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2017.04.22

日本の子どもは不幸なの?生活満足度は47カ国中、なんと○位!


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15歳の生活満足度を調査!

新学期が始まって1カ月が経とうとしています。新しい学年にも少しずつなれてきたころではないでしょうか。4月って、クラス替えや転入生との出会いなどもあり、ワクワクする時期でもあります。……が、同時に子ども達って何かしらの不安も抱えているようで、少し心が不安定になることもありますよね。

こうやって様々な刺激を受けながら、心身ともに成長していくんだなあと感じます。

さて、4月19日に「15歳の生活満足度 日本41位 47カ国・地域、東アジア低く」というニュースが日本経済新聞より報じられました。

このニュースによると、経済協力開発機構(OECD)は、生徒の生活満足度を調べた結果を4月19日に初めて公表しました。これは学習到達度調査(PISA)の一環。PISA(Programme for International Student Assessment)は国際的な学習到達度の調査のことで、15歳児を対象に、3年ごとに実施しています。調査内容は基本的には、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野。今回は、はじめて“Well being(健やかさ・幸福度)”について、72カ国・地域を対象に調査を行いました(47カ国・地域が回答)。かつては、デジタル読解力やデジタル数学的リテラシーなどの調査もありました。

さて、“Well being”に関する質問は、「最近の生活全般にどのくらい満足しているか?」というもの。0から10の11段階で答えています。

ちなみに、点数は次のとおり。

0〜4⇒満足していない

5〜6⇒まあ満足

7〜8⇒満足

9〜10⇒十分に満足

日本では2015年6月から7月に調査を実施し、全国の高等学校、中等教育学校後期課程、高等専門学校の1年生のうち、198校、約6600人が参加しています。

OECDでは、“生徒のWell being(健やかさ・幸福度)”を「生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的・認知的・社会的・身体的な働きと潜在能力である」と定義しています。

健やかさ・幸福度の調査結果は!?

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日本の満足度の平均値は6.8。ちなみにOECDの平均は7.3です。先ほどの点数における%は次のとおり。

「十分に満足」⇒23.8%

「満足」⇒37.3%

「まあ満足」⇒22.9%

「満足していない」⇒16.1%

比較可能な47カ国中、地域で下から6番目でした。(単純に上位から順に羅列したものでは下から5番目となっているため、5番目と報じているメディアもあります)

上位には

1位 ドミニカ共和国

2位 メキシコ

3位 コスタリカ

4位 コロンビア

5位 モンテネグロ

と南米の国が名を連ねます。

下位には

43位 日本

44位 韓国

45位 台湾

46位 マカオ

47位 香港

と東アジア勢がぞろり。

これはお国柄? もしかしたら東アジアの民族は悲観的!? といえそうな結果です。実際、日本の状況を分析した国立教育政策研究所は「日本は低いと単純に解釈はできない。社会文化的要因を考慮して解釈する必要がある」とみています。

ただし、少し前にマツコ・デラックスさんが、男性保育士による女児の着替えやアルバイトの病欠罰金などが問題視される現状について、「もうみんな限界に来てるんだろうね、いろんなものが」と日本が抱える閉塞感をズバリと指摘したことが話題になりました。

幸福度を控えめに採点する傾向がアジア人にはあるのかもしれませんが、“なんとなく窮屈な感じ”をもっているのは事実といえそうです。あまり楽天的すぎると、それはそれで将来の見通しの面などで心配だともいえますが、せめてあまり多くの責任を負っていない10代のうちは「幸せ!」「毎日楽しい!」といえるようであってほしい。そんな風に思う母心ではないでしょうか。

 

<参考サイト>

国立政策研究所

中山美里

中山美里

ライター、編集


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