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2019.03.22

子供たちを取り巻く環境が「反抗期」にどう作用する?【子供の反抗期が来る前に】(後半)



前回記事では自分の体験談とNHKスペシャル「ニッポンの家族が非常事態 わが子がキレる本当のワケ」から科学的視点を持って、反抗期に起こる「イライラの原因」を探ってみました。今回は、現代の子どもたちを取り巻く環境が反抗期にどう作用するのでしょうか。そして人間における思春期・反抗期の必要性とは一体、何なのでしょうか。

自分たちの時代と、今の子どもたちの環境の違いで


大人への成長過程においてイライラする、すぐキレやすくなる、と理由はよくわかりました。しかしこんなにも脳の成長が活発に行われている中で、自分が思春期だった頃とは世の中を取り巻く環境が全く違います。番組中はそこの見解もありました。

脳の機能的にも制御がかりにくい中で、時間の流れが早いSNSでのやり取り。これはトラブルが起きるのは当然ですね…。現代の子どもたちの抱える問題がここにあるのだと思います。

私たちの頃は今ほど情報も溢れていませんでしたし、人とつながる手段も、実際に対面していないところではあり得ませんでした。全てが見えにくい状態になっているのが最大の不安要素ではあります。そこに介入していけるのは、親以外の大人が有効だそうなので、大人同士が良い人間関係、良いネットワーク、コミュニティを作ることが大切になってくるのだそう。友達の親と仲が良いとか、従兄弟や親以外の大人で、素直に話せる相手が必要ですね。

無謀で危険なことをしてしまうのにも原因が…

ここ数年、バイト先で度を越した悪ふざけ動画が社会問題となっています。無謀なことをしやすいのはいつの時代にも多少なりともいましたが、それを動画として投稿してしまえる環境が、さらに事態を悪化させてしまっているのでしょう。どうしてそういった無謀な行動をしてしまうのでしょうか?これも科学的に理由があるそうなのです。
快感物質が出て、さらに感情を抑制する部分が未熟なのだから、無謀なことをしたくなってしまうのですね…。さらに現在は動画サイトやSNSでの承認欲求が加わり、どんどん過激になってしまっているのでしょう。もっと他のところで発散したり、その力を良い方向に発揮したりできれば良いのですが、そこが一歩間違うと人生そのものを狂わせてしまうことに。

思春期・反抗期は人類が生き延びるために必要だった?


そもそも思春期・反抗期があるのは人間だけだそうです。これも人類が生き延びるために得てきた進化の賜物なのだとか。
14歳〜20歳の間に記憶力を高めることで、生きる術を学んできた人類。先ほどの無謀なことを好んで、さらにブレーキかけない脳の性質を備えたということは、リスクを恐れずに、好奇心に基づいてチャレンジする力を備えたということ。これによってホモ・サピエンスが生き延びたのだから、思春期はまさに生き延びるための必要な時期だったのです。

大人になるために必要な時期で特殊な能力を備えている、というとも理解できました。これらを今の時代においてプラスととるかリスクととるか、それはもう子どもたち次第。この時期に自分の生きがいや目標や楽しさを見つけて没頭できるか、もしくは、そこに出会えず発散の仕方を誤って暴走してしまうか。そのためには、思春期を迎える前の段階で、備えられることがあると思いました。それは、反抗期が来るまでにしっかりと親子のコミュニケーションをとって信頼関係を作ること。そして、家族以外の大人とのコミュニティも形成しておくこと。子どもそのものの能力を最大限に伸ばしてやる環境を整えておくこと。あとは、その時がきたらしっかりと受け止めて、見守れるために、今からもその素地を作っておく必要がある、と思いました。

飯田りえ

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