2017.11.01
保育園では食べるのに・・・子供が家でご飯を食べてくれない!どう解決する?
「せっかく作った夕飯、ぜんぜん食べない」「給食は食べるのに!」ママ同士で話すと、ほぼ必ずと言っていいほどこの話題になりませんか? そんな子どもの「食」に悩んでいるママ、かなり多いようです。背が伸びないんじゃないか? 栄養が偏ってしまうんじゃないか…そうやってどんどん不安が増大していくことも…
実際に悩んでいたこと、どう対応していたのかなど、ママたちのリアルな体験とともに紹介します。
4歳まで、ウチでは白米のみ!!
これを言うと、必ずドン引きされるんですが、本当に白米しか食べない!(笑)息子は、4歳になるころまで、ウチや外食では、おかずも麺類も汁ものも一切受け付けない、「ひたすら白米のみ」の子でした。でも、保育園のノートを見ると給食の欄には毎日「全」(全部食べた、という意味)と書いてある。ほぼ毎日のように、保育士さんに「本当ですか?」と聞いていましたね。しかも、ちゃんと自ら食べていたようです。もう、保育園マジックとしかいいようがない(笑)
「ならば、ウチでも食べられる!」と、なんとか食べさせようとした時期もありました。でも、口をつぐんだりそっぽを向いたり、ひどいときはお皿を投げようとしたり。もう戦うのも疲れたので、「栄養は保育園で摂ってくれ!」と、ウチではひたすら白米だけ。たまーにふりかけもOKでしたが。私の作るものがマズイのか? とか、一生このままだったらどうしようと、悩みましたねー。
4歳半くらいから、プチトマトと卵は食べるようになり、そこから徐々におかずも食べてくれるようになったんです。白米だけのあの時期は、いったい何だったんだろう…
〔Hさん、子ども7歳〕
おかずを作らなくていいからいいな、なんて思ってしまいましたが、確かに「偏りすぎ」と、不安になってしまいますよね。でも、考えようによっては、お米はエネルギー源になるし、ビタミンやカルシウムなど栄養も豊富!
「このままやせ細って死んじゃう」と悩み狂った!
朝ご飯も夕飯も、二口くらい食べただけで「いらない」。長女は、保育園卒園ころまでそんな感じでした。特にお菓子をたくさん食べるわけでもなく、「このまま食べないのが続いたら、やせ細って死んじゃうんじゃないか」と本気で心配しました。小児科にも行きましたが、「体重も身長も標準、増え具合も問題なしなので、無理に食べさせることはない。無理矢理食べさせて、食べること自体イヤになったら厄介ですよ」と言われました。
しかし…そう、保育園ではしっかり食べていたんです! ほぼ毎食完食、食べるスピードも、割と速いほうだったそうです。保育園のメニューをマネして作ったりしましたが、やっぱり二口、三口で「いらない」。
保育士さんから「もっと食べなさい!」じゃなくて、「今日は二口いけたねーよかったねー」と、前向きに食事を終わらせてあげたら? とアドバイスをいただいたので、さっそく実行しました。心の中では「もっと食べろー!」とイライラしながら(笑)料理は残されてもいいように手を抜きつつ、食べることを褒めていたら、だんだん食べる量も増えていったんです。
卒園間近の頃には、朝はパン1枚と野菜とヨーグルト、夜はおかず2品とご飯・みそ汁をしっかり食べるようになりました。〔Oさん、子ども9歳、5歳〕
たくさん食べてもらいたいあまり無理強いして、食べること自体イヤになってしまったら…子どももママも辛いですよね。「食べぬなら、食べるまで待とう、褒めながら」という姿勢も必要なのかもしれません。
隠したお菓子を探し出す…
夕飯前に必ずお菓子を食べてしまい、夕飯が食べられないという悪いスパイラルにハマっていたので、お菓子をすべて子どもの見えないところに隠しました。
そしたら…きょうだいで宝探しのように部屋中をあさって探し出すんです。もう怒りを通り越して呆れました。高いところへ隠しても見つけ出す、そして食べる、そして夕飯をほとんど食べない。
保育園の給食やおやつはしっかり食べているので、栄養的には大丈夫と思いましたが(笑)、さすがにマズイと思い、おやつを一切置かないことに。その代わり、おにぎりやパンを出しました。「甘いのがいい」「チョコがいい」とブリブリ文句を言って、食べない日もありましたが、子どもも空腹には勝てない(笑)少し早めの夕飯(軽食という感じでしたが)という形から、少しずつ時間をずらし、ガッツリご飯を食べてくれるようになりました。そうなるまでに、けっこう時間がかかりましたが…〔Sさん、子ども9歳、7歳〕
根負けしそうになりながらも、ママのジワジワ攻撃の勝ちですね(笑)いきなり取り上げたり、「ご飯食べなさい!」ばかりではなく、代わりのモノを出してみる、少しずつ諦めさせる、という作戦も使えそうです。
子どもに合わせて対策を
いかがでしたか。給食マジック、やっぱりありますよねー(笑)お友達につられて食べたり、保育士さんがうまいこと流れを作ってくれているんだと思います。午前中にたくさん身体を動かす、ということもあるかもしれません。
ウチだと、どうしてもママが子どもに対して「食べなさい!」というモードになってしまい、子どももそれを敏感に感じ取ってイヤになってしまうのかも…でも、食に関してだって、子どもによって千差万別。食べるのが大好きな子もいれば、食に全然興味がない子もいるんです。
食べないことに悩みすぎず、子どもが元気に成長してくれていれば、よほどのことがない限り「こんなもんか」と気持ちをゆるく持つことも大切。気づいたころに「あら、いつの間にか食べるようになってる」という時期が必ずやってきます。
田崎美穂子
mamaライター