2015.09.22
【世代別】 独身男性に聞く! ぶっちゃけ働くママどう思う?
職場の同じ立場のワーママはもちろん、子どもがいるあるいは結婚している男性ならワーママを理解してくれている人は多そう。
独身女性でも、ランチやトイレ・給湯室で話す機会もあったりして、なんとなく気持ちや考えていることが分かりますよね。
でも、独身男性は…いったいワーママをどう思っているの? 気になりませんか?
ワーママをどう思っているのか、独身男性に世代別に直撃インタビューしてみました!
まだまだフレッシュ、これからの20代男性
営業マンのNさん(26歳)
1.あなたの周りにワーキングママはいますか?
います。
2.そのママの働きぶりはどうですか?
お子さんの熱などで欠勤などはありますが、産休明けで経験値もありますので、助かっています。
3.なにかムカッとくることを言われたりされたりしたことはありますか?
解決はしましたが、打ち合わせの日に無断で欠席されたことですね。
4.好意的に感じていることはありますか?
頑張って両立されている姿はとても好意的です。私も母がワーキングマザーだったので。
5.ママが具体的にどんな働き方をしていれば好感が持てますか?
欠勤などは仕方がない部分が多いと思うので、連絡などをちゃんとすれば大丈夫かと思います。
6.こんなワーママとは働きたくない!というイメージがあれば具体的に教えてください。
「しょうがないでしょ!」という姿勢がある方ですね(これはワーママに限らずってところがありますが…)
20代という若さでしっかりとした答えを出してくれたNさん。むしろ若い人に言われると「そんなふうに見ていてくれたんだ」とドキっとしたり、「そんなこと思われてたのね…」とグサっときたり(笑)
現在20代の人たちのお母さんたちは、1985年の男女雇用機会均等法制定後、女性の社会進出が盛んになった以降に社会人となり、結婚・出産後も仕事を続ける女性が増えてきた世代の人が多いのかも。
そんなお母さんの背中を見て育った20代男性だから、ワーママが身近に感じられるのでしょうね。
働き盛り、仕事に脂の乗った30代男性
出版社に勤めるOさん(36歳、編集)
1.あなたの周りにワーキングママはいますか?
います。すでに子育てが終わった年齢のママさんですが。
2.そのママの働きぶりはどうですか?
頑張って仕事をしています。それも「楽しそうに」働かれていますね。「育児と仕事の両立の大変さ、悲壮感」ばかりが伝わってくると、周りもつらくなるので。「楽しそうに」はとても大切だと思います。
3.なにかムカッとくることを言われたりされたりしたことはありますか?
うーん、特にないですね。
4.ママが具体的にどんな働き方をしていれば好感が持てますか?
「会社にいる間はできるだけやりがいをもって仕事を楽しみ、会社のために頑張ってくれる人」でありさえすれば、残業を一切しなくても、自己主張が強くても、突然休んだり早退する人であっても、まったく問題ないと思います。
普段から楽しそうに働いている姿を周りに見せていれば、ワーママ特有の事情も周りはだいたい受け入れてくれるはずです。
「あの人と一緒に働くのは楽しいし、いなくなったら寂しいから、みんなでカバーしよう」となるのでは(理想論かもしれませんが)。
でもこれも本人だけの問題じゃなくて、ワーママたちがそういう仕事をできるような会社側の工夫が不可欠だとも思うんです。
5.こんなワーママとは働きたくない! というイメージがあれば具体的に教えてください。
「両立が大変!」や「お金のためだけ」など、「自分の事情」を全面的に出して働かれたらちょっと困るかもしれません。繰り返しになりますが、やっぱり「楽しそうに」はすごく大事だと思います。
6.「ワーママと会社」についてどう思いますか?
ワーママと言っても本当に人それぞれで、ひとくくりにはできないと思いますが、もっと自由・多様な働き方が認められるべきだと思います。在宅勤務をメインにするとか、もっとITを活用するとか。
あるいは積極的にワーママを管理職に登用してもいいのでは。平社員よりも時間や仕事の融通がきくし、モチベーションも上がると思います。
もちろんこれはあくまで理想論で、現在の「男性のような働き方をよしとする風潮」が変わらない限りはなかなか難しいですね。
ワーママが社内の各所でいろんな働き方をすることによって、男性の働き方にも変化を及ぼすようになればいいなと思いますが。
私個人は、ワーママが残業しなかろうが欠勤しようが正直どうでもよい、というかそれはその人個人の問題であり、ワーママであることが問題ではないと思うんです。
あと、「ワーママと会社」の問題は実は、「ワーママとワーママでない女性たち」との問題なんじゃないかと思います。
つまり、社内における「女性格差」(未婚・既婚・子の有無)の問題ですね。
ワーママに働きやすい環境を会社が作ろうとすると、「ワーママでない女性たち」から必ず不平不満が出て、しかもその女性たちも一枚岩ではありません。そこに男性がどう介入すべきかはなかなか難しくて、できれば関わりたくない、というのが男性の本音ではないでしょうか…
ちらほらご自分より年下のワーママが職場に増えてきつつ、ご自身はまだ人を管理する立場でない、そんな独身男性の方が「ワーママと会社」について理想を持っていてくれるのはとても嬉しいことですよね。
「女性の敵は女性」までは行かなくても、同じ女性なのに(だからこそ?)生活も立場も全然違うワーママと独身女性が完全に理解し合い、両方が不満なく働ける職場の実現はなかなか難しいようです…
部下やチームを率いる、頼れる40代男性
事務職のSさん(42歳)
1.あなたの周りにワーキングママはいますか?
います。2歳の子を持つワーママです。
2.そのママの働きぶりはどうですか?
事務の改善、効率化を図ろうと努力しています。新しいやり方をバンバン提案してきてくれるし、脇目も振らず仕事を進めようとしています。
仕事と関係ない私語は慎んでいるし、限られた時間でのベストを目指している姿勢が伝わってきますね。3.なにかムカッとくることを言われたりされたりしたことはありますか?
いまのところ特にないですよ。
4.好意的に感じていることはありますか?
高い意識を持って仕事に取り組んでいるところですね。夜や朝できないぶん、2で答えたようなことで、職場にいる間の濃度を高めようと努力しています。
5.ママが具体的にどんな働き方をしていれば好感が持てますか?
同僚の立場や思いを察して、勤務時間中に可能な限り努力している人ですね。
その心は必ず伝わり、お互いを思いやり、職場内の問題は発生しなくなると思うんです。6.こんなワーママとは働きたくない!というイメージがあれば具体的に教えてください。
「私は子供を抱えているから、その分仕事等で配慮されるのが当たり前」と考えているワーママですね。一生懸命やっている、気持ちが伝わってくるワーママなら、まわりも自然とフォローしようと思うものです。結果的にこなす業務量が少なくても全然OKなんです。結局、ワーママという立場によってではなく、その人の意識だったり考え方によって、周囲の人は一緒に働きたいと思ったり、働きたくないと思ったりするのではないでしょうか。
なるほど、気持ちや態度・姿勢は自分が思っているよりも、周囲にダイレクトに伝わっているものなのですね。「私はワーママだから、長い時間できない分、これを頑張りたい」という気持ちはもちろん、「一社会人として」という意識もしっかり持つことが大切ということを改めて考えさせられますね。
気にするのは仕事に対する姿勢
独身男性それぞれ20・30・40代の方のご意見、いかがでしたか。残業できなくても、欠勤してしまっても、どうやらそれは男性社員にとってはたいした問題ではないようです。
当たり前ですが、まず「きちんと連絡・報告」をすることが大切。できていないワーママが意外に多いのかも!?
そして、「子どもがいるんだから配慮しろ!」という態度丸出しや主張ばかりするのはNGのようです。
今回お話を伺った3人の方の共通意見は「楽しそうに頑張っている姿に好感が持てる」、これが一番なのかも!
さあ、自分はどうでしょうか?
田崎美穂子
mamaライター