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2020.12.08

自分なりの「働き方」どう見つける?「母のキャリア」と「仕事のキャリア」をもつワーママたちが選んだ道


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これから「保育園に入園」「小学校に入学」など節目の時を迎えますね。あるいは出産を控え「育休に入ったところ」だけど、1年後はどうなるの?と不安に思っている人もいるかもしれません。ワーママそれぞれの「働き方」先輩ママの声を聞いてみませんか?

「私の働き方」ってどう見つければいいの?

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とても漠然としているのに、意外と多いのが「結婚しました、赤ちゃん授かりました」それで「これから私はどういう働き方をしていけばいいの?」という悩みです。

育休や時短勤務、保活、制度や仕組みはだいたい理解している。夫が実際どれほど協力的かはやってみないとわからないけど、共働きには賛成している。そこから「どうするか」ですね。

  • 今の仕事が好きだから子どもができても続けたい
  • 経済的な理由で仕事をする必要がある

これだけでも、働き方の選択肢はまるで違います。

  • キャリアアップして自分なりに一生仕事を大切にしていきたい
  • 子どもが小さいうちは子育て優先でやっていきたい

ここも悩みどころです。結婚・出産の時期は20代後半から30代後半が多いと思います。この頃は責任のある仕事を任されはじめた、とか、初めてリーダーポジションについた、という人も多い。また自分に自信がつき、仕事をする事に充実感を覚える時期でもあります。そこでの、出産。仕事に対する未練というと大袈裟ですが「ああ、これからっていう時なんだけどな」とどこかで思ったりする事もあるでしょう。

ところが子どもを産むと、やはりわが子に対する想いはふくらみます。

育休あけの復職で「私の働き方、これでいいの?」

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やがて育休あけで復職となる。勤務先がワーママに対する理解が非常に深く、制度も整い周囲の理解も得られる、そんな幸運な人はわずか、です。

  • 実際に復職したら周囲に迷惑をかけっぱなしで心苦しい
  • 子どもが可哀想に思えてしまい仕事をしている自分がなかなか肯定できなくなってしまった

一気にリアルな悩みが迫ってきます。ここでも母親としてと同時に働くひとりの女性として、まるで正反対の2つの立場で「ひとつの答え」=「私の働き方」を見つけていかなくてはなりません。

先輩ワーママたち「自分の働き方」こう決めました!

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働きやすい職場を探して転職しました。制度だけでなく、家から近いとか、ワーママがたくさんいるとか、見えない部分で共働き家庭に対する理解度が高いと思える会社を選んで正解でした。働き方を変えるのではなく、働く場所を変えることで解決する時もあります」(Bさん/38歳)

 

「育休中に思っていた職場復帰と現実には差がありました。同じ立場の後輩ママたちにはあまり過大な期待を持ちすぎないように、とアドバイスします。子どもがいる以上、以前と同じようにするのは無理。全部を思った通りにするのは無理。妥協を妥協と思わず、順応しているんだ、と思うと気が楽になると思います」(Hさん/44歳)

 

「ぜんそく持ちの子どもなので、潔くフルタイムはあきらめてパート勤務に。いずれフルタイムに復帰したいので、再就職でアピールできるよう業務に関連する会社のパートをしています。実際にパートの立場だから見えてきた事もあるので、いつかこの経験は活きるだろうと信じています」(Oさん/31歳)

 

「高年齢出産ですが、育休前と働き方を一切変えませんでした。時短もしてません。高額なセレブ託児所を選び、さらにシッターさんに病児保育、給料のほとんどが子どもを預ける手段にもっていかれてますが。仕事場で一切子持ちである雰囲気を出さずに仕事をしています。保育園には○○保育園です、と電話連絡をせずに個人名で私を呼び出してもらうようにもしています。小さい事ですが、保育園からお電話ですよー、が続くと周囲が気遣うし、私にはその気遣いが重荷になるからです。実母には鬼のように働いて何をめざしているのと言われましたが、私は積み上げてきたキャリアを捨てられませんし、管理職を手放す気もありません。こういう働き方もある、と知ってもらいたい」(Uさん/40歳)

復職は「海にとびこむようなもの」

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本当にいろいろな考え方があり、働き方は千差万別なのだと実感しますね。

働き方、は変化してもいいものです。また、変わらないように頑張る働き方もあり、なのです。「私の働き方は?」ひとつの正解はなく、「それハズレ!」もないんですよ。

履歴書に記入する「職歴」だけがキャリアなのではありません。ワーママには、「母のキャリア」と「仕事のキャリア」がある。コインの裏と表のように2つのキャリアは1枚なんです。ひとりで持つには重すぎる事もある2つのキャリア。だからこそ、試行錯誤しながらあなたなりの「働き方」を見つけて下さい。不正解はありません。たとえ、仕事を辞めて育児に専念する選択をしても、あなたに「キャリア」がなくなったわけじゃない。育てる、という大きな仕事をしていくのですから。

復職当初の大きな不安や挫折は誰でも経験するものです。節目ごとにやってくる「これでいいんだろうか」というワーママの小さな不安も多くの人が持つもの。気持ちが揺れ動くワーママはあなただけではありません。

海に入る様を思い浮かべてみてほしい。最初は足もとが冷たく、高い白波が次々と打ち寄せてくる。それでもさらに遠くへ遠くへと向かえば、やがて凪いだ穏やかな広い海原に出ることでしょう。大波としぶきをまともにかぶる最初のいっときが、我慢のしどころです。海原に出てからも、ときおり台風はくる。でもやがて通り過ぎていくものです。

※この記事は、2017年1月20日に公開されたものです。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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