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2018.11.14

ママたちが嘆く!小学校1年生「宿題が多すぎる」その量とかかる時間、やらせる工夫とは?


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知り合いのママが「小1の宿題の量ってこんなに多かったっけ?」とウンザリした顔で聞いてきました。

「学童ではちゃんとやってこないし、帰宅して忙しい時間帯に見てやってるけど、ウダウダしてるとお風呂入る時間になっちゃうし」結局、だらだらやっている子どもを怒鳴りつけて泣かして終わり。これでは確かにウンザリですが、けっこう同じような思いをしているママもいます。いっぽうで「1年生の宿題? 30分もかからない」という人もいるんですね。

今回の記事では
・みんなの宿題の量は?かかる時間は?
・「我が家はこうして宿題をやらせた」先輩ママの体験談
・やらせる工夫・こなすアイデア
などを紹介します。

小1「宿題の量は?どれくらい時間かかってる?」

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「学童+家庭フォロー20分程度」
計算ドリルかプリント1枚(10問程度)+ひらがなノートまでは学童で。音読はだいたい5分程度で夕飯の支度しながら聞いて、サイン。学童でやってきた宿題は夕飯の後、帰宅した夫が見て、どーしようもない間違いだけは教えたり直させたりしてました。合計しても20分くらい。それほど負担ではなかったが、他のママは「学童の宿題タイムで何もしてこないから大変」と言っていました(Aさん)

「完璧にやらせようとしたら1時間半以上かかるかも」
漢字ドリル、漢字ノート、計算ドリル、プリント(片面が国語、片面が算数)1枚、音読、一行日記。ハッキリ言って子どもに完璧にやらせようとしたら学童で半分くらい終わらせてきても1時間以上かかる。そんなに出来ないし、周りのママも「多いよね」と言ってた。ただし、多い方が実は後がラクというのは先輩ママからよく聞く話(Wさん)

「丸つけが先生なのでラクかも」
算数プリント(6問~10問)と漢字2文字をノートに「書き順・写しを5回、その漢字を使った短文を書く」→学童では写しまでやってきたが短文は書いてこない日が多いので帰宅後チェックし、お風呂前にやらせる、15分くらいかかる。計算カードもこの時間に私は家事やりつつ聞き流し。音読は学童で(学童の先生が名前のハンコを押してくれてます)、あとプリントは丸付けは先生なので助かってます。ちなみに隣のクラスは丸付けも親で、直しもさせるとかで大変らしい(Uさん)

「こんな量と内容の宿題、必要!?」
学童では音読は先生が音読表(プリントがあり、大人が「上手にできた・普通・もう少し」に○をつけ、判子かサインを書く)をやってくれていたのですが、プリントやドリルは自己申告らしく、途中からだいたいやってきていなかったですね。それを夕飯前にやらせるしかないのですが、子どもも疲れているし、下の子もぐずる時間だしで、私も何度怒鳴ったかわかりません。1時間で終わらないこともよくあった。っていうか、小1の子どもがひとりで出来ない程の学習内容で1時間以上やらせないと終わらないなんて、普段の授業が足りないのでは?と当時、不満に思っていました(Aさん)

「小1宿題」親の対応はバラバラですが・・・

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「自由学習は週末のみ、パパ担当でカバーした」
算数プリント1枚と音読、ひらがな(途中から漢字)は学童でやってきてました。私は簡単にチェックし、明らかにおかしい間違いはその場でやらせました。ふたりで立ったまま、キッチンのカウンターとかで、10分程度。ただ、自由学習が1年後半からスタートして、これはやらなくてもいいんだけど、友だちが「教えてドラえもん(新聞にある)」を切り抜いて、その解答や感想を書いていて先生が褒めたというのを聞いて、ウチもなんかやらせないとな~と焦りました。
でも毎日なんて無理。そこで、夫が担当することに。やってる子は毎日やってるけど、うちは週イチで、その代わり、夫と一緒に公園で花観察したりとか、「せかいでいちばんはやいくるま」(車好き)をしらべてベスト5とか書いたりしてましたよ。朝の時間に一度、「週1回でもしっかりやっていてスゴイね」と褒められたと喜び、それを聞いたパパはそれ以上に喜んでました(笑)子どものキャパと自分のキャパを考えて、我が家ペースを作りながら必ず基本となる宿題はやらせるのがバランスが良いような感じがしました。と、わかったのは小1の後半からですが(Mさん)

「お金で解決いたしました!!!」
ウチは面倒見のいい私立の学童に入れたので、教員免許を持つ先生にビッチリ宿題を見てもらえました。自治体の学童に通ってるママが「一応宿題タイムがあるんだけど、まともにやってない、帰宅して、プリントやノートを見て直したり、やってないところを叱りつけてやらせる、それだけでひと騒動」という話をきいて、まぁ、民間学童って高いよなぁと思っていましたが、それだけの意味はあるか、と納得しました(Mさん)

「やってないのに〝やった〟嘘以外は許容範囲」
「宿題は?」と声かけはしているけど、ママ友から「計算カードやってる?」とか「おうちの夕飯を書いてくるって宿題どうした?」って話題になって、初めて「そんな宿題出てたんだ」って。漢字ドリルとかランドセルに入っていたプリントとか「これ、宿題じゃないの?」と聞いて(連絡帳に宿題を書かないので、毎回、連絡帳にも先生から〝きちんとかきましょう〟とメッセージが)「あ~、うんっ!」と元気な返答がきて、やれやれ、って感じです。やってないのに「やった」という嘘は許さないけど、低学年なので子どもの出来る「差」はあるし、私はいちいち宿題の中身までチェックして直したりはしてません(Hさん)

「うるさい先生は後がラクらしいけれど」
クラスにより差があるな、と思った。ウチの担任はひらがなプリントでも、ハネとか細かく指摘を入れてきて、翌日にはそれを直して3回書くというのがついてくるから大変。2~3日、宿題をサボっていると連絡帳で親向けに「宿題をやっていないようです」と書いてくるので、うかうかしてられません。

でも2組のママに聞いたら「よくできましたのハンコがついてくるだけ」で、全くやっていない子に対しても特に何も言われていない様子。どっちがいいのかは正直わかりませんが、同じ学校の同じ学年で同じ宿題が出ても、先生次第でこれだけ「やり方や対応が違う」っていうのが??? でも先輩ママから「うるさい先生は面倒くさく感じるけど、後から良かったって思うよ」と言われて、そうなのかもなぁとは思っています(Hさん)

宿題を「どうやらせるか」低学年の苦労が後でラクになる秘訣!?

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多くのママたちが異口同音に口にしていたのですが

「まじめに、真剣に正しくやらせようとしたら、宿題だけで1時間以上は絶対にかかる」
「ひらがなを正しく書かせようと直したり、ドリルの添削を尽ききりでやっていたら、だいたい子どもが泣くか、親がプチ切れするかのどっちか」

という嘆き節です・・・。

働くママの家庭では、小1では多くが学童に入っているでしょう。学童のフォロー体制にもよりますが、大抵は家庭で見直さないとなりません。いずれにしても小学校1年生ならば、帰宅して一緒にランドセルの中身をチェックしたりしませんか? この時に「宿題は?」と声かけをして、そこからせいぜい「30分~40分」以内で終わるようにしたいところです。

宿題の量は先生によりますが、それにどれくらい時間がかかるかは子どもによって違うし、親がどれくらい完璧にやらせるかでも違う、ここがポイントになるような気がします。ところで、体験談の中で「低学年の宿題量が多いと大変だろうけど、後がラク」という先輩ママの話がいくつか載っていました。それはなぜでしょうか?

ここでひとつ目安となるのが「学年ごとの学習量目安」です。よく使われるのが「学年×10分」「学年×10分+10〜20分」という計算式です。つまり1年生なら10分から30分程度、それが6年生になると、60分(1時間)から1時間半ということになります。高学年になって、それまでほとんど何もしていなかった子に「さぁ、宿題だけじゃないよ! 復習もしないとね!」と迫ったところで、勉強習慣がついていないとそうは簡単に1時間も机に向かっていられません。

でも低学年のうちからある程度、宿題の量をこなすことで自然と「毎日、ノートを開いて勉強するのが当たり前」の癖がつきます。親としては宿題はやらさなければならないと思いますから、とにかく勉強をさせることにはなります。宿題が全くでなかったら、ついつい「市販のドリル買ったけど、今日は疲れてるみたいだし、ま、いっか」なんてなりがちですから(特に低学年は)そこはやらなければならない宿題が一定量出ることは「後になって思うと良かったかも」という結論に繋がるのでしょう。

また当然ですが、勉強は積み重ねです。計算のスピードや読解力も、音読や計算ドリルの繰り返しで身につくものです。単純な「繰り返し学習」ほど、継続するのが難しいし、そこがきちんとできていないと、九九からかけ算、割り算、分数といった問題になった時、また長文読解でつまずきます。低学年で習うことを、5年生や6年生になってから「もう一度、ここまで戻って繰り返しやらせる」のは本当に大変です。宿題のおかげでイヤイヤながらも「勉強の基礎の基礎」土台づくりが自然と出来るという面もあります。宿題が多すぎるのはそれなりの問題がありますが、同時に頑張った分だけ「あとがラクになる」という先輩ママの意見もあながち嘘ではないのです。

こんな工夫・考え方で「小1の宿題」やってます!

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▼音読
・音読は朝に回してパパが担当(Iさん)
・量が多い時は飛ばして読ませたことがけっこうある、が、毎日でなければ問題なし!と信じてるw(Yさん)
・音読、計算カードといった読み上げ系は夕飯後にソファに座って、少しはノンビリしている時間にやってます。帰宅直後は下の子の世話もあり無理なので(Oさん)

▼算数・計算
計算は家事をしながら、子どもにまず口で言わせる。「2+9は11」口にした数が間違っていればその場でキッチンから「ちがーう!もういっかーい!」と返したり、実際に「9と1で10になるでしょー、繰り上がりだよー」とヒントを与えて正しい解答になってから、ノートに書かせる。やり直しの手間がなくなる(Kさん)
・わからなくて時間がかかるような時は親がパパっと答えをだしておしまい。どうせ繰り返すのだから、そのうち覚えるだろうと思ってる(と、思いたい・・・)(Sさん)

皆さん、小1でもけっこう苦労しつつ、なんとかアイデアややり方を工夫しているんですね。私はずぼら系なので「音読飛ばし読み派」でした・・・。

では、最後に。こんなママの話を聞いて「それもいいかも!」と共感したので紹介しますね。

「みんなどうしてる?懇親会で聞いて大正解!」
音読3回、計算カード2回、計算ドリル(20問)丸付け、直しまで、漢字プリント(2文字、1文字を10回書く、文字を入れた文章を2つ作る、マス目つきのプリント)、前日にやり直しがついた漢字プリントの文字をノートに書き直し10回。まともにやったら、ウチの子だと1時間半、時には泣きながらの2時間オーバーです(涙)
ママ友がいなくてよくわからず、懇親会に参加した時に、思い切って「ウチは出来が悪くて宿題に苦労しています、皆さんのご家庭はどうしていますか」と発言したら、参加していた親が拍手してくれた(笑)そこで皆さんの意見が出て、半数以上が苦労していて、2割くらいが「30分もしないで終わる」だったかな。
もともと計算とか出来る子は早かったような感じで、結局、先生が「少し宿題の量を改めて見直しますね」となり、音読は「回数は自由」、計算カードも「日本一周」みたいな地図のプリントがきて、好きな量だけやって色を塗って・・・みたいになりました。疲れた日はやらなくてもいい宿題になって、出来る子はどんどん進めるし、結果的に良かったと思いました。あと、色々なママたちのやり方(パパが担当しているとか、学童の先生に宿題タイムのチェックについてお願いしたとか)がわかったのも良かったです(Eさん)

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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