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2016.12.08

意外と気にしている! 小さい・大きい【子どもの身長】で親は悩む


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最初の子どもは特にですが、人さまから「あら、小さめね」「4歳?ウチの子が4つの頃はもっと大きかったわ」例えば5歳のわが子に「可愛いわねぇ、みっつかしら、よっつかな?」……そんな悪気のない「ひと言」が意外なほど親の胸を傷つけることもあります。ちょうどそれは、喉に小骨が刺さったような不快感。

気にするような事じゃないわ、と頭で理解していてもなぜか子どもの身長、背丈を言葉で「小さい」と言われるとイラっとくるものです。

みんな意外と気にしてます「わが子の身長と伸び」

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ちゃんと食べさせてる?ってママ友のひとりが冗談めかして言った時、実はかなりムカっときた。背が低くて食が細いのが悩みの種なのに、冗談にされるのは心外」(Kさん/3歳児のママ)

 

「兄嫁は常に自分ちの子が大きいのが自慢。親戚の集まりでは、1歳違いのうちの子と比べて、Sちゃんは小さいわね〜、と必ず言う。その都度、黙っている夫にもイラっとします。小さくて何が悪い!」(Tさん/5歳児のママ)

 

「同い年の子と遊んでると、自分の子の身長の低さが気になる。ポロっと不安を漏らしたら、お菓子よくあげてるけどご飯を食べさせないとダメよと先輩ママに言われた。アドバイスなのはわかってるし、聞いておいてなんだけど、ちょっとイヤな気分になった……」(Eさん/4歳児のママ)

 

つい母子手帳の身長カーブを眺めてしまう。かなり低いラインなんだけど、医師は緩やかでも伸びていればいいと言う。だけど、コンビニのレジのおばちゃんに、みっつかな〜、じゃキャンディあげるねって言われた時、違います!5歳です!と思わず大人げなく言い返してしまった」(Hさん/5歳児のママ)

うんうん、あるある。
うちの子ども二人とも大きく生まれた割には身長の伸びが遅くて、小さい小さい言われて、けっこう気にしていましたから。ところが、こういうママの声もあるんです。

「大きい子にだって悩みはあります。保育園でもちょっと押しただけで、体つきが大きいせいかウチの子が乱暴したみたいな印象を持たれるみたいで。他の子より大きいから変に目立って、同じ事をしていてもウチの子の方が悪い事をしたみたいになりがち」(Kさん/4歳児のママ)

2歳ぐらいから保育園卒業、小学校低学年位までは特に「子どもの身長」「背の伸び具合」って親は気になるものなのでしょう。小さめの子の親だけでなく、「大きい子」の親には親の悩みがあるのですね。

誰でも「外見のことを言われる」のは嫌なものです

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考えてみれば、大人同士で「あなたって背が低いわねー」とか「ちょっとデブよね」とは言いませんね。常識的に考えても、例えば「ハゲ」「毛深い」「大根足」なんていうのを、当人に向かって言うのは明らかな悪口だし、普通はまず言いません。

ところが子どもは「小さくて可愛い」というイメージから、なんとなく「小さいわね」というのも悪い事ではないように思えてしまうのでしょう。特に言った側に、悪意がない場合がほとんどです。それだけに余計に「傷つく」というママの声もありました。

あるいは気づかずに、自分でも誰かを傷つけたかもしれないと、この頃思います。今はどなたの子でもパッと見た「外見の印象」特に自分ではどうにもできない事に関しては、あまり口にしないようにしています。身長もそうですが、赤ちゃんだと「ずいぶん髪の毛が薄いわね〜」なんていうのも言いがち。ベビー卒業したママならわかるでしょうが、赤ちゃんの時にほわほわの薄毛でも3〜4歳になる頃にはしっかりとした毛髪になります。でも、その初めての一瞬は、誰かに「薄いわね〜」と言われたら「薄いのかしら? このまま一生髪の毛薄かったらかわいそう」と心配になるのが新米ママというものです。

同じように、身長も、もっとずっと後になると「あんなに気にして何だったんだろう」となります。男の子の場合は小学生ぐらいまでは女子の方が背丈も大きかったりしますからね。身長は遺伝的な要素もありますが、かといって親が小さくてもそれなりに背は伸びるので心配ご無用! 「チビ」と言われても言い返すぐらいの元気な子に育てましょう!

子どもの身長を伸ばす方法とは?

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背が低いとか、小さい事を気にしていると、つい「身長が伸びるサプリメント」「身長を伸ばすプロテイン」「食べ物は何がいいの」とあれこれ気にしてしまいます。

基本的に、「コレを飲めば」「この体操をすれば」「○○を食べれば」必ず背が伸びるという特効薬みたいなものはありません。食が細い事と「背が伸びない事」を結びつけて心配するママの気持ちはわかります。でも、食べる量というのも個人差が大きいし、まして日によっても違いがあります。大食いの人が「体が大きい」とは限りません。

強いて言えば「早寝早起き」位でしょうか。たっぷりの睡眠が大切なのは、成長ホルモンが夜22時〜明け方2時の間に分泌されるから、です。早く寝て、ぐっすりと良質な睡眠をとれば、成長ホルモンもしっかり分泌されるはずです。

もちろんバランスの良い食事とか、適度な運動といったものも影響はするでしょう。でもこれらは、身長を伸ばすというより「健康に育つ基本」です。背が伸びるかどうかより、きちんと食べて、お日様の光を浴びて遊んで、たっぷり寝ていれば(プラス親としては、きっちり勉学して欲しいとこですが……)、心身ともに健康に育つという事でしょう。

それでもいつか親の背を越えていく子どもたち

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そうして気づけば、子どもは母の背丈を追い越していきます。最初は「あらやだ、あんたの方が大きいじゃない」なんて嬉しかったものですが、だんだんとエラソ〜な態度をとる反抗期がやってきて「図体ばかりデカくなっちゃって、フンッ」と思い、「まったく、自分ひとりで大きくなっちゃったよーな顔をして」と胸中穏やかならぬ気持ちになったりするのが思春期というものがやってくるのです!

子どもの身長が小さいのを気に病み、心配する。やがてその子に身長が追い越される「ちょっぴり嬉しい瞬間」がくる。そのくせ、生意気盛りになれば「でかい図体もシャクにさわる」とくるわけで……大きくなっちゃった事にプンスカしてしまう時もやがては来るのですから、子育てとは不思議なものです。

背の低いわが子の両手両足を引っ張ってでも伸ばしたいと思っていた幼かった頃を、懐かしく思い出す時もくるでしょう。いずれにしても、それなりに背は高くなるものです。例え、小さめのまま育ったところで、「大きな器の人間」に育てるのが母の心意気ってものではありませんか! それまでは、「前から何番目」なんて数えてヤキモキするのはやめて、「あんまり急いで大きくならないでもいいよ」とゆる〜っと見守っていきたいですね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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