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2015.10.13

【保育園探し】意外な見落としポイント!給食&おやつ


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保育園での給食&おやつの[今]とは

子どもが生きるための大事なテーマ【食】ですが、【給食やおやつ】なんてどこも同じだと思っていませんか?

しかし手作りか給食センターかをはじめ、食べ物に関する方針や取り組みは保育園それぞれで異なるもの。

実際に保育園における食事提供の違いと割合について厚生労働省が調査したところ、以下の表のような結果がわかりました。

保育園における食事の提供方法の現状表:筆者作成  参考:厚生労働省「保育所における食事の提供ガイドライン」

 

上の表で確認すると、やはり保育園で調理(自園調理)したものを提供しているところが圧倒的多数。

次に保育園内で調理しているものの、外部に委託した人材が作っているといったケースが多いようですね。こう考えると、やはり園内での手作りが推奨されている傾向があるようにも思えます。

しかしその一方、外部委託・外部搬入いずれの方法を採用している理由として、コスト削減や人件費削減を理由としている園も多いと言います。保育園の特徴に合った保育の効率化を図るという意味では、そこで保育人員の余裕を調整しているとも捉えることができますよね。

ではなぜ自園調理を実施している保育園が、保育の効率化にメリットを感じる外部委託・外部搬入を取り入れないのでしょうか。

その一つの理由として、「保育と連動した食育活動の低下」を懸念しているという声が、自園調理を実施している保育園の39.2%からあったという調査結果も。

そこで次に、多く保育園が活動の低下を懸念する【食育】がなぜ必要なのかを考えていましょう。

食育ってなぁに?子どもに教えたい『食べる』と『生きる』

あああ

子どもがご飯を食べない、野菜嫌いなど子どもの食事について悩むママも多いです。

 

厚生労働省発行の『楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~』 という資料では、食育の必要性を下記のように示しています。(以下原文のまま)

朝食欠食等の食習慣の乱れや思春期やせに見られるような心と体の健康問題が生じている現状にかんがみ、乳幼児期から正しい食事のとり方や望ましい食習慣の定着及び食を通じた人間 性の形成・家族関係づくりによる心身の健全育成を図るため、発達段階に応じた食に関する取組を進めることが必要である。

食べることは、生きることの源であり、心と体の発達に密接に関係している。乳幼児期から、 発達段階に応じて豊かな食の体験を積み重ねていくことにより、生涯にわたって健康でいきいきとした生活を送る基礎となる「食を営む力」を培うことが重要である。

『食べることは、生きることの源』これはまさに母である私たちが忘れてはいけないことともいえますよね。
しかし実際のところ、日々成長していく我が子が食べる力を身につけるサポートをしているものの、思うように食べてくれないという悩みを抱えるママさんも多いといいます。

その一方で子どもを保育園に預けるようになると、子どもは一日の大半を保育園で過ごすことに。そう考えるとママが一人で悩んでいるよりも、食育に力を入れる保育園にお任せするのも素敵な選択だと思いませんか?

実際、私の友人が勤めていた保育園では、食事が苦手だったお子さんも保育園に通いだしてから克服するといったことが多くあったようです。その秘訣がまさに【食育】。

その保育園では、朝の挨拶の時に給食の先生が今日の食材として園で作っている野菜を『これ、なーんだ?』と楽しく紹介する取り組みをしていたといいます。

すると給食の時間にその食材をみることで、子どもたちも『朝見たピーマンだー!』といったように苦手な野菜にも愛着を持って食べていることが多かったそうです。

このエピソードを聞いただけでも、保育園での食育で子どもたちが楽しく食と向き合う姿が想像できますよね。
だからこそ今保育園選びしているママさんも、保育園それぞれが食育に関してどう考えているかというのもチェックポイントの一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

アレルギー有のわが子が心配…どこまで頼める?アレルギー対応の実態

0歳で子どもを預けるとまだ食べてないものが多い、そのためにもアレルギー

まだ食べてないものが多い年齢に子どもを預ける場合も多くあります。アレルギー対応管理がしっかりしているところを選んで!

わが子が特定の食物に対するアレルギー疾患を持っているというママさんにとって、保育園での給食やおやつにおける【アレルギー対応】はとても気になるところ。また今はまだアレルゲンがなくても、これから初めて食べる食材にアレルギー反応を起こすという可能性も考えらます。

そう考えると保育園での【アレルギー対応】は、すべてのママにとってチェックしたい点かもしれませんね。

厚生労働省発行の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」でも、近年アレルギー疾患を持つ乳幼児が多いという点から、保育園におけるアレルギー対応の必要性について示されていました。

またそれと同時に、あらゆるアレルギーが考えられる中でも、保育園ではとくに【食物アレルギー】への対応管理が重要視されるといいます。(以下原文のまま)

保育所において対応が問題となるアレルギー疾患は、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーで、その中でも“食物の除去”に関する管理が最大のものである。
[引用:厚生労働省「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」

そして同資料ではそれらの対応の上で、保護者・医師・保育園職員とが連携を取り、共通認識を持って対応することの必要性も語られていました。

しかし実際にどのように連携をとっているか、また食物アレルギーについてそれぞれの保育園や地域自治体の考え次第という場合も。

そういった意味でも、食物アレルギー対応に関する方針・対応なども、忘れずにしっかりチェックしておきたいところですね。

見逃さないで!『食べる』ためのあらゆる安全性

乳幼児はとくに口のなかにパンパンに食べ物をつめこみます。

乳幼児はとくに口のなかがパンパンになるほど食べ物をつめこむことがよくあります。

実は先日、保育園での【おやつ】の時間に起きた悲しい事故のニュースを目にしました。

[以下ニュース参考元:日経DUAL(株式会社 日経BP)「保育園のおやつで窒息 子を亡くした夫婦の活動」

その事件が起きたのは2010年12月7日。
当時1歳だった寛也君は、保育園でおやつを食べている最中に窒息状態に陥り、意識不明のまま救急搬送され、40日後に亡くなりました。

その際食べたおやつは「おもちゃカステラ」。水分が少ないカステラをお昼寝後の喉が渇いた状態の時に水分補給をされないまま食べたことで、うまく飲み込むことができず、気道に入ってしまったことが原因として考えられています。

また後の調査では、国の基準に違反した【詰め込み保育】が行われていたという事実と、事故当時、担当保育士は寛也君から目を離していた状態であり、おやつの見守りに集中できていなかったという問題がわかりました。

このように【おやつを食べる】というたった少しの時間だけでも、いつ・何を・どのような状態で食べさせているのかなどの複数の問題点が浮上し、ちょっとしたことで悲しい事故が起こってしまう…。

そう考えると、保育園がどのように【食】と向き合っているのか、安全性はもちろん、あらゆる目線から確認する必要があることを考えさせられました。

当たり前にも思える【食】という行動ですが、食育・アレルギー・安全性など【食】というテーマだけでも見るべきポイントは色々。とはいえ、ナイーブに考えすぎてもキリがありませんね。

実はいずれのテーマにおいても共通して確認すべき点、それは保育園への【信頼】だと思います

見学の際に、そこをきちんと確認することは難しいかもしれませんが、「信頼に足る」人々かどうか?は短い時間でも感じ取れるかもしれません。

そして入園後は、保育園との日常的コミュニケーションを大切にし、一緒にわが子の【食】を見守っていく関係と体制を作ること。それが安心できる【給食とおやつ】につながるのではないでしょうか。

【参照資料】

厚生労働省「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」

厚生労働省「保育所における食事の提供ガイドライン」

厚生労働省「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」

日経DUAL(株式会社 日経BP)「保育園のおやつで窒息 子を亡くした夫婦の活動」

 

たかお みきよ

たかお みきよ

フリーライター/2歳児ママ

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IT企業でのコンテンツ運営担当の経験を経て、妊娠を機にフリーライターへ転身。現在子育て情報以外に、美容・旅・企業PRなど幅広いジャンルで活動中。 プライベートでは1歳の息子を子育て中のママです☆同じママとして、女性として、 皆さんの子育てとライフスタイルのヒントとなるような、心にとどまる記事を書いていきたいと思います♪


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