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2017.06.01

預けるまえに知っておいてもらおう!こんなに違う【むかしと今の育児】4選


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ちょっとの時間、おじいちゃんやおばあちゃんに子どもの世話をお願いしたら「それはやらないでほしかった~!」ということがあった、なんて経験ありませんか? もちろん、おじいちゃんやおばあちゃんは頼りになるありがたい存在。でも、抱っこの仕方やお風呂の入れ方など、育児の仕方で今と昔で違うことが、実はたくさんあるのです。
今回は、今と昔の育児を比較しながら、これからもたびたび「孫守り」をお願いするであろうおじいちゃんおばあちゃんに知っておいてほしいことや気をつけてほしいことなどを紹介します。

昔はガンガン日光浴、今はNG!?

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・日光浴のメリットは?
日光に肌をじかに触れさせることで、皮膚が外界の環境に適応できるようになっていきます。また、日光の紫外線が体内のビタミンD(骨の成長に必要なカルシウムを体内に取り込みやする作用が大きい)を活性化してくれると考えられていました。

・なぜ今は日光浴がNGなの?
日光浴NGというのは、いまや世界的に主流なこと。オゾン層の破壊によって、紫外線の皮膚への悪い影響力が高まってしまい、皮膚がんなどを発症するケースが増えているためです。特に赤ちゃんの皮膚は大人の何倍も薄いので、紫外線の悪影響を受けやすいからだそう。

・今は何をすればいいの?
日光浴ではなく「外気浴」がすすめられています。窓を開けて新鮮な空気を入れたり、ベランダに出るなどして(なるべく日陰)、外気に触れさせることです。外気浴は赤ちゃんの皮膚や粘膜に良い刺激を与え、呼吸器を強くしたり、新陳代謝を促す効果があるそうです。

ママたちくらいの年代が赤ちゃんのときは、丸裸にして20分くらいベランダや縁側(!)で「日光浴」なんて当たり前でした。筆者の丸裸の証拠写真もばっちりあります(笑)
日光浴は生後数か月の赤ちゃんに関することなので、ほとんどのママたちは育休中ですが、数時間くらいおばあちゃんに預けることもあると思います。「日光浴たっぷりさせておいたわよ~」なんてことがないように…

「抱きぐせがつくから、抱っこはなるべくしない」はもう古い!?

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・そもそも「抱きぐせがつく」って?
抱きぐせは、子どものために言われていることではありません。むしろ、大人のメリットのために言われていたこと。戦後、女性の社会進出にともなう育児の人手不足を補うため、言ってみれば「大人の都合」で言われたことなのだそう。赤ちゃん、切ない…

・「抱きぐせがつくから」と泣いても抱かないでいるとどうなるの?
泣いても抱っこしてもらえないため、赤ちゃんは泣くことを諦めていきます。言い換えれば、「泣いて訴える意欲を失っていく」ということ。それは一見、おとなしくて泣かない「おりこうな赤ちゃん」と思われがちですが、実はすでに「こころ」を病んでいしまっている可能性もあると言われています…もちろんすべてのケースに当てはまるわけではありませんが、何をしてもほとんど泣かない「サイレントベビー」と呼ばれる赤ちゃんも多いようです。

・今はいつでもたっぷり抱っこ!
かつて「抱きぐせがつく」と言われていた抱っこも、今では子どもに十分な愛情を伝えるためには必要なことだとされ、情緒の安定した子に育てるためにも抱っこは非常に大切とされています。抱っこはママと子どもの大切なコミュニケーションのひとつ。

「今の母親はすぐに抱っこするんだから!」というおばあちゃんもいるかもしれません。でも、抱っこはママの愛情がダイレクトに子どもに伝わる行為。おばあちゃんにも抱っこの大切さを伝えたいですね。

入浴方法とスキンケア、昔と今でこんなに違う!!

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・昔は入浴はお湯だけ、お風呂上りはベビーパウダーまみれ
昔は赤ちゃんをお風呂に入れるときは、特にせっけんなどつけず、お湯で流すだけで十分と言われていました。赤ちゃんの皮膚が薄くて弱いから、という理由だそう。そして、お風呂上りにはオムツかぶれしやすいお尻周り中心にべビーパウダーをパタパタつけまくるのが昔のスキンケア。あせも予防に効果絶大と言われていました。

・なぜベビーパウダーはNGなの?
ベビーパウダーをつけることで、汗腺や皮脂腺を詰まらせてしまい、かえってあせもや肌荒れを促進させることになることが分かってきたそう。今は、あせも予防には使われなくなっているようです。もしもベビーパウダーを使う場合は、清潔を保ち、肌の調子を見ながら肌が乾いた状態のときに使用するといいそうです。

・今の入浴方法とスキンケアは?
赤ちゃんの体の汚れは、実はお湯だけでは落としきれないことも多く、たまった汚れで肌荒れを起こしてしまうことも。1日1回は必ずせっけんで体を洗ってあげたほうがいいようです。泡で出てくるタイプのせっけんだと、優しく肌を傷つけずに洗ってあげられますね。
スキンケアは、弱めの乳液を薄く塗る程度でいいと言われています。

ちなみに、昔は「予防接種を受けた日や風邪気味のときはお風呂はNG!」と言われていたそうです。今は、予防接種を受けても擦らなければOK、風邪気味でも熱が高くなければOKですよね。その違いもぜひおばあちゃんに教えてあげてください。

「擦り傷には唾をつければ大丈夫」はダメ!

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・昔のケガの対処法って?
擦り傷は酷くなければ唾をつけておけば治る! ちょっと血が出ていたら、消毒液とバンドエイドをつけておけば治る! という処置法でした。赤チンなんてものもありましたよね。今はあまり見ませんが…
また、頭をぶつけたときは「たんこぶが出て大泣きしていれば大丈夫、問題なし」なんて言われていました。

・なぜ今唾や消毒液はNGなの?
唾は唾液に含まれる雑菌が傷口から侵入し、皮膚の中で雑菌が繁殖する恐れがあるそうです。これは確かにうなずけますね。消毒液&バンドエイドはいいじゃない!と私も思いますが、消毒液は殺菌作用がありますが、同時に良い細胞にもダメージを与えてしまうそう。

・今のケガの対処法は?
今は傷口を水道水でよく洗い流し、何も貼らずに傷を乾燥させるのが主流だそう。もちろん、傷にもよりますが…

ケガの対処法も、今と昔はぜんぜん違うんですね。おばあちゃんがママだったころに比べ、医学や研究の進歩によっていろいろなことが分かってきた、ということもあるのかもしれません。

今はNGと言われていることをやってしまっても、決してそれが即危険につながるわけではありませんが、できればおじいちゃんやおばあちゃんにも知ってほしいことばかりでしたね。「お願いする立場」なので伝えにくいこともありますし、ましてや旦那さんのお母さんやお父さんには言いにくいことこの上なし、なんてことも。
そんなときは、「今の育児本やネットにはこんなことが書いてありますよ」なんてさりげなく伝えたり、この記事を読んでもらうのもいいかもしれません!

田崎美穂子

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