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2018.11.13

誰が何を払う?共働き夫婦の家計「3つの分担方法」家計レポートでチェック!


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共働き夫婦の家計管理、分担方法など皆さんどうしていますか?

大きく分けると
(1)担当方式
(2)ひとり負担方式
(3)共同通帳方式

と3つに分かれるようです。担当方式は、例えば家賃や光熱費は夫が、食費は妻が、といったように項目別にそれぞれが担当して自分の給料からやりくりする方法です。ひとり負担方式は、どちらかの給料だけで生活をし、もういっぽうの給料は貯金する形ですね。

合同通帳は、引落しや固定費等のための通帳を作り、お互いに決まった金額をその通帳にいれて管理する方法です。

3つの方式それぞれを実際に行っているママたちに、家計分担の方法とそれぞれのメリット・デメリット等を教えてもらいました。

「担当制・別財布」方式

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Nさん(夫36歳・妻34歳・子ども2歳)
夫450万、私250万の年収です。ザックリですが

▼夫の担当
・住宅ローン
・光熱費、通信費
・保険料
・税金関係
・貯蓄3本(積立・学費用・帰省費用)

▼妻の担当
・食費
・雑費
・子供の習い事
・ペットの費用
・貯蓄(自分名義→急な出費用)
と分けています。

外食や週末のプチレジャー、洋服などは、その都度適当ですね。旅行は夫のボーナスから、冠婚葬祭用のお金は私のボーナス(は、かなり少ないのですが)からプールしてあります。

▼担当制別財布にした理由
結婚当初から、なんとなく・・・です。スーパーへ行くのはほとんど私ですから食費は私が、住宅ローンとか固定費って言われるものは夫の通帳から引落しに、みたいな感じで分けて、そのままですね。夫の給料明細はいちいちは確認しませんが(たまに見る)、だいたいは把握しています。夫は私の月給を正確にはわかっていないと思います。

▼良い面
折半にすると、毎月給料おろしてから分けたり、渡したりするのが面倒ですが、担当制なのでわかりやすいと思っています。それぞれのお財布管理の方が「働いたお金は自分が稼いだもの」と感じられる(満足する)面も多少あるかな。

▼悪い面
食費は毎月変わるし、贅沢すれば自分のお小遣いは減る、節約すれば自分のお金が増える、というバランスがけっこう難しい。夫婦で収入差があるので、担当する量が違っても不公平感はないけど、もし同じくらいの給料だったら担当制でぴったり「半分にわける」って出来ないから、どうなんだろうなとは思います。

ひとり負担方式

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Tさん(夫42歳・妻29歳・子ども4歳、2歳)
夫650万、私180万の年収です。

▼夫の給料
夫から月に12万(食費・雑費・子どもの習い事代・私のお小遣い分)として貰っています。光熱費その他、他はすべて夫の給料で夫が管理しています。年2回程度の旅行は夫のボーナスからです。

▼妻の給料
ほぼ全額貯金です。1つは住宅購入を数年後に予定しているので、その為でこれが一番大きくて毎月5万円、プラス夫のボーナス時には20万で年100万ペースです。他に学費用、緊急用、積立(家購入後の貯金ベースとして)と3つ積立貯金をしています。少しだけ残るのですが、まぁ子どもにまつわるお金で消えていきます。

▼ひとり負担方式にした理由
とにかくマイホームが欲しいから貯金優先ということです。夫は年齢も年齢なのでそれなりに貯金があり、それと現在の貯金を合わせてなるべく住宅ローンを少なく抑えるのが目標。あとは私の収入は元々はアテにしていなかったこと(最初は扶養内のパートで年収90万程度、下の子が保育園に入ってから正社員になりました)、夫が金融会社に勤務していて貯蓄は大事とウルサイから(笑)ですね。

▼悪い面
悪いとは思ったことはないですが、一応自分もちゃんと働いているのに夫から封筒でお金を渡されると、なんか微妙な違和感はあります・・・。

▼良い面
良いのは、まぁ私自身はお金の管理はあまり得意じゃないし、面倒くさくないのでいいかなと思ってます。夫に貰う毎月の生活費も行事があるとか足りなくなれば「足りないでーす」とLINEすれば、よほどのことがない限り、とりあえず追加で貰えます。私の年収はそれほどではないとはいえ、ほとんどを貯金に回しているので貯蓄ペースはかなりいいはずで、マイホーム購入とか大きな目的がある人には良い面のほうが多いのでは。

共同通帳方式

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Oさん(夫31歳・妻35歳・子ども5歳)
夫400万、私200万です。

▼共同のお財布
夫が18万、私が10万で28万入れています。
・賃貸アパートの費用
・光熱費
・保育園費
・共済保険
・学資保険
・貯蓄(毎月2万)
・食費
・雑費
・通信費(スマホ・プロバイダ代など)
ボーナスは、旅行代・衣服費・貯金の3つに分けて使っています。

▼それぞれのお小遣い
夫の手取りは22~23万程度なので5万近くは残っていると思いますが、自分の洋服代(スーツなどもそこから購入している)、あと仕事柄か同僚や後輩たちと飲む機会も多いみたいです。けっこう外食もするんですが夫が払っていますね。子どもの洋服とかオモチャなんかは、気分で買ってきたり、クリスマスなんかは普通に半分ずつ出すようにしています。

▼共同財布にした理由
それぞれの収入に合わせてお金を出して一括管理するのが、共働きとしては公平かなと思ったので。あと彼が年下でちょっと全部任せてしまうと好きに使っちゃうような感じがしたので、この形で落ち着いています。

▼悪い面
それぞれいくら使ってるか、持ってるかはわからない。共同通帳からの積立以外に、私の給料からも貯金しようとか思うけど、実際にはなかなか出来ません。他の家庭と比べても貯金額は非常に少ないと思うので不安もあります。夫に前に聞いたら「ちょっとは貯金してるよ」と言ってたけど、どうなんだろう。共同の通帳以外にそれぞれのお金の使い方については、あまり話をしない雰囲気になっているので、将来を考えてもうちょっとライフプラン?お金のプランを立てたほうがいいのでは、と、子どもが大きくなるにつれて思うようになりました。

▼良い面
共通の通帳でお金の出し入れがハッキリしているので管理しやすいし、公平な感じがします。

ライフスタイルの変化に応じて家計管理も見直そう

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それぞれ、良い面もあればやりづらい面もありますね。夫婦で年収に差がある場合も多いでしょうし、家庭の状況によって、やりやすい家計分担というのがあるという事でしょう。

ただ、実際に思うのは「ライフスタイルの変化」に応じて、時々お金の管理や家計分担について見直す時間を持ったほうがいいかな、ということです。

子どもがひとりの場合と、二人目を出産した後では生活費も今後の教育費も変わります。賃貸からマイホーム取得となれば、税金関係も増えますし、また、夫婦の給料も上がることもあれば下がることもあるでしょう。

ふたつの収入源がある共働きはともすると「ま、いっか」「こんなもんだろう」「なんとなくやってきて、なんとなくうまくいってるから」「パパが(ママが)貯金あるはず?」みたいに適当になるケースも多いようです。お金の使い方や価値観は人それぞれですが、家庭として共通の認識を持つのは大切です。

ちなみに。家計分担とは関係ないのですが話を聞いた3人とも金額に差はあれど「夫は知らない、独身時代からの貯金がある」と告白しましたよ!ま、それは夫も同じかもしれませんけどね。

「実際にはいざという時のためにって夫には言わずに取ってあるんだけど、例えば大ゲンカした時とか、離婚したるわ!とかイキオイで思っちゃう時にね、夫は知らないが、自分はある程度はまとまったお金を持っている、〝ふふふ〟ってちょっと余裕感じて、ま、とりあえず今は許しておくか、とかさ~、思っちゃったりするんだよね」

確かに、とうなずいてしまった私です。へそくりって、心に余裕を生む小さな魔法の杖かもしれません。いざとなったら、この杖をシュッとひとふり、お金が全てではありませんが、自分のお金で自分の余裕を買うことって、決して悪いことではありませんから。

というわけで「密かな貯金」をわざわざパートナーに告白することもないとは思いますが(笑)とはいえ、毎月の家計管理について、例えば子どもが保育園に入る、七五三の時、小学校入学する、区切りのいい場面で時々見直したり、夫婦で話し合う機会を持つといいかも、ですね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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