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2022.02.02

「交友関係」「学力低下」「反抗期」小学校高学年の悩みと、ママたちが実践した対応とは?


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小学校高学年になると、体も精神面も急激に変化します。男の子は声変わり、女の子は初潮を迎えるなど。成長する反面、「自分はこうしたい」という意志も強くなり、親の言うことに反抗するようになってきます。
「野菜食べてくれない」「オムツがなかなか取れない」という幼少期の悩みとはまたぜんぜん違って、複雑になってきます。親もどう関わったらいいかわからない、なんて言ったらいいか分からない、というような悩みも出てくる時期。
今回は、高学年のお子さんを持つママたちに、高学年ならではの悩みや反抗期、どう対応したのかを聞いてみました。

交友関係の悩み

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受験する、しないで遊べなくなってしまった
〈原因や子どもの様子は?〉
1年生のときにクラスも学童も同じで、とても仲良くなった男児3人組。3年生でクラス替えしてみんなバラバラになってしまっても、学童を4年のときに皆辞めてしまっても、休み時間も放課後も毎日「兄弟か!?」ってくらい一緒にいたのですが…うちの息子以外の2人が受験することになり、5年生からほぼ毎日塾で、放課後はまったく遊べなくなってしまいました。しばらくは誰とも約束せず放課後は1人でポツンと家にいたようです。

〈ママの対応〉
このまま友達がいなくなってしまうんじゃないかと、息子自身より私が心配しました。子どもには「学校だけが世界じゃないよ。もっと広く外に目を向けてごらん」と言いました。最初は「なんのこっちゃ」という感じでしたが、そのうち同じサッカークラブの子と遊ぶようになり、ホッとしました。〔Yさん、子ども11歳〕

まんべんなく遊んでいた仲間が急にグループ化
〈原因や子どもの様子は?〉
4年生くらいまでは、休み時間はクラスの女子全員でなにかする、あるいはいろいろな友達とまんべんなく遊んだり図書室で本を読んだりしていたようですが、5年生になると、急に女子が何グループかに分かれ出したようです。どうやら、1人の強い女の子が気に入った子を何人か囲って「他の子と遊んじゃダメ!」と言い出したのがきっかけだったとか。
娘の仲良かった子もその子にくっついてしまい、さみしい思いをしたそうです。

〈ママの対応〉
いじめまではいかなかったようですが、悩むというより「なんでそんなことする必要があるんだ!?」と、その女の子を腹立たしく思いましたね。でも、いじめがあるわけではないので、親が出る幕ではないと、心を鬼にして(?)見守りました。今はうちが近くの他のクラスの子と仲良くしているようです。〔Nさん、子ども12歳、7歳〕

仲間はずれ
〈原因や子どもの様子は?〉
5年生の2学期、夏休み明けに急に仲間はずれ状態になってしまい、本人も戸惑っていました。夏休みに1回約束した日に娘が行けなかったことが原因のよう。子どもって本当に些細なことでひどいことをするな~と、悲しくなってしまいました。でも、当の本人は2週間くらい落ち込んでいましたが、ケロッと他の子と遊んでいたので、とりあえず安心しました。

〈ママの対応〉
強がっているだけだったらどうしよう、と、実は今もちょっと心配ですが、本人は楽しそうにしているし、娘の「大丈夫だから、もう心配したり聞いたりしないで」という言葉を信じて見守ろうと思っています。〔Tさん、子ども11歳、8歳〕

学習面の悩み

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受験という目標がないと勉強せず、遊び放題
〈原因や子どもの様子は?〉
中学受験をする予定がないので、特に塾にも行かせていないし、通信教材もやっていません。学校のバスケ部と地元のクラブチームで、放課後も土日もほとんどバスケ三昧。中学年くらいまではスポーツに打ち込むことはいい、と思っていたのですが、6年生なのに勉強が学校の宿題だけってどうなんだろうと…

〈ママの対応〉
算数と国語のドリルを買って宿題以外に1日1ページずつやらせていますが、あまりに渋々やる姿についイライラ! 同じバスケ部の同じ悩みを持つママと「バスケが休みの日に、同じ塾に通わせようか」と話しているところです。〔Kさん、子ども11歳、8歳〕

漫画とゲームばっかり! まったく本を読まない!
〈原因や子どもの様子は?〉
私の仕事が忙しくて、ついつい子どもの勉強面のことは放っておきがち…宿題も自分で進んでやるし、恥ずかしながら学校のテストなどもほとんど見ていなかったんです。
ある日国語の読解問題のテストが落ちていたので見てみると、ぜんぜん理解できていなくて答えもちんぷんかんぷん、惨憺たるものでした! 「学校の勉強にすらついていけてないのかも」とこのとき初めて焦りました! 息子5年生、気づくのが遅すぎた!?

〈ママの対応〉
その後心配になって本人に聞いたところ、どうやら、算数や漢字はなんとかついていけているようですが、とにかく文章読解が苦手なことが判明。そういえば、時間があれば漫画かゲーム。ただ「本を読みなさい!」と言うだけでは絶対聞かないと思ったので、あえて寝る前に長編の本を3ページずつ読み聞かせすることにしました。最初は「5年生で読み聞かせ、ありかよ?」とか言ってましたが、先のストーリーが気になるみたいで、読み聞かせ4日目くらいの次の日から、自分で読み始めたんです! シリーズものの本だったので、今では自ら図書館で借りて読むようになりました。読み聞かせ、してやったりです!(笑)
〔Tさん、子ども12歳、10歳〕

来た!反抗期

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何を言っても親が「うっ!」と思うことを言い返してくる
〈原因や子どもの様子は?〉
特にひどかったのは5年生のとき。たぶん、学校でちょっと仲間外れになってしまったときがあって、娘自身イライラしていたのだと思います。弟とケンカしていたので娘を叱ると「弟が悪いのに、なんで私が叱られるの!?」とか「あなた(私)の育て方が悪いからこうなった」とか言い返してきて…何を言っても聞かなくて、大変でした。

〈ママの対応〉
アドラーの心理学の本を読んだりしました。そこには「相手の問題に自分からは入っていかない」と書いてあったので、娘から相談されたら一緒に話すけど、それ以外はなるべく口を出さないようにしています。反抗期がこれからもっと酷くなるかはわかりませんが、今はあえて放っておくという方法を取っています。〔Tさん、子ども12歳、9歳〕

学校のことも交友関係のことを聞いても、すべて「別に」「大丈夫」しか言わない

〈原因や子どもの様子〉
保育園~4年生半ばくらいまでは、日中何をして遊んだか、給食は何だったか聞かなくても自分からたくさん話してくれた息子。5年になった頃から、学校のことなんて聞いても一言返してくるだけ。それも「別に」とか「大丈夫」ばかり。このまま何も話してくれないまま巣立ってしまうのかしら…なんて不安というかさみしい気持ちでした。

〈ママの対応〉
やはり子どものことは少しは知りたいし、学校の様子だって分かっておきたい! ということで、めげずに、でも息子にウザがられないよう気をつけながら、「今日は楽しかった?」「休み時間はどんなことして遊んだ?」など、小出しに質問し続けました(笑)ぼそぼそっと少しずつですが話してくれるようになりました。諦めなくてよかった!?
〔Mさん、子ども13歳〕

親の知らない世界が広がっていく

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行動や交友関係が把握できない
〈原因や子どもの様子〉
4年生ごろまでは、学童や放課後一緒に遊ぶ友達の顔と名前が一致していたし、なにかあったら親同士でメールで連絡し合ったりしていました。高学年になると、習い事や公園で知り合ったらしい他校の友達とも遊ぶようになり、門限(一応18時。私はその時帰宅中なので、電話をかけて娘の帰宅を確認しています)を過ぎることが多くなってきたんです。心配しすぎかもしれませんが、女の子だし、事件に巻き込まれないか心配でした。

〈ママの対応〉
「事件に巻き込まれたら大変だ、実際こういう事件もあった」ということを娘にきちんと話し、18時に家にいなかったら減点ポイントとして、集めているカードを1枚没収というルールを作りました。乱暴なやり方だったかもしれないけど、危ない目に遭ってほしくないし、門限の大切さを知ってほしかったので。そんな娘も今は大学生です(笑)
〔Yさん、子ども19歳、12歳〕

メールやLINEなど、子どもだけで約束
〈原因や子どもの様子〉
6年生になると、携帯はもちろん、スマホを持ち始める子も出てくるようです。中にはLINEをやっている子もいるようなのですが、私の娘はまだキッズ携帯。すぐ返信しないと仲間外れにされちゃうかも、ということらしく、夜の8時くらいにキッズ携帯で一生懸命メールを打っています。毎日学校で会っているのに、なんでメールまで…

〈ママの対応〉
なんだかなぁ、子どもも大変な時代になったなぁ、と思いつつ、今は見守っています。私自身も、小学校時代毎日とはいかないまでも、家電で友達と話してた時期がありました。それがメールに変わっただけのこと、と思うようにしていますが、やはり必死にメールを打っている姿を見ると、なにか対策は考えないとなーと思っているところです。
〔Oさん、子ども12歳、8歳〕

長い目で見守りつつ、ときに手を差し伸べる

いかがでしたか。高学年になると親の知らない世界も広がり、心配事や悩み事も多様化していくようです。
子どもから相談されたら丁寧に対応して、様子が少しでも違ったら手を差し伸べる。焦らず、あまり子どもの世界に口出ししすぎず、長い目で見守っていきたいものですが、それはとても難しいこと。1人で心配しすぎたり悩みすぎずに、自分の親(自分という人間を育ててくれた大先輩!)や同じ悩みを持つママに相談してみてもいいかもしれません。あるいは、この記事が参考やヒントになって、親子にとっていい解決策が見つかるかもしれない、そんなことを願っています。

※この記事は2016年11月に公開されたものです。

田崎美穂子

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