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2018.05.26

不妊の原因っていったい何?年齢・・ストレス・・食生活?それとも夫の男性不妊?


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結婚から数年経っても赤ちゃんを授からないと、焦ってしまう女性は少なくないと思います。女性に対して「赤ちゃんまだ?」「子ども作らないの?」といった質問を投げかけてくる人はいるものです。職場などではセクハラ行為という考え方が浸透し、あまり訊かれなくなったようですが、親族や近所の人、特に高齢の女性は遠慮なく聞いてきたりしますよね。

一方、周囲の男性に質問してみたところ、結婚から数年が経過しても「赤ちゃんつくらないの?」といった質問を職場などでされることはあまりないようです。自分の親には「孫の顔はいつみられる?」と訊かれることはあっても、そんなに気にならないとか。性格もあるのでしょうが、女性ほど赤ちゃんができないことに焦りは感じないという人が多いようです。

女性にとって、赤ちゃんができない悩みはつらいものですよね。何度もネットで情報をかきあつめ、いろいろな説に振り回されている方も少なくないのではないでしょうか。まずは不妊症やその原因について正しく知り、ウワサ話の域を出ない情報に振り回されないようにしましょう。

不妊症の原因を知るために、不妊症について知っておこう

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不妊症かもしれないという疑念は、一度頭に浮かぶといつの間にかどんどん大きな不安となってしまうものです。その不安を少しでも和らげるためには、まず不妊症がいったいどんなものかを詳しく知る必要があります。よく知らないもの、分からないものには全力で立ち向かうことができません。不妊症についてきちんと知り、不安を感じた今この時になにをすべきなのかを考えていきましょう。

不妊症は、不妊、つまり「赤ちゃんができない状態」を指しています。症とついていますが病名ではなく、さまざまな原因や病気、さらに原因不明の不妊をひっくるめてそう呼んでいます。不妊とは赤ちゃんができない期間のことです。不妊症は日本生殖医学会、不妊は日本産科婦人科学会でそう呼びならわしている名前ですが、ほとんど同じと考えてよいでしょう。

不妊症は、日本産科婦人科学会で「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず1年以上妊娠しない状態」と定義されています。なぜ妊娠できないのかは、検査を受けてみなければはっきりとはわかりません。さらに検査でも原因がはっきりしないケースも存在します。不妊と診断されたカップルの約1割は、原因不明と言われています。

もちろん性交の回数が少なければ、妊娠のチャンスも減ってしまいます。セックスレスとは、日本性科学会によれば性交が1ヶ月以上ない状態です。つまり、夫婦仲が良く、避妊もしていないけれど性交渉を持つのは数ヶ月に1度という場合は、やはり赤ちゃんができにくい環境です。セックスレスの原因もさまざまですが、性交渉を持てないということも、やはり不妊の原因のひとつにカウントできるでしょう。

もうひとつ知っておいてほしいのは、不妊症が女性だけのものではないということです。WHOの調査では、不妊に悩むカップルのうち約半数が、男性にも不妊の原因があるとされています。つまり、女性が悩むことの多い不妊ですが、男性側に原因があるケースは珍しくないということです。

東京には、男性専門のメンズヘルスクリニック東京という病院があります。ここには、なんと男性妊活外来があるのです。この病院の辻村先生によれば、日本人男性の約1割が精子に問題をかかえており、100人に1人は精液のなかに精子がいない「無精子症」と言われているそうです。男性不妊はまだまだ認知度が低いものの、決して他人事ではありません。

不妊症の原因にはどんなものがあるの?

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不妊症の原因で、現在わかっているものに関してご紹介します。

女性の場合
・排卵がうまくいかない「排卵因子」
・卵管がつまっている「卵管因子」
・子宮頚管の粘液に問題がある「子宮頚管因子」
・精子を攻撃してしまう抗精子抗体がある「免疫因子」
・子宮内膜症や筋腫・奇形などの「子宮因子」
・女性ホルモンの異常による「ホルモン因子」

これらが分かっています。それぞれの因子が引き起こす病気、またそれぞれの因子の原因となる病気もたくさんあります。たとえば子宮筋腫や内膜症を持っている人でも妊娠する人としない人がいますし、子宮の奇形があっても妊娠する人としない人がいます。赤ちゃんができにくい原因はこれだろう、ということは分かっても、本当のところははっきりと分からないというケースも多いのです。

男性の場合
・精子がほとんどいない無精子症や精子の質が低い精子無力症、元気な精子が少ない乏精子症などを引き起こす「造精機能障害」
・作られた精子が排出されるまでの通路が詰まっていたり、途切れていたりする「精路通過障害」
・勃起障害や、膣内で射精できない膣内射精障害など、性交渉自体に問題が起きる「精機能障害」

これらが原因としてわかっているものです。しかし、造精機能障害も精索静脈瘤などの病気が原因とわかっているものもあれば、なぜ作られないのか原因がわからないケースもあります。勃起障害も、「赤ちゃんを作らなくちゃ」という妊活自体がストレスになっていることもあるのです。

それでは、世の中でまことしやかにウワサされている「不妊の原因」について、詳しく見ていきましょう。

食生活習慣が悪いと妊娠しないって本当?

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食生活習慣が直接妊娠のしにくさにつながっているわけではありません。しかし、深酒や偏りのひどい食生活を続けていると、生活習慣病など健康を損なうリスクが高まります。身体が健康な状態でなければ妊娠する力、させる力も弱まってしまいます。

「これを食べれば絶対に妊娠する」「これを食べると妊娠しない」というものがあるわけではありません。しかし、食生活習慣を整え、かたよりなく3食きちんと食べることで赤ちゃんを受け入れる健康な身体の基礎が整ってくることは確かです。

また、現在は食生活の乱れが問題になっています。特に野菜不足やビタミン・ミネラル不足はよく指摘されますよね。しかし妊活のためとはいえ、急に必要量の食品を何十品目も毎日食べることは難しいですね。

現在は医学が進み、妊活に役立つと考えられる成分もいくつか分かってきました。例えばマカという植物には、男性にも女性にも妊活に役立つ必須アミノ酸やタンパク質・ミネラルが豊富に含まれています。また最近話題のユーグレナ(ミドリムシ)も、鉄や亜鉛の吸収を助けたり、冷えやイライラを防いでホルモンバランスを整える成分などが含まれているため妊活におすすめの成分とされています。

また男性には亜鉛やコエンザイムQ10、シトルリン(ウリ科に含まれる成分)、女性には大豆イソフラボンやピニトール(アイスプラントに含まれる成分)、鉄分などが良いと言われています。

これらの成分を含んだサプリメントを飲んでいるうちに、効いたとは断言できないが妊活に成功したという人も一定数います。栄養不足が気になる場合や、食生活の乱れがなかなか改善できないというカップルは、サプリメントを活用することもひとつの方法です。

しかしサプリメントは薬ではなく栄養補助食品なので、必ず効果が得られるわけではありません。またアレルギーがある方など身体に合う・合わないが出る可能性もあります。夫婦で医師や栄養士に相談してから飲み始めると良いでしょう。

ストレスが強いと妊娠しないって本当?

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ストレスは、妊娠をさまたげる要因になります。それは男女ともに同じです。たとえば男性は、ストレスが性欲の減退に深く関わってきます。ED(勃起障害)の原因も心因性のものが多いと言われています。

女性は、妊娠に関わる女性ホルモンはとてもデリケートなものですし、ホルモンが少し変化しただけで身体は大きな影響を受けることもあります。女性ホルモンが女性のバイオリズムを調整し、月経を起こして妊娠の準備をしているため、女性ホルモンが乱れると妊娠しにくくなってしまいます。

仕事の忙しさや人間関係などのほかに、「妊活を成功させなくちゃ」という焦りもストレスになります。私も結婚して3年間子どもを作らなかったので、姑にうるさく「子どもはできないのか」とせかされ、大きなストレスになりました。こういった場合は男女ともにパートナーに伝え、焦りがもっともストレスになり、不妊の原因になるということを伝えてもらいましょう。

長きにわたる不妊治療がストレスになり、夫婦関係まで悪くなりかけて、不妊治療をやめたとたんに赤ちゃんを授かったというケースもあります。あまり思いつめないということも大切な要素です。

男女の相性が悪いと妊娠しないって本当?

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女性の質問サイトや交流サイトには、「不妊の原因」に関する質問がたくさん寄せられます。その中で気になるのが、「男女の相性が悪いと妊娠しない」という説です。この「相性」が、具体的になんの相性なのかが問題ですよね。

確かに、相性が合わないと妊娠をさまたげるものもあります。それが、女性が持つ抗精子抗体と呼ぶものです。精子を異物として攻撃してしまう免疫の一種で、これがあると妊娠しにくくなります。また子宮頚管にはさらさらとした粘液が満ちていて精子の突入をサポートするのですが、この粘液と精子の相性が悪いと妊娠しにくくなるのです。

しかし、こういった症状は血液検査やフーナーテストといった検査でわかることですし、いろいろな治療法もあります。相性が悪かったら、乗り越えればいいものです。

私が問題だと感じるのは、性格的な相性や、運勢といったスピリチュアルな相性の悪さが関係しているのではないか、と女性が思い込んでしまうケースです。性格や運勢が合わないから妊娠できないなどということは、証明のしようがないことです。科学で証明できることがすべてではありませんが、それによって夫婦仲に亀裂が入ってしまったら、本末転倒ですよね。

性格や運勢といった、医学や努力で変えられないものは、気にする必要はありません。なぜなら、克服しようがないからです。それに囚われ、ストレスを溜めたりパートナーを嫌になってしまったりすることの方が、ずっと悲しい結果につながります。そういったことには囚われすぎず、相性とは「精子と女性の身体の問題でしかない」ということを覚えておきたいですね。

性格が関係するって本当?

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これもまた、質問サイトでよく見かける説です。たとえばこんな話があります。「神様が、私の性格では赤ちゃんを育てる資格がないと判断したから、私は不妊なのだ」と。そんなことは絶対にありません。それが本当なら、この世に虐待やネグレクトは存在しないはずです。妊娠と女性の、もしくは男性の性格はまったく関係しません。

逆に「不妊とわかってから、どんどん自分の性格が悪くなっていくのを感じる」という悩みを抱えている女性もいます。不妊とわかり、赤ちゃんができないかもしれないと思ったとたんに、妊婦さんや赤ちゃんを連れた女性に対して、強い嫉妬心を抱くようになってしまったという例です。

子どもを産み、育てることは本能のひとつです。食欲や睡眠欲と同じように、生殖に対する本能は強いものです。もしも安心して食べることや、ぐっすり眠ることを奪われてしまったら、人は冷静ではいられませんよね。生殖に関する本能も同じだと思います。不妊と診断されることは、生殖に対する本能が奪われているかもしれないという危惧をもたらすでしょう。

そこに、生殖に成功した他人が現れれば、嫉妬心や、時には憎悪がわいてきても仕方がないことです。理性でその場はおさえる人がほとんどでしょうから、責められることではないと思います。ただ、その苦しみを押さえつけ続けると、ストレスで心を傷めてしまいます。そういう場合はパートナーに苦しい心のうちを話したり、カウンセリングを受けたりして自分の心を守りましょう。

今は産婦人科でも一般の産科と不妊外来を分けているところも少なくありません。もしもそういった心の傷が気になる場合は、不妊外来が別にあるクリニックや、専門のクリニックをおとずれることも方法の1つです。

女性の年齢が高いと不妊になりやすいって本当?

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女性の年齢が高くなると不妊になりやすいという説は本当です。女性は30歳をピークにどんどん妊娠する力や卵子の若さが失われていきます。35歳になると、卵子の老化が進み、40歳を過ぎると顕著になってきます。そのため妊娠しにくくなりますし、流産や染色体異常の可能性も高くなります。結果として、赤ちゃんを授かるチャンスが減ってしまうのです。

しかし年齢の高さが問題になるのは女性だけではありません。男性も同様です。男性は35歳をピークに妊娠させる力が衰え始めます。精力の減退だけでなく、精子自体も老化していきます。精子も卵子も細胞の一種。身体が老化すれば、精子も老化してしまうのは当然のことと言えますよね。

顕微鏡で精子を見たことがある方ならご存じかと思いますが、精子は前に向かって活発に進む性質を持っています。しかし老化が進むと前に進む運動率が低下したり、奇形率が高まったり、精子が運ぶべきDNAや染色体にも異常が起きたりする可能性が高くなります。

国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、不妊に悩んだことのあるカップルは6組に1組と言われています。また厚労省によれば35歳で不妊治療を行って赤ちゃんを無事授かる確率は16%ですが、45歳になるとたった0.6%に減ってしまいます。それほど加齢は不妊に大きく関わっているのです。

確かに言えることは、妊活は早くスタートすればするほど奏功するということです。今赤ちゃんが欲しいと思っていなくても、数年後に赤ちゃんを作る予定であっても、不妊かどうかだけでも確かめておくと安心できます。不妊と分かれば、その治療に時間がかかることも少なくありません。不妊の原因の治療も、若いほど効果的です。

前項でお話しした「相性」や「性格」といったことも含め、赤ちゃんができないことに対して不安が強くなるようなら、早めに不妊検査を受けておきましょう。

不妊の原因を探るために、夫婦で検査を受けよう

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なぜ自分たちに赤ちゃんができないのだろうと不安になったり、悩んだりしたら、まずは夫婦で不妊検査を受けてみましょう。不妊検査を受けるカップルは現在6組に1組と言われていますが、「自分たちは不妊症じゃないだろうか」と悩んだことがあるカップルは3組に1組いると言われています。

避妊をやめて妊娠を目指そうとした瞬間に、もしくはそれを計画した時には、すでに「もし不妊だったらどうしよう」と不安になる人もいるでしょう。晩婚化や高齢出産が進んでいるだけでなく、それほど「不妊」に対する関心が高まっているのです。赤ちゃんが欲しいと思ったとたんに、生理が来ないことを祈り、来ればがっかりするのもおかしなことではありません。

不妊に対して不安を抱えている人はこのようにたくさんいます。不妊検査を受けることは決して特別なことではありません。安心して受けましょう。これまでもお伝えしたように、不妊は男女それぞれに原因が存在する可能性があります。夫婦で受けなければ意味がありません。

男性にとって、自分自身が産婦人科を受診することはかなり高いハードルのようです。どうしてもつらい場合は、総合病院などにある不妊外来を受診しましょう。現在は先ほどもご紹介した、男性専門クリニックも存在しています。

不妊検査の結果も、夫婦で受け止め、どんな結果が出ても、夫婦ふたりで乗り越える気持ちを持つことが大切です。不妊が改善され赤ちゃんを授かったら、今度は育児が待っています。育児も、夫婦ふたりで取り組むことです。逆算すれば、不妊検査は夫婦が父母として協力する第一歩ですね。

どんな未来が待っていたとしても、夫婦を支えるのは「互いの立場に立って相手を思いやる心」です。この人との子どもが欲しいと強く願った気持ちを忘れないよう心に刻んで、二人で不妊検査を受けてみましょう。

 

 

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河野 まちこ

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