるときも友だちと遊びに行くときも必ず鍵をかける。
2.インターフォンや電話が鳴っても出ない。
というルールを守って、過ごさせました。
長期休みは4~5年生の間だけ、週2日学童に頼み込んで預かってもらえることに。そういうところはやはり民間の方が融通が利くのかもしれません。残り3日は母に頼んでいました。
6年生になって遅ればせながら受験をしたいと言い出し、平日(17:00~20:00)も夏休み(10:00~19:00)、お弁当持参で行きます)も塾漬けの毎日。正直お金はかかってしまいますが、過ごす場所があるので、働く親としては助かっています。
まずは子どもとしっかり話し合う
学童によっては4年生以降も在籍していられるところもありますが、基本的には3年生いっぱいまでということを頭に置いて、放課後や長期休みをどう過ごすかを決める必要がありますね。
まずは、3年生の終わり頃にお子さんとしっかり話し合ってほしいと思います。先輩ワーママにリサーチするのも手かもしれません。
親子でしっかりルールを決めれば、楽しく安全に過ごせるのではないでしょうか。心配事も多いですが、親が信用してあげることが第一。自分で習い事の準備をしたり、友だちと約束して鍵をかけて出かける、信用して任せることで、子どもに自信と責任感が身についていく。それは必ず子どもの成長につながっていくと思うのです。
田崎美穂子
mamaライター