2017.07.01
夏はクマ出没のシーズン!もしもの時のために知っておきたい対処法って?
通学中にクマに出会ってしまった男の子
6月23日、「登校の小2 クマと遭遇」というニュースが読売オンラインより報じられました。
クマに遭遇したのは、山形県鶴岡市の市立大山小学校2年生の男の子。大山は鶴岡市のなかでも住宅街なのだそう。そんな場所にどうして!? と驚きですが、住宅の柿の木に体長約1メートルのクマが登っているのを、男の子が発見!
クマは男児と目が合うと追いかけてきたそう。もし、自分の子どもが通学中にクマに出会ってしまったら? なんて考えると恐怖です。実際、クマがいたのは小学校から500mの場所ということですから、小学校にクマが現れてもおかしくない状況だったということですね。
しかし、この男児は冷静でした。男児は慌てて道路を隔てて反対側の家の塀に隠れました。しばらく隠れていた後に覗いてみると、「クマが家と家の間を歩いていくのが見えた」と答えています。
いやはやこんな風に、危険に遭遇したときも、冷静な判断で動ける子どもに育ってほしいものです。
で、男の子が警察に通報後、周辺を調査したところ、近くにある上池沿いの畑ではクマとみられる足跡が見つかっています。地元猟友会がハチミツを入れたわなを設置したそうですが、その後、無事捕獲に成功したのでしょうか?
小学校の校長先生は、「家の近くも危ないので外に出て遊ばないように」と注意を呼び掛け、下校時には、児童を集団下校させました。学校からの一斉メールによる緊急連絡を受けた保護者のなかには、車で迎えにくる人もいたそうです。
春から夏はクマの出没シーズン
春から夏はクマの出没シーズンで、住宅街に現れたのはこれが初めてではありません。4月25日の夜には、岐阜県高山市石浦町の住宅街で男女3人がクマに相次いで襲われ、重軽傷を負っています。
クマの生態形について調べてみたところ、冬眠が明けて活動的になりはじめるのは5月終わり頃から。7月上旬までは繁殖期にあたり、オスはメスを探してあちこちを動き回ります。また、この頃はタケノコがシーズン。タケノコ掘りをしに野山に入った人がクマに襲われるニュースがよく報じられます。しかし、7月に入ってくると、野山に食べ物が少なくなってきて、クマは里にまで食べ物を探しに入ってくることもあるそう。
まさに、今のシーズンは住宅街にクマが入ってきてもおかしくない時期なのですね。
ちょっとした山に登っても、地域によっては「クマ出没注意」などの看板が掲げてあることがあります。我が家は旅行が好きなので、ちょっとした国内旅行に出かけることが度々あるのですが、「まさかね」なんてどこかで思っていました。
でも、住宅街にも現れるなんてニュースを見たら、油断は禁物だなと思いました。
クマに出会ってしまったときの対処法は?
「人食い熊被害 もはや熊除けの鈴は通用しなくなったのか」によると、クマによる日本全国の年間被害者数は1980年代に12.6人でしたが、年を追うごとに増えていき、1990年代に23.4人と倍近くになり、2000年代には68.3人。2010年代には97.4人まで激増しています。
都会に住んでいても、旅先でバッタリ! なんてこともあり得る話。
さて、クマに出会ってしまったら一体どうしたらよいのでしょう!? と思ったら、「もしも…出会ってしまったら! 〜ヒグマ対処法」 という記事が公益財団法人知床財団で公開されていました。ツキノワグマよりも凶暴だと言われるヒグマの対策を練っておけばよさそうです。野山に旅行に行くときは、持ち物のなかにクマ対策グッズを持っておくとより安心です。クマには鈴やベルがよいとよく言われますが、「クマスプレー」などは持っておくとお守りになりそう。
トウガラシの抽出物が主な成分で、催涙ガスのようなもの。クマの顔に向けて噴射すると、撃退効果があるそう。ただし、人間にも効果があるので、風向きに注意が必要。これから夏でアウトドア遊びをするご家庭も多いことでしょう。クマにはくれぐれもご注意を!