2017.03.19
いよいよ日本でも販売!?【液体ミルク】のメリット、デメリットって?
液体ミルクの導入の検討がはじまった!?
「液体ミルク導入取り組む 塩崎厚労相が答弁」というニュースが3月14日、神奈川新聞より報じられました。
この記事によると、塩崎恭久厚生労働相は3月13日に、「液体ミルクは安全性の確保が大事。常温で流通可能な牛乳の安全基準を参考にしながら、液体ミルクの安全基準の在り方について議論を正式に始めることになった」と説明した上で、「(国内使用に)必要なデータ収集が加速化されることを期待する。安全基準の設定ができ、液体ミルクが日本でも製造使用できるよう迅速に取り組みたい」と述べました。
乳児用液体ミルクは、国内で法令が未整備のため流通していません。そのため、「乳児用液体ミルクプロジェクト」代表・末永恵理さんが、導入を求めるインターネット署名などを立ち上げ、2014年から活動を続けてきました。
ニュース記事によると、今月中にも厚生労働省の薬事食品衛生審議会を開き、液体ミルクの安全基準に関する議論を始めるとのことです。
法の整備などを考えると3年くらいかかるのでしょうが、便利なものができるのはありがたいですね!
液体ミルクのメリット・デメリット
《液体ミルクってどんなところがいいの?》
●赤ちゃんがすぐ飲める……粉を溶かす形態ではなく、すでに調乳済みで液体になっています。ボトルに乳首を付けて与えるペットボトルタイプや哺乳瓶に注ぎ入れて使用する紙パックタイプなどがあります。
●粉よりも衛生的……無菌充填処理済みなので、調乳時に菌混入リスクが少ない。WHO/FAOは感染リスクが高い状態では粉より液体ミルクを推奨しています。
●常温で長期保存可能……米国製品の場合は約1年間、常温のまま飲める。水の確保、熱源を必要としないため、災害時には活用しやすくなっています。
でも、もちろんデメリットもあります。
それは、「値段が高い」「店頭寿命が短くなる可能性が高い」など。
Amazonで値段をチェックしてみたところ、紙パックの製品が30パック(200ml入り)で24,000円。1パックあたり800円。ペットボトルタイプで、直接乳首をつけられる製品が30本(70ml入り/乳首30個付き)で22,400円。
送料が含まれているためでしょう。異様に高額です。
これから日本製ができるとなると、もうちょっと安くなりそう!
ところで、赤ちゃんの衛生管理って難しいですよね。赤ちゃんに母乳を上げられると、なによりラクチン! でも、母乳が出なかったり、外出などで上げられなかったりすることもあります。
そんなとき粉ミルクって便利なもの。ですが、哺乳瓶を消毒して、温度にも気をつけて…と面倒くさいことこの上ない。
ウチだけかもしれませんが、「消毒しなさいって書いてあるけど、これって別に消毒なんてしなくていいんでしょ」と平然とのたまう夫もいます。衛生面に対してあまり配慮のない人にとって、“正しいミルクを上げ方”は、もはや茶道のお点前レベルのハードルの高さなのではないでしょうか。
というわけで、確かに男性の育児参加に一役買ってくれそうです。
<参考>
「乳児用液体ミルクについて 基本的な情報と、寄せられた国民の声のご紹介」=乳児用液体ミルクプロジェクト (一般社団法人 乳児用液体ミルク研究会)