2018.04.17
【学童終了後】子供の放課後の過ごし方、起こりがちなトラブルとその解決法って?
学童終了後、放課後に子どもをひとりにさせることになります。働くママにとって、また心配のタネが増えますね。今回は「学童終了後、放課後の過ごし方」でのトラブルと解決策についてお話しします。
友達の家に遊びに行くのはいいけれど・・・
小学校も4年生くらいになれば、お友達の家に誘われることも増えるでしょう。
・決まった友達の家ばかりに行く
最近は共働き家庭が多く、どうしてもお母さんが在宅する家に集まりがちです。こちらも「じゃ、来週はウチに来てもらったら」と呼べるのなら問題ないでしょうが、共働き家庭では「いつもお邪魔するばかり」になってしまいます。
子ども同士はともかく、「毎日のように遊びに来られる」親としては不満を感じるはずです。たまになら、こちから丁寧にお礼の電話をかけ、家に呼べないことを謝り、いつか週末にでも、とひとまずお誘いの姿勢を見せることで大抵は問題ないでしょうが、しょっちゅう遊びに行くようになったら別です。
子どもが遊びに行く家を把握し「○○ちゃんがいいよ、と言っても相手のおウチの都合もあるのだから」と注意する必要があります。
「いいって言ってるのに!」と言う子どもに大人の事情を理解させることよりも、ウチは放課後は「公園か家だけ」といったように家庭内ルールを徹底させ守らせるようにしたいですね。
・親のいない家へ集まる
親の方針も様々ですから、放課後、ママもパパもいないけど高学年だし別に家に来てもいいよ、というお宅もあります。しかしまだまだ小学生の段階で、大人の目が行き届かない密室に数人集まればトラブルの元です。「大人のいない家には遊びに行かない」約束が原則です。
急増中!家で〝つながる〟子どもたちの問題
いやいや、ウチの子はいつも家でひとりで宿題をし、その後ゲームしたり遊んでるから・・・と安心しすぎないことです。
学童終了後に、子どもとの連絡手段として携帯やスマホを持たせているかもしれませんね。そうでなくても家庭でタブレットを利用させている場合は多いでしょう。
最近、特に問題になっているのが、スマホやLINEをしていなくてもオンラインゲームで繋がる遊び方です。友達同士でオンラインゲームをやって勝ちたいばかりに課金をする、あるいはゲーム参加が5人までだったりすれば、グループに入れる・入れないといったトラブルもありがちです。
放課後に在宅していない母親は「家で子どもはひとりで過ごしている」とばかり思っていて、実は「ネット上」で遊び回っているケースは珍しくありません。見知らぬ大人と繋がったり、不用意に個人情報を教えてしまう子もいます。ネット上のトラブルに加えて、親が子どもの「交際範囲」を全くつかめない点も、まだ親の見守りが必要な年齢の子どもですから大きな問題と言えます。
まずはスマホやタブレットを使う時のルールを明確にしましょう。タブレットには規制をきちんとかけ、履歴を必ずチェックする。使った時間がわかるようにする。例えばスマホなら、利用できる時間を制限できるアプリもあります。
親が思っている以上に子どもは早くからネットの遊び方を覚えています。タブレットもスマホも「おもちゃ」ではないこと、お金がかかること、それは「親のもので勝手に使うものではない」ことをしっかり理解させましょう。理解できない・守れないのなら、取り上げるくらいの罰則を決める必要が残念ながらあるように思います。
ママ達の体験談「放課後の遊び場」確保
・校庭開放(放課後遊び)が一番安心
・習い事などで放課後に子どもの行く場所を作っておく
・公園集合は約束事を決めておく
・友達の家については話し合いが必要
・スマホ&タブレットは規則と罰則の両方で
学童終了後、同級生のN君ちに行く、という連絡が時々ありました。お電話で話すと「ウチは働いてないし、いいのよ」とは言ってくれたので次の保護者会の時にはお菓子でも渡そう、と思っていたところ、別のママから「毎日のように来て、オヤツ食べ散らかして帰っていくって言われてるわよ」と聞かされて驚きました。子供に問いただすと、実はほぼ毎日その子の家に行っていたんです!子供も確信犯でウソをつくような年齢になってくるので、もっと注意が必要だったなと大反省。相手の親には平謝りでその後は「友達の家は禁止、遊ぶなら公園で約束する、雨の日は家で過ごす」と約束させました(Nさん)
「週2日ある学校の放課後遊び」しかウチは許していません。そして塾や水泳、英語といった習い事を入れているので校庭開放がない日も予定がある状態にして「他でフラフラ遊べない」ようにしています。(Kさん)
用意したオヤツを食べ、片付けをし、宿題も終えている様子なので安心していました。たまたま営業先から直帰することがあり、かなり早めに自宅に戻ると話し声がするのでビックリ。誰かいるのかとあわてたら、子供はオンラインゲームで見知らぬ相手とやり取りしていたんです。そこでタブレットを見れば、子どもがやるのはどうかと思うようなゲームを3つも4つも実名で!登録しており、タブレット上でLINEまでやっているのを発見。小5だしガラケーしか持たせてないし、と安心しきっていた自分を猛省。ネットの怖さをよく教え、タブレットは親がいない間は禁止にしてロックをかけました。テレビゲームでもオンラインにはなりますが、相手と直接のやり取りできないものだけにさせています(Mさん)
友達と遊びたい年頃なのは理解できるので、週に1度くらいなら許しています。相手の親にも「ウチは平日は家に大人がいないので呼べなくてすいません」とお詫びし、1ヶ月に1回くらい、週末を利用して遊びに行かせているお宅のお子さんたちを誘っています。私が引率して動物園につれていったり、家でプチパーティーをしたり「平日できない分をまとめてお返し」。とにかく、貸し借りができないよう気をつけています(Fさん)
公園と放課後遊びのみ許可しています。公園に行く時は必ず連絡をいれさせ、お金は持たせません。他の子が買い食いなどしているようですが、うちはうち、と許していません。5時に帰宅で「いまどこ」でサーチし、帰宅していない場合には約束を破ったということでゲーム禁止など罰も与えています。あとはなるべく夕飯の時などに「どんな子と公園でどんな遊びをしたか」楽しい話題としてうまく聞き出しています。最近、別のクラスの子と遊んで、どうやらコンビニで立ち読みとかしたらしいとわかり「公園内でしか遊んじゃダメだよ」と注意したばかりです(Iさん)
皆さん、いろいろ失敗しつつ、工夫もしていますね。だんだんと自我も芽生えてくる年頃ですから大変です。
学童終了後の過ごし方はまだまだ親が子どもの行動を把握し、充分に注意を払う必要があります。体験談にもありましたが、スマホやタブレットの履歴を見るだけでなく、なるべく子どもと話す時間を持って「何を考え、どう過ごしているか」親子で意思の疎通をはかることも大切な時期かな、と思います。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。