2016.05.28
【津波発生!!】その時家族はどうする? 覚えておきたい避難方法
災害が起きた! その時家族は?
熊本地震から1カ月余りが経ちました。子どものPTSDや授業に身が入らないなど、まだ様々な影響があるようですね。
さて、5月23日に「<津波時引き渡し>子ども守る 指針三県三様」というニュースが河北新聞より報じられました。
このニュースによると、東日本大震災の発生後、学校側から保護者らに引き渡された児童や生徒が多く亡くなったことから、災害時の引き渡しについて指針を見直そうという試みが行われたそうです。
もともと、日本は地震が起こりやすく、津波も起こりやすい土地。ただ、どこで地震が起こり、津波が起こるかは、予測するのは難しいもの。非常時が起こる前に心の準備をしておくと、いざというときに役立ちそうです。
この記事によると、3月24日に仙台地裁で津波にのまれて亡くなった小学校3年生の女の子について、学校に過失があるかどうかの裁判が行われました。女の子は、校長の指示によって、同級生の保護者に引き渡され、その後、津波にのまれて亡くなりました。
判決は、「安全を確認できない限り児童を引き渡すべきではなかった」と、学校の過失を認めています。
この結果により、岩手県、宮城県、福島県がそれぞれ新しい指針を打ち出しました。
【岩手県】
「津波警報が解除されるまで児童生徒を引き渡さず、相手も保護者に限る」と教育委員会はマニュアルに明記。保護者と連絡が取れない場合は、避難場所で待機させるそう。
【宮城県】
スポーツ健康課は、「マニュアル通りに行動し、犠牲が出た事例もある」(スポーツ健康課)と詳細はあえて明記せず、学校現場に判断を委ねることに。
【福島県】
「保護者の承諾がなくても、子どもとの関係が確認できれば引き渡すことはある」と健康教育課。不安解消を重視するが、引き渡し前には安全指導の徹底を求めています。
津波が起きたらまずどうする?
さて、普段から「津波があるかもしれない」と思っている地域の方は、それなりに避難のノウハウなどの蓄積もあるでしょう。しかし、普段、津波とは無縁の場所に暮らしていると、とっさの判断ができなさそうです。
これから夏! 夏といえば海水浴です。
海水浴中に津波がおきたらどうしますか?
というわけで、津波の迷信、そして避難法を簡単にまとめてみました。
1)津波は日本海側では起きない!
× 1983年の日本海中部地震では、秋田県で海に遠足に来ていた小学生などが津波にさらわれています。
2)地震が小さければ津波も小さい!
× 震度3程度でも、大きな津波が起こったことがあります。
4)遠く逃げるのと高く逃げるの、どっちが正解?
理想は遠く&高くですが、浸水が始まってしまった場合は一刻も早く高い場所へ逃げましょう。
良いのは丈夫な鉄筋・鉄骨造の建物。海辺に高層階のホテルなどがあったら、一目散に逃げ込み、階段で上層階に駆け上がる…というのが良さそうです。
巨大津波で高さは10m程度。5階以上まで昇れば、まず一安心といったところでしょう。
5)津波の速度は?
海の深さが深いほど、速度は速くなります。水深10mほどで時速40km/h程度とされています。地震が起きたら、猛ダッシュで浜辺から逃げるのが正解。ただし、車で逃げると渋滞が起こり、結果、津波にのまれる可能性もあるので、車に乗るのは原則NG。
ちなみに東日本大震災の時には、115km/hも出ていました。
というわけで、もし、海にいるときに、「地震速報」が聞こえたら、津波を想定して、一目散に避難する! と心に銘じておくと良さそうですね。