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2019.06.06

なかなか難しい!?「ほかの子供を叱る」どこまで見守る?どう怒る?



わが子ではなく、よその子供が悪さをしたとき、あなたならどうしますか?

もちろん、状況にもよるでしょうが、他の子供を叱るというのはなかなか難しいですね。今回は様々な年齢の子を持つママたちに「よその子どもを叱る時」について聞いてみました。

「おだやかに言う」怒るよりも注意で対応

「みんなに話す感じで注意をする」
内容にもよりますが、家に来て遊んでいる時、ゲームの順番を守らずひとりでずっとやっている、とか、誰かに対してひどく罵る、といったように、大人が介入したほうがいいかな、と思ったら、とりあえず、わが子も含めてみんなに「ちょっと! どうしたの」と声をかけます。それから、悪さをしている子に名前は呼ばずに、その子を見て「順番、みんな守ってるよね、ちゃんと守ろうね」「仲良く遊ぼうね」とか言いますね。でもまぁ、叱るとかお説教とかじゃなくて、あくまで穏やかに注意する感じです(Nさん/子ども 8歳)

「子どもの様子を見守り声がけをする程度」
子ども同士遊んでいると、まぁどうやっても、だいたい「ひと悶着」あります。公園なら、少し離れて見守っているわけですが、何やらあるなと思えば、まず側に行き、しばらくそこで仁王立ち(笑)家なら、子どもが遊んでる中に加わるようにして「おばちゃん、見てるよ」光線をバシバシ出します。それで「相手をぶったりしてはダメだよね」とか「楽しく遊ぼうよ」と、サクっとひと言。よっぽどのことや危険なことでない限りは、やはりよその子を叱りつけるのは避けますね。まぁ、怒鳴らなくてはならないような場面になる前に、なるべく声をかけて、その場をおさめるように気をつけてはいるつもりです(Kさん/子ども 9歳・6歳)

「ほとんど怒ったことはない」理由はいろいろ

「面倒なことになりたくないが本音です」
よその子でも、ひどい悪さをしている時は叱った方がいいとは思っています。でも、相手の親と面倒なことになりたくない、うちの子が「お前のとこ、おかーさん、すげーよな」とか言われたら嫌だな、とか、そんなところが本音ですね。実際にはほとんど他人様の子を怒ったことはないです(Aさん/子ども 6歳)

「相手によって怒る・怒らない関係がある」
相手にもよります。サッカー一緒にしている子たちは、なんかみんな兄弟みたいな感じだし、親同士も結束が強くて「みんなで叱ろう」って雰囲気あるので、分け隔てなく、こら!とか言います。でも、保育園も一緒だった子たちでも、それほど親同士親しくない場合、子どもが家に遊びに来た時とか、一応、私が観察しているって感じで目を光らせているのをわからせますし、ケンカにでもなれば声をかけますが、真剣に怒ったことはありません(Hさん/子ども 4歳・7歳)

「問題ある子は怒るより避ける!」
見るに見かねるような子の場合、うちではその子と遊ぶのをなるべく避けようにしました。特に学童をやめた3年生からは、どの子と遊んでいるか、どんな子か、注意深く見守っています。ひとりの子は夕飯代として毎日2,000円貰うとかで、すぐコンビニ行ったりゲームセンターへ誘ってくるので「あの子とうちではおウチのルールが違う、誘われても遊びに行ってはいけない」と子どもに話しました。その子を怒るといっても、正直、家の方針というか、親の考えも違うわけですから、どうしようもないですよ。そこまでいくと、怒るよりも「避ける」ほうを選びます(Wさん/子ども 9歳)

よその子でも叱りつけます!が・・・

「毅然としているしかない」
公園で見ていると、ひとりの子が滑り台で割り込みをし、前にいたウチの子が滑ろうとして座る前から背中を押すようにしました。次の子の背中も押しているのを見て、「危ないからやめなさい!」とけっこう大きな声で下から言いました。そういう場面なら、危ない行動については怒鳴ってでもやめさせます、たとえ、他人のお子さんでも。ケガしてからでは遅いですし、ケガをさせたその子自身も嫌な思いをするのですから。でも、けっこう見ていない親も多くて、私は「いつもあの人、公園でわが子が何かされないようにって監視してる」って噂している人がいると知って、ビックリしました。いろんな親がいるけど、自分の基準というか、ブレずに毅然としているしかないです(Tさん/子ども 5歳)

「堪忍袋の緒が切れました」
私が育休とってる間、上の子どもが友だちを家に連れてくるようになって。そのうちに、ひとりの子がほぼ毎日来るので「そうそう毎日はだめだよ」と子どもに言うと、「だって、お前んち後で行くからって言うし、今日はダメだって言うと休み時間のドッジに入れてもらえなくなっちゃうし」と言うわけです。
これまで保育園、学童と預けてきて「子どもの友だちが遊びにくる」っていうのが、あまり経験がなくて、それでしばらく様子見してたんですが。「ねぇ、お菓子もっと出してってお前、ママに言えよ」とこそこそ言うのがわかった時は「もう、おかわりないから、ごめんね、あとはおウチで食べてね」と言いました。そしたら、後ろ姿に向かって「ケチくせ、お前んち貧乏なの?」って息子にわざと言うので、プチンと切れましたよ。「ほぼ毎日のようにウチに来て、でも○○君ちにはウチの子、遊びに行ってないよね? うちにばかり来て、オヤツ食べて、片付けもしないで、そっちのほうがケチくさいんじゃないの?」「それから、あんまり仲間はずれとか友だちが嫌がるようなことをするとね、自分に戻ってくるよ、家に帰ったら、お母さんに言ってごらん、こういう風に怒られたって。そしたら、私が後であなたのお母さんと話すから!」ガツンと言うと、ビックリしたような顔になりました。それ以来、その子は家には来なくなりました。うちの子にも「家に友だちを呼ぶ時のルール」をちゃんと決めて、守るように言いました。

後から思うと少々大人げない言い方だった、落ち着いて叱るべきだったかな、とは思いました。他人の家の子を怒ると、まぁ、相手の家のこともあり、いろいろ後から気に病みますが・・・。ただ、言うべき時は言ったほうがいい、何でも限界ってものがあると思います(Aさん/子ども 1歳・10歳)

「怒鳴ったあとのママ友関係が面倒くさすぎる!」
保育園の同い年グループが声がけして、20人くらいかな、みんなで大きな公園にピクニックに行きました。水遊びができるところで、ひとりの子が小さい子(弟や妹を連れている家も多かった)の背中を押したり、噴水のところへつっこもうとするので、「危ないからやめなさい!!!」と怒鳴りました。でも、そのママは「あら〜、ちょっとー、それくらいにしておきなさいよ〜」って。それくらい、じゃなくて、本当に危ないし、他のママも「ね、やめようね」「危ないよ」とそれまで声を何度もかけていたので、私は我慢しきれずに怒鳴りつけました。

それでお昼の時間になって、みんなでお弁当食べてると「ねー、あなたってすごい怖いのね〜、いつもあんな怒り方してるの?」とそのママに聞かれて、はぁ?って思った。他のママに「気にしないほうがいいわ、あの人、自分の子が悪さしてるなんて思ってないんだから」「もっとうまくやらないと、あーいう人は怒らせると大変よ」とか耳打ちされ、かと思えば「あのママがね、○ちゃんのママとケンカしたの知ってる?」アレコレと「聞いたんだけどね」とか「一応教えておくけど」と入れ替わり立ち替わりコソコソっと話をされ、それにもウンザリです。子どもは保育園以外でみんなで遊べたのでとても喜んでましたが、私はもうゲッソリしました。それ以来、大勢で「みんなで集まって遊ぼう」的なお誘いは遠回しにお断りです。子どもをお互いに叱っても、わかりあえる関係のママとしか出かけなくなりました。でも子どもが大きくなったら、そうもいかなくなるんだろうなぁ、と少々不安にも思います(Uさん/子ども 4歳)

よその子どもを叱るときは


躾や子どもの叱り方というのは、家庭ごとに違います。「ここまでOK」「それ以上はダメ」という線引きが、意外なほど「差」があるんですね。だから、よその子を叱るというのは、難しい。一番多かったのは「見かねるほど酷い場合」「危険なことをしている時」は叱る、それ以外はひとまず見守る、という意見でした。

【よその子どもを叱るときのポイント】
・危険だったりケガにつながるような場面では躊躇せず注意する
・見かねる場面ではその場でひと言ハッキリと注意する
・注意はするが長々と説教などはしない

皆さんの意見をまとめると、上記のようなポイントが見えてきます。また、大きなトラブルにならないように、以下のことも気をつけておくといいと思います。

・親(大人)が見ているよ、と子ども達にアピールする
・相手の親の方針に対して思うところがあっても、それを指摘して親同士でやり合わない

場面や状況によって臨機応変といったところですが、ひとまず「大人が目を光らせている」ことをわからせ、それでも危ない場面があれば、端的に注意する。他にも言いたいことがあったとしても、それこそ「他人の家のこと」ですから、その場で危険な行為だけを指摘するにとどめておく。後から相手の親に「あなたの家はどういう躾をしてるんですか」などと言えば(言いたくなる気持ちはわかりますが)、エスカレートして、もはや子どもに関係なく、ママにパパまで加わっての騒動になる場合も・・・。

理想を言えば、わが子もよその子も、悪いことをしたら叱り、良いことをしたら褒めることでしょうが、実際の子育てでは、なかなかそうもいかないのが現実。いろいろな考え方があるんだな、と割り切り、家にきたら「我が家のルール」を守ってもらう、外で遊ぶときには子どもを見守りつつ危険な行為には即座に対応する。よそのお子さんを叱るタイミングというか、基準みたいなものは難しいのですが、最低限「これは危ない」と思ったら、やはり少なくとも声をかけるのが、親というより「大人として」必要なことではないかな、と思います。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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