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2022.12.05

卒園対策委員(卒対)とは何をするの?選ばれないためには?ママ同士のトラブルにも注意


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来年3月に保育園や幼稚園を卒園するお子さんも多いでしょう。この時期から「卒対」と呼ばれる委員さんが猛烈に活動し始めます。現在、卒対委員として活動中の方だけでなく、「よくわからないけど、卒対になっちゃったらどうしたらいいの?」「選ばれない方法ってないの?」そんな疑問にお答えします。

そもそも「卒対」って何やるの?

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1.卒園アルバム制作
園側が制作する場合もありますが、卒対委員が全て行う所もあります。アルバム制作まで任されるかどうかは労力に大きな差があるので要チェックポイントです。

2.園や先生がたへの記念品選び
卒園児から園や先生に向けて、記念品などを贈呈するので、これらを選んだり購入する作業です。園が「これをお願いします」と指定することもよくあります。先生に向けては記念品の他、子ども達の寄せ書きやフォトブック作成など手作り感覚のものもよくあります。

3.卒園児向け記念品選び
卒園児に渡す記念品選びや購入です。多いのは

▪筆箱
▪ネーム入り鉛筆
▪折りたたみ傘
▪辞書

などですね。

4.謝恩会の運営
これも園によって様々で、派手にホテルで開催するところもあれば、園舎を利用して開催したり、子どもと一緒にお別れ会のような形で行う場合もあります。スライドショー制作などもこの中に入ります。

5.スケジューリングと会計の管理
こうした一連の卒園に関する保護者会が用意するもの・準備するものの予定をたて、会計を管理します。

どんだけ大変なの?「卒対スタイル3つ」紹介

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実際、私も経験していますが、とーっても大変です。ただし、これは園のカラーによって大きく違います。

▪毎年盛り上がる型
▪恒例マニュアル型
▪シンプル型

(1)毎年盛り上がる型
積立金も多めで、記念品も豪華、謝恩会も派手に、他にお母さんたち手作りのお別れ会運営など、とにかくイベントも多いケース。一般的には地元型私立幼稚園・園児数が多い保育園があてはまります。

→こうしたイベント系はどうしても「去年よりもっと」と、いざやり始めると盛りだくさんになりがち。1年かけて準備することも珍しくなく、年明けから「毎週末作業の連続」「2月には平日に入ってからも夜集まったり、それぞれ作業を持ち帰ったり」と大変です。

とはいえ、「やり遂げた感」も大きいので、案外と終わった後は「やってよかった」という声も。卒園式の感動もひとしお、なんていう感想もあります。

(2)恒例マニュアル型
園側からある程度指定があり、やることも例年決まっています。

→同じく年明けくらいからは確かに多忙になりますが、アルバム制作など業者も同じでマニュアル通りに進めればいいので、委員さんの負担はかなり減ります。が、せっかくだから「○○しよう」みたいなアイデアは採用されなかったり、園の意向が強く影響するのでそれはそれで面倒くさいという声も。

(3)シンプル型
保育園の中には卒園行事も「卒園式」がメインで、他にはあまり大きなイベントがない所もあります。

→卒対委員といっても、卒園児へのプレゼント選び、園への贈呈品くらいで比較的ラク。ただ、せっかくの卒園だから謝恩会があってもいいのでは、という声や親子一緒のイベントを最後にやりたいという声が毎年あがるという話もよく聞きます。

ママたちの「温度差」がトラブルの元

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一般に幼稚園の卒園行事関連の方が大変です。でも保育園でもカラー次第、なかなか派手に行っている所もあります。

だいたい保護者会・委員活動に〝いざこざ〟はつきものですが、卒対の場合はもっとわかりやすく

「こだわりたい!頑張りたい!最後だから!」VS「去年と同じようでいいんじゃないの」

と委員の間にある「温度差」から、決まるものも決まらないというトラブルが非常に多いのです。さらにもっと困るのが、頑張り隊の中でも

「手作り感覚が大事!」VS「お金かけてラクにするけど豪華にやろうよ!」

と、さらに「こだわる部分の温度差」もあったりするんですね。

幼稚園の方がこうした「ひと悶着」は多いような気がするんですが、意外と保育園で発生しがちなのが「仕事として着々と処理するタイプ」vs「ボランティア活動なんだからゆるーく、楽しくやろうよ」の対立です。

合理的という面では、確かにワーママなりのスキルをバンバン投入する処理組のほうが一理あります。エクセルでスケジューリングたてて、タスク管理して、グイグイ引っ張る管理職ワーママがいるとこんなパターンになりがち。

いっぽうで、子どものことだし、アットホームにやっていくべきじゃないの? という声も出てきます。メッセージカードひとつをとっても、グループウエアでメッセージを回収し、専門業者に丸投げする形が良いという人もいれば、みんなで集まって手書きでやろうよ、絵が上手な人に似顔絵描いてもらおうよ、手作りの温かみ、最後くらいは頑張らない? というママ組も出てくるわけです。

どちらが正しいというわけでもなく、だからこそ逆に面倒な結果に陥りやすい罠、ですね。

保育園でも、働き方は様々ですから誰も彼もがスキルワークを持っているわけでもありません。あるママが「進捗を報告して下さい」と卒対メンバーに連絡したところ、「進捗って、仕事じゃないんだから」ちょっとした〝ひと言〟からママたちのプチ反感を買うことも・・・。

この戦いこそ、将来小学校PTAにおける「専業主婦vsワーママ」あるいは「バリキャリワーママvsパート・派遣ママ」の縮図とも言えるかも!?

それでも保育園では最終的にみんな働いているから、という前提があるだけに、どこかでブレーキもかかりやすいようではあります。

親も関われる卒業はたった3回しかない

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卒対委員、基本的には人気がないようです。でも私は立候補しました。というのも、やはり卒園は子どもが通った園と最後の行事だという思いがあったからです。

確かに大変ですが、子どもの卒業は生涯で何度もありません。親が関われるのは、せいぜい中学までで、たった3回しかないのです。考え方を変えて「子どもの卒園、一緒に作り上げられる」とポジティブに考えてみませんか? 「もうこうなったら楽しむわよ!」仕事も忙しく卒対のやり方に最初はイライラを爆発させていたワーママ、途中から開き直って仕切りまくってました。彼女、今でも私の飲み仲間です。

※この記事は2017年11月に公開されたものです。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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