2017.08.04
夏休み「どこも行く予定なし」はウチだけじゃない!家で「思い出作り」をするには?
さぁ、夏休みがスタートしましたね。子どもは学童や学校のプールへ行き、あるいは保育園でも「○ちゃんは今日からお休みなんだってー、おばあちゃんちに新幹線で行くんだってー」こんな会話をかわしてきます。
・・・ウチ、どこも行く予定ないんだけど。旅行はおろか、遠出の予定もなし。夫婦でシフト勤務だったり経済的な理由だったり、それぞれ事情はありますが、「ウチはどこも行く予定ないなー」と申し訳なくないっているママ。
同じようなワーママけっこういると思いますよ?
「お出かけ予定」ないと子どもにちょっと申し訳ない!?
夏休みといえば、恒例の旅行とか帰省など、多くの家庭で何かしらの大型イベントがあるようです。イベントなんて、考えようによっては我が家でも出来ることだし、近所にお出かけだって充分子どもには楽しいはず。
とはいえ。ワーママたち、どんな風に思っているのでしょうか。
絵日記の宿題を何とかしてほしい(涙)。夫と私は休暇の取れる時期が違うし、旅行はお正月の時期のみ。休みもたまった家事や、雑用に追われてしまい、結局普段の週末と同じようにショッピングモールか映画につれていくくらいで終わってしまう。全く「絵になる」ことがありません・・・(Kさん/35歳/5歳・8歳のママ)
子どもがつけている1行日記を見たら「今日学童へ行った」それがエンエンと続いていてなんだか切なくなってしまった・・・私が子どもの頃は毎年旅行に行き、母は博物館や美術館、近所のプールにつれていってくれてたのを思い出し、そういう楽しみを与えてあげていない自分の働き方が気になります。(Tさん/42歳/9歳のママ)
保育園は夏休みがないし、子どもも淋しい思いをしないですむと思っていたけど、お盆の時期にはいつもの半分以下でした。せめて私かパパどちらか暦通りに休んであげられたらなぁと感じました。(Yさん/3歳のママ)
保育園から幼稚園に転園し、夏休みは民間託児でしのいでいます。保育園は夏休みも関係なく、まぁみんな似たような感じだったからいいけど、幼稚園のお友達は夏休みは親子でイベント盛りだくさん。みんなで遊園地行くとか、親水公園で遊ぼうとか。誘われてもいつも断っているので誘われなくなってきたのも気がかりだし。しかも、必ず仲良しの子たちはお土産交換。どこも連れていかないウチは貰うばかりで、ほんと憂鬱・・・。(Aさん/5歳のママ)
夏休み「どう過ごしたらいいの」
夏休みだから、どこかへ行かなくてはならないなんて事はありません。そうは言っても、子ども同士でも夏の予定について語り合うものですし、やはり「自分は旅行に連れていってもらった」そんな思い出が蘇り、わが子に出来ない、やれないことを申し訳なく感じるワーママも多いようです。
家でも楽しい事は沢山できる。
そう提言している教育者やアドバイスもよく見かけます。全くその通り。家で一緒におやつのゼリー作りをしたり、ベランダで水遊びしたり。朝顔育ててみるとか、色々あります。
・・・でも、それも出来ない。
・・・本音を言えばやりたくない。
週末だって忙しいのがワーママです。あるいは忙しい平日のツケが回ってきて、ああせめて、土日くらいノンビリ過ごしたい! わかります、わかります。子どもとゼリー作り? ボウルからジュース飛び散らかして、べたべたの床を拭かなくちゃならない。「やらせてやらせて」で手を出してくる子に「順番通りにやるんだってば!」つい怒鳴ってしまい、「夏休みのおうちイベント」なのに泣かせて終わり。と想像するだに、やる気失せます。
じゃ、いったい夏休みどうすればいいの!
頭抱えたママ。
大丈夫です。
夏休みスペシャル!実はなんでもアリなんです
確かに絵日記の宿題なんて出るとですね、親としては「どこかへ連れていかねば」と焦ります。お友達が「ハワイ行った」なんてお土産にキーホルダーでも貰ってしまえば、ますます焦りますねぇ。
「旅行で海や山へ行く」
「普段行かないような場所へ遠出する」
そんな暗黙の「夏休みルール」に縛られずに考えてみませんか。
大事なのは、子どもの目が「キラキラ」輝く瞬間を持つこと。そのキラキラ、目がまん丸になって「うわぁ!」と言う経験は、子どもの個性によって違うでしょう。
虫好きの男の子なら、カブトムシを飼う。それはちょっと大変そうなら、奮発してカラーの大図鑑を購入して、一緒に見てみる。ハサミで切ったり貼ったりが大好きな女の子なら、簡単にできる手芸キットを購入して、一緒に制作してみる。ポケモンに夢中?一緒にポケモンセンター行ったっていいじゃないですか。ハワイじゃないけど、その子にとってはハワイ以上のパラダイス。
おままごと好きなら、日曜の夕方はエプロンつけてもらって、ウェイトレスさんに変身してもらいましょう。「はい、パパがお客さん」枝豆とビール一丁!持っていてもらうだけ。
いつでもどこでも出来そうなことなら、すかさず「夏休みだからスペシャル」感を出すのがコツです。いいですか、恥ずかしがらず、こんな程度のことで?などと大人らしい考えは捨てて、
「今日は夏休みスペシャルだよー!」
ママがノリノリなら子どももイキイキ。目も輝くってもんではありませんか。
ママも笑顔だったら、子どもは何だって楽しい!
下の子が5歳くらいの頃でした。暑い暑い土曜の夕方。
昼寝して(疲れ果ててた・・・)起きてから、子どもとふたりで折り紙を切って、のりでつけて、輪っかのループつくりました。お誕生日の飾りでよく作るアレです。
それで部屋中を飾りつけして、ケンタッキーまで夕飯の買い出しに。セミがワンワン鳴く中で、子どもとふたりで手をつなぎながら
「ママさー、夏休みもお仕事忙しくてごめんね。今日はさ、だからちょっと豪華にしちゃおう」
パーティーバーレル購入して、カラフルな紙皿も100均で一緒に選びました。そうして夜は誰の誕生日でもないけれど、なんだかしらないけど「パーティー」なんです。
食事が終わったら、アイスクリームを食べながらみんなでトランプ。ばば抜きしてたら泣きそうになってたけど、このくらいなら「ちょっと頑張れば」出来そうな、週末の夕方イベントです。
子どもは親と一緒にゲームするのが大好き。普段は仕事から帰宅して、やろうやろうと言われても「今度ね」「お休みの日にね」それが週末になると「コレ終わったらね」「ごめん、次の時にね」・・・そんな繰り返しだったので、一気に取り返すつもりで、やる時はトコトンやってみる。
こういう夏休みの過ごし方でもアリなのでは?
ハワイも北海道も沖縄も行かないけど。公営プールにさえ、なかなか連れていけないけど。それは「いけない」だけでなく、親の方が「正直、疲れてるし、行きたくない」だったらムリしなくても、なるべく「労力削減」で気軽に楽しみませんか。
子どもはだって、親の顔をいつも見ているんですから。
無理矢理、「子どものために」我慢をしてどこかに連れていき、疲れた顔で不機嫌になるくらいなら、ママが笑顔でいるほうがいいはず。
まず自分が楽しい気持ちでいられること。そして子どももママのハッピーな気持ちを感じて、もっともっと嬉しくて楽しくなれること。そんな事を探してみませんか。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。