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2016.11.10

子どもの習い事【スポーツ月謝】にどこまでかける?いつまで続けさせる?


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2016年の子どもの習い事で「水泳」が人気ナンバーワンになったそうですね(出典:ケイコとマナブ)。幼児から小学生まで「体力作り」「とりあえず泳げないと困る」「水を怖がるから」と水泳は昔から絶大な人気のある習い事です。

保育園時代では、正直あまり習い事もできないのが実情です。とはいえ、土曜日などにパパにお願いして「スイミングだけは行かせている」という家庭も多いですね。「スポーツ」の習い事、月謝も含めてどれぐらいかけているのでしょうか?

スポーツ習い事のピークは小学校「月謝の節約法」

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子どもは小学校に入ったあたりから一気に「あれ、やりたい」「これやりたい」と言い出します。
平成27年の総務省統計局の調査(出典:総務省統計局 家計ミニトピックス)では、「30歳~49歳」までの年齢層が、突出して「スポーツ月謝の支出が多い」となっています。その金額は25,000円前後! ほかの世代は半分以下ですから、この年齢層はまさに子育て真っ盛り、いかに子どもにスポーツを習わしているかがわかりますね。

さて、保育園を卒業して小学校に、学童に入った子に「スポーツの習い事」はどうさせてあげたらいいのでしょうか。祖父母の手助けでもあれば別ですが、そうではない共働き家庭にとっては、子どもが小学校に入っても低学年のうちは送迎が難しいですね

1.習い事に送迎してくれる私立の学童に入れる
解決策としては、もはや「出費に糸目はつけない!」と覚悟して、いわゆる私立の放課後スクールに入れる方法があります。都内ではかなりこの手の私立学童が増えています。ただ、かなりお金もかかりますし、どこにでもあるというわけでもありません。

2.ひとりで通える3年生ぐらいからスタートさせる
習い事については、3年生ぐらいまで子どもに我慢させるのも、親としては少々可哀想に思う事もあるでしょう。ただ、最近は学童でも様々なイベントや運動を行っている所が多くなりました。学童保育の実施内容について、事前に調べてみるといいですね。

3.小学校の校庭利用のスポーツ団体に加入する
私がお勧めなのは、学校の校庭を利用して行っている「スポーツ教室」です。学校によって違いはありますが、公立でも「テニス・空手・サッカー・野球・バスケットボール」あたりはかなり普及しています。学校の校庭で夕方に練習を行うか、土日に開催されている場合がほとんどです。しかも学校OBなどが運営している事も多く、かなり月謝がお安いのも嬉しいところ。ちなみにうちの子が通っている学校のテニスは「月2,000円」です。ほとんどボランティアみたいですが、特にお母さんの係などもなく、なんだか申し訳ないぐらいです。

学校ならば、わりと低学年でも通いやすいですし、何より安心です。運動をさせたい、したいという話になったら、学校のスポーツ教室をチェックしてみてはいかがでしょう。

みんなやってる「習い事」はいつやめる?

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わが家の場合、下の子は5歳から水泳をスタートしました。ただ、上の子の経験から「だらだら習い事を続けて、いつの間にか週5日予定が詰まっている」小学校時代はイヤだなと考えていました。そこで、まだあまりよくわかっていなかったとは思いますが、本人とも話して
25メートル泳げるようになったら、やめようか

と一応の目標をたてました。ひとつの区切りですね。もちろん、やってみて水泳が大好きという場合もあるでしょう。もしかしたら才能が開花して育成選手に選ばれちゃったりしたら、もちろんやめる必要などありません。ただ、習い事は一定のタームで「見直す」のも大事です。

というのも、現実的な問題ですが、習い事には必ず月謝がかかります。水泳ならだいたい月額5,000円から8,000円ぐらいでしょうか。これだけならいいでしょうが、サッカーや空手を習ったり、その上「公文・学研・そろばん」といった低学年人気の通学型教室、保育園年長さん辺りからは通信教育をとっている人もいるでしょう。ひとりの子に15,000円かかれば、ふたり子どもがいたら月額30,000円の出費です! 教育費という項目は親としては「仕方ない」「当然」と思いがちですが、大切なのは「教育資金を貯めること」であって、教育費をかけるかどうかは各家庭の判断です。

習い事は「子どもの言いなりはNG」

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だいたい子どもは学校で仲良しから「スポーツのネタ」を聞いてくると、すぐに感化されます。公園へ行ったら、友達がそのままユニフォームを着てサッカー練習に行くのを見れば、やってみたいなぁと思うのもわかります。

だからといって、習い事は何でもかんでも子どもの言いなりにやらせてもうまくいきません。なにしろわが家なんて、低学年の一時期は「テニス、バスケット、スイミング」と3つのスポーツ教室に、これに「公文」が入っていて、たいした量でもない宿題をこなすにも大騒ぎ。私は私で、毎日疲れて帰宅しているのに「宿題は? 明日の授業の準備は? テニスのラケットはしまってちょーだいッ」と最後は毎回怒鳴る始末です。その上、ちょっと風邪を引いたのをきっかけに、なかなか体調が戻らずについに病院のお世話に。そこで先生に「どうも、なんか色々と忙しいようだけど、この子はまだ7歳なんだよ」と言われてハッとしました。

子どもはまだ、自分の体力や、本当にやりたい事も見極められません。もちろん、子どもが興味を持った事ならぜひやらせてあげたい。でも限度というものがあります。

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そして、実際に習い事にはお金がかかります。わが家も考えてみれば、習い事だけで3万ぐらいの出費(塾ではありませんよ!学習塾はもっとかかりますから)になった事があります。子どもが習い事をはじめる時は、「毎日ご飯を食べるのも、旅行へ行ったり、○○ちゃんがやりたいといっているスイミングが出来るのも、ママとパパが頑張って仕事してるからなんだよ」と、話しました。あからさまな「お金の話」ではなくても、やりたい事ができる環境を両親が作っている事は率直に話してみてもいいのかな、と個人的には思いますね。「いくらお金がかかってると思ってるの!」は厳禁でしょうが(言いたくなるけど……)、私は子どもにも「家計」という概念をごく大雑把でよいので伝えるのは悪くないと考えています。あくまで個人的な意見ですけども。

スポーツに関しては、父親の意見も大きく影響します。まずは両親で、それから親子で「スポーツを習う理由と目標」を話し合ってみてはいかがでしょうか。

ちなみにウチの場合。

「大きくなって、彼女にテニスやスキーに誘われたら、一応できるよってレベルにしておいてあげる」

これが理由(笑)
ですから、テニスもスキーも「一定のレベル」で打ち止めです。

くだらないと思うかたもいるでしょう。でも、彼らが将来「青春時代」を過ごす時期に、「リゾートでテニスしない?」「スノボはできる? みんなで行こうよ」と誘われたら「いいよ」と出かけて、爽やかスポーツ青年になってモテる……これ、けっこう大事だと私は思っています。さて、お宅ではどうでしょう。

スポーツの習い事は、子どもが大きな達成感を体験できます。楽しめるスポーツを幼少時に見つければ、一生の趣味として親が残してあげられる「見えない財産」のひとつにもなるでしょう。何より、スポーツを通じて仲間を作ったり、自分に自信を持てるようになるといいですね。月謝の負担は大変だけど、学校団体なども上手に利用して、親として子どものスポーツ体験をぜひ応援してあげて下さい。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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