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2020.10.16

「ベビーサイン」って知ってる?簡単にできる!赤ちゃんとコミュニケーションをとろう


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まだおしゃべりできない赤ちゃんとコミュニケーションをとりたいと思ったとき、手の動きで意思疎通を図る「ベビーサイン」をご存知ですか?

私がベビーサインを知ったのは、第1子が生まれる前。何かのテレビで特集していたのを見たのがきっかけです。子どもがいなかった私は「おもしろいものがあるもんだなぁ」と思ったものの、その時はさほど興味はありませんでした。しかし出産前、友人が1歳前後の赤ちゃんを連れて我が家に遊びに来た時、実際に実践し、コミュニケーションを取っているのを見て「これはイイ!赤ちゃんが生まれてみたらチャレンジしてみよう」と思ったのでした。

ベビーサインってどんなもの

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ベビーサインとは、言葉を発せない赤ちゃんが手を使って自分の意思を伝える手法です。まずはお母さんやお父さんなど身近な人が、その手の動きを見せて、赤ちゃんと接することで、赤ちゃんも同じ動きをするようになっていきます。

開始する時期は、自分でお座りができ、指差しなどを開始するころ、とされています。6~7ヵ月くらいでしょうか。あまり早すぎても上手くいかず、そのことがお母さんやお父さんのストレスになることもあるので注意。赤ちゃんが自分に何か訴えかけてきているなぁというのが見えたころに始めるといいかもしれません。

全国さまざまな場所に「ベビーサイン教室」というのもありますが、基本は自宅で話しかける時に見せればOK!わざわざ教室に通わなくても自宅で習得することができます。私自身も1度だけ教室に行きましたが、そのあとは本を見ながら家で実践し、8ヵ月の頃に、はじめのベビーサインを見せてくれるようになりました。

「もっと」「おっぱい」「ごはん」「公園に行きたい」我が家の実践編

我が家が実際にベビーサインを教え始めたのは5ヵ月の頃でした。しかし、やはり早すぎたようでなかなかうまくいかず…。なんでできないんだろうとイライラしてしまったのが反省点です。まだその時期は来てなかったんですよね。

しかし、根気よく続けていた7ヵ月の時に「あれ?サインしているのかな?」と思い始め、「あっ!これは確実にサインしてくれてる!」と分かったのが8ヵ月の時でした。一番初めに覚えたのは「もっと」のサイン。グーにした両手をトントンと前で合わせます。たとえばご飯をあげていて、お皿の中のものがなくなると「もっと」のサイン。もしくは遊んでいて、私がその遊びをやめようとすると「もっと」。絵本も「もっと」。「もっともっともっと!」このサインは本当によく使いました。

次に覚えたのは「おっぱい」。手をグーパーグーパーします。もう、これが可愛くって!おっぱいが欲しい時に「ぱいぱいぱいぱい」とグーパーしながら近寄ってくるんです。9ヵ月くらいには「ごはん」や「おしまい」というサインも覚え、そろそろ食事の時間だなぁと思って「ごはんは?」と聞くと、食べたいときは「ごはん」のサインをしてくれて、食べたくないときは、基本無視。おやつももっと食べたいときは「もっともっと」もう終わりでいいときは「おしまい」のサインをしてくれていました。

12ヵ月、クリスマスの飾りをみて「キラキラ」のサインをしています

12ヵ月、クリスマスの飾りをみて「キラキラ」のサインをしています

1歳過ぎたころに覚えた「公園」「おうち」というサインもとても役に立ちました。公園で遊んでいて飽きたころに「おうち」のサインをしてくれるのでグズグズしたりすることなく「あっ帰りたいんだなぁ」ということが分かり「言葉がなくても通じ合ってる!」と感動しました。

その後も、「滑り台」「お風呂」「キラキラ」「いただきます」「ごはん」「バナナ」「ねこ」「どこ?」などのサインを1歳半くらいまでに覚えました。

いつの間にか消失、ちゃんとおしゃべりするようになります

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ベビーサインをすると言葉の発達が遅れるのでは?という心配をする記述を見たことがありますが、我が家はそういうことは感じませんでした。1歳半になれば言葉とベビーサインを合わせて使うようになり、2歳の頃には、徐々にベビーサインは消失。言葉が先にでるようになりました。ちなみに私が参考にした本はいくつかありますが、一番よく見ていたのが「ベビーサインで楽しく遊ぼう―赤ちゃんとお手てで話そうプレイブック」という本でした。

子どもにも向き不向きがあるみたい

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第1子でうまくいったベビーサイン。もちろん第2子でも使おうと思っていました。しかし、これがなかなかうまくいかず!第2子ということで、時間がとれず適当になったことと、本人の性格にもよるのかもなぁと思っています。

小学生になった第1子の長女は、今でも何かに集中するとずっとやり続けるタイプ。年中になった第2子の長男は、第一子に比べ器用なところもあるけれどすぐに飽きるタイプです。結局第2子の男の子が使ったのは「おっぱい」と「ごはん」「もっと」だけ。興味がある「食べ物をもっとくれ!」ということしか覚えませんでした

何事もはまり過ぎないくらいがいいあんばい

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第1子でうまくいったベビーサイン。あまりに面白かったので、友人にもおすすめしたのですが、「うまくいった!」という人もいれば「うちはやってくれなかったよー」という人もいます。我が家も第2子は上手くいかず「あら、この子はやってくれないのねー」という感じでしたが、「ベビーサイン」もあまり、はまり過ぎないくらいの気持ちでトライするのがいいと思います。

親というのは何かと「うちの子」と「他のおうちの子」を比べてしまうもの。「あの子はできて、うちの子はできていない!」となりがちですよね。私も特に第1子が赤ちゃんの時には、そんな傾向があり、我が子のできる、できないに「一喜一憂」していました。でも、ベビーサインを全然してくれなかった第2子の長男。いまやおしゃべりですし、むしろ「そんな言葉知ってるの?」とびっくりするような小難しい言葉を使ったりすることもあります。

ベビーサインは赤ちゃんとの意思疎通をスムーズにする一つの手段。もちろん私自身、言葉を発しない我が子から何を考えているかを感じ取れた幸せはありました。かといって第2子の息子がベビーサインをうまくできなくってもコミュニケーションはそれなりに取れていた気もします。
なので、興味がある人は、「絶対ベビーサインを習得させる!」という気負いを持たず、ちょっと楽しそうだから、赤ちゃんのコミュニケーションの一環として一緒にやってみようかなぁという気持ちで、トライしてみるといいかもしれません。

※この記事は2017年9月に公開されたものです。

松本尚子

松本尚子

ライター・編集者

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2010年生まれの女子、2012年生まれの男子の2児の母。主婦ときどきライター&編集者。女性向けサイトの編集者を経て、リクルートの住宅サイトでweb編集者を経験。酒好き、旅好き、美味しいもの好き。鎌倉在住。


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