2017.04.07
ウチの子先生に嫌われてる!?「モンペにならない」保育園トラブル対処の秘策とは?
なにしろ「朝から晩まで」お世話になっている保育園。特に先生方には足を向けては眠れない!というワーママも多いはず。とはいえ、そんな中で担任の指導や園のやり方に不満をもつ事も決して少なくありません。
「先生に嫌われているのか、些細な事でもひどく怒られている」
「担任のえこひいきがヒドすぎる、何かと言うとウチが悪いと言われる」
「園の躾の方針は理解できるが、指導が度を超えている!」
これから紹介するのは、必ずしも正しい回答とは言えません。でも、普通に相談しても「解決しない時」にはこんなやり方もある「先輩ママの実践的な対処法」として参考になればと思います。
子どもが担任に嫌われている・・・
5歳児のクラスになってから担任の先生とうまくいっていません。とにかくウチの子が気に入らない様子です。要するに嫌われちゃってるんです。別のママにも〝ちょっと○ちゃんに対してキツすぎるけど、何か先生とあったの〟と聞かれたくらいです。この前は〝お友達のブロックを横取りした〟罰としておやつを抜きにされました……。玩具の取り合いなどよくある事だし、他の子の時は止めに入るのにウチの子だけ罰を受けたのには納得しかねます。
子どもは一晩中泣いて、園に行くのも怯えるようになってしまって、親としても本当に辛いです。でも先生と話しても取り合ってもらえません(Kさん/5歳児の母)
それまで保育園でうまくいっていたのに、先生が替わった途端に子どもが「保育園に行きたくない」と言い出したり、極端に様子がおかしくなる事はあります。一時的ならいいのですが、長引くようならお母さんも冷静になって「まず観察」するのが大切だと思います。
残念ながら、優しい保育士さんが多い中でも「生理的に好きになれない子ども」に対して、他の子よりキツい言葉かけをしたり、最初からその子どもが悪いといった姿勢の先生もいないわけではありません。まずは率直に先生と話してみるのもよいと思います。ですが、「相性」という感情の問題だと本人も無意識な部分もあったり(無意識という理由をつけた意識的な行動ですが)で、認めない事が多いようです。
ここで、「私だったら、こういう方法をとるな〜」と思う行動を紹介したいと思います。
まずはなるべく参観日や行事の時には参加し、園での様子を見るようにします。この時に「母親として、先生が何をしているか常に見ているから」というアピールをガッツリする。「先生の様子を観察している=いつでもどこにでも出ていって公表できるぞ」という無言のアピールをしますね。グイグイ前へ出て、にこにこ笑いながらも先生を凝視します!この親は感づいているし、気にしている、と思うと、先生の方でも意識するものです。
ちなみに役所などに連絡したところで、園側へは一報は届きますが園長次第なので「解決策」にならない事もあります(無論、園によっては相応の対処をしてくれるのですが)。
私の体験では、それよりも〝保護者が複数で園側と掛け合う〟〝保護者会で議題に出す〟方が効果があるように思いました。「ひとり」だと個人的な問題で片付けられても、「複数の保護者から」だと園も耳を貸さないわけにはいかないからです。同じような思いをしているママと協力するのがいいと思います。
おやつ抜きや食事を与えない罰が当たり前のように行われている、わが子に対する偏見が極端すぎる、もっと酷いと体罰や虐待と思われるような行為がある・・・度を超えているようなら、抜き打ち的にいきなり親として平日昼間に保育園を訪れるくらいの事をしても構わないと、個人的にはですが思います。
給食の指導が厳しすぎると感じるけれど・・・
確かにうちの娘は小食な上に好き嫌いもある方です。その娘が3歳のクラスになった途端、登園拒否状態になりました。どうやら給食を残すと農家の皆さんに悪いからと正座して謝らせる、先生が回ってきて一口だけでも口に入れなさいとスプーンを口を開かせてつっこんだりもするみたいなのです。ベテランと名高い先生で、話をしてみましたが逆に親の躾が悪い、と怒られてしまいました。
園長にも言いましたが、何となく把握はしているようで謝罪はするのですが、食育の一環と思って……みたいな言い方で、改善したり先生を指導する気はないようです(Hさん/3歳児の母)
いるんですよね、ベテランでも悪い意味での「経験値」が強い先生……。
問題は、こんなベテラン先生は「指導法に絶対の自信」があるだけに、そうは簡単にやり方を変えてくれない事です。また、別の面では非常に行き届く指導や働き者である事も多いだけに、園側としてもなかなか対応してくれないケースがよく見られます。
こういう先生には、健康上の問題、という理由を園長から伝達してもらうのも割と効果があります。「何かあったら自分のかしになる」のに敏感なのがこの手の先生の特徴です。小食なのが気になって無理に食べさせた事があるが、逆に吐き気が止まらなくなり入院騒ぎになった、医師に精神的な重圧をかけすぎと注意された、園でも少しご留意下さい、などと言います。万が一、救急車でも呼ぶような事があれば大変です。「まずい」と思えば、さっさとやり方を変えるでしょうから。
また、「褒め殺しにして仲良くなる」のも手です。「親しくなった親の子」には何らかの恩恵がある、こうしたタイプの先生もいます。同じ意味合いで、園で役員をやるのも、親の存在感をアピールし、その子どもに対する扱いを意識させるのに一定の効果はあるように思いました。
最後まで子どもを守れるのは親だけだから
さて。ここにあげた私の回答は、正しい親のあり方ではないんです。ただ、保育園や幼稚園に子どもを通わせていて、先生とわが子の間に大きな問題がある時、セオリー通りに主任や園長に相談してもらちがあかないという事も実際にはあります。
と同時に、そのひとりの保育士の先生以上に、良心のある優しく愛情ある先生方がほとんどだ、という事実もしっかり理解して下さい。
夫婦で話し合い、客観的に「本当に子どもを取り巻く園の状況はどうなのか」証拠とまでは言いませんが、実際に自分の目で耳で事情を確認するのが第一です。保育園児でも5歳にもなれば自分に不利な事は言わないものです。子どもの言うことだけを鵜呑みにしてしまうと親の目が曇ってしまいがちです。子どもの普段の様子をよく見ておき、明らかに違うという変化は見逃さず、そこから「原因の糸口」を見つけていきましょう。
・主任や園長先生に相談する
・他のママやパパたちと合同で抗議をする
注意したいのは
クレーム↔建設的な意見
言いがかり↔問題の提起
根拠のない苦情↔相談
この違いです。前者はモンスターペアレントの特徴ですが、後者は親としてわが子を守り、保育園をより良くする為に必要な行動です。
それでももし、まっとうな相談をしてもどうにもならない時があったら。諦めず、わが子が通う保育園や幼稚園がより良い環境になるように、様々な方向から手段を考え、意見をきちんと受け止めてもらうように「もっていく」しかありません。
最終的には役所に直談判し別の園へ転園するのもひとつの選択肢です。
不幸にも園と問題が起きた場合、子どもを守れるのは親しかいないのですから。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。