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2020.12.14

「SNSを見ると自己肯定感が下がる」そんなママたちの気持ちとそうならないための対策とは?



「同じママなのに、またキャリアアップしてる…」「こんなにお出かけしていいな~」友人や知り合いの仕事やプライベートのSNS投稿を見て、どんよりと“自己肯定感”が下がっちゃうことありませんか。
育児に家事、仕事と自分の時間も心も余裕がないと、なおさらほかの人のSNSに気持ちが振り回されてしまうことも。「だったら見なきゃいいじゃん!」と言われてしまいそうですが、SNSを通じて人とのつながりが成り立っている昨今、「まったく見ない、しない!」というわけにもいかなそうです…。
今回は、どんなときにどんなSNSを見ると自己肯定感が下がってしまいがちかその原因と、そうならないために始めた対策などを、ママたちにリサーチしてみました。

見たいもの、繋がっていたい人を最小限に


出会う人出会う人ほとんどすべての人とSNSでつながってしまい、見なくていい情報に惑わされたり、無駄に羨ましい気持ちになってしまったりすることありませんか。見る情報、繋がる人を最小限に「断捨離」するという対策をしている人も。

・ママ友のリア充facebookで、余計な羨望感でいっぱいに…

〔自己肯定感が下がってしまったときの気持ちは?〕
最近よく話すようになったママ友の何人かと、軽いノリでfacebookで繋がりました。それまでは全員下の名前も、年齢も職業も知らない仲でした。みんなけっこう仕事の内容が多く、名のある大学の准教授だったり、お医者さんだったり、編集者だったりで、超充実した内容ばっかり。見なきゃいいのに、なんとなく彼女たちのSNSを見ては、事務仕事の自分がなんだか妙に情けなく思えたり、変な羨望感に包まれていました。

〔自己肯定感を下げないための対策は?〕
こんなに「羨ましい」ひいては「なんだか悔しい」という気持ちになってしまうくらいなら、彼女たちの仕事の内容なんて、これから付き合っていくうえでも知る必要はない! と考え、facebookのフォローをやめました。連絡を取る程度ならほかの方法もあるし。
今はfacebook自体をあまり見ないようにしたり、インスタは偽名で誰にもフォローされないように設定したうえで、好きな芸能人やためになる節約インスタとかを見ています。
〔Hさん、子ども3歳〕

・コロナ禍&携帯を変えたタイミングでグループ断捨離

〔自己肯定感が下がってしまったときの気持ちは?〕
マウンティングまではいかないのですが、いくつかのLINEグループの中に、必ず「ハワイ行ってきたから、今度お土産渡すね」「新しくできた〇〇に行って、たくさん買っちゃったよ~」など、いらんプチ自慢をちょいちょい報告してくる人がいます。SNSの投稿だけなら極力スルーするようにしているのですが、LINEだとつい読んじゃって、「ウチなんか、週末どこも行ってないし」「そんなセレブなところで買い物できる余裕ないし」と卑屈になっていました。ウチはウチ!よそはよそ!なんですけどね…

〔自己肯定感を下げないための対策は?〕
コロナ禍に携帯が壊れ、買い替えることになりました。「これはチャンスかもしれない」とばかりに、「もういいかな」と思っていたいくつかのLINEグループから退室しました。仲のいい何人かから個別に「いきなり退室してビックリした」と連絡が来ましたが、「ごめん! 子どもが携帯いじってて、勝手に退室になっちゃったみたい」という苦しい言い訳をしました(笑)いきなりの退室はヤバかったかな~と後悔も(少しは)しましたが、今すごくスッキリしています。〔Tさん、子ども10歳、8歳、3歳〕

SNSをやる目的を見直す


携帯を取り出しては、ついダラダラとひとのSNSを見て自己嫌悪に…そうならないためにも、ちょっとだけ自分を律して、「なんのために、なぜSNSをやるのか」を再度見直している方もいます。

・自分の仕事のため! と言い聞かせる

〔自己肯定感が下がってしまったときの気持ちは?〕
フリーでイラストレーターをしているのですが、かつて同じ媒体で描いていた同業者が、有名雑誌やテレビ(テレビ番組内で使われる挿絵)の仕事がどんどん増えていきました。「彼女は今も独身ですべてが自分の時間だからできることで、私は子どもも小さくて限られた時間内でしか仕事ができないから仕方ない」と割り切っているつもりでした。それに彼女の絵は参考になるし、インスタに載せている絵を見ても、勉強になる。でも、どうにもモヤモヤして、どんどん「あ~、自分はとても及ばないな。ダメだな~」と情けなく、悲しい気持ちになっていきました。

〔自己肯定感を下げないための対策は?〕
以前は彼女の仕事をすべてチェックしては落ち込んでいましたが(苦笑)、今は自分が次に書く絵の参考になりそうなものだけを拾って見るようにしています。「自分は自分の仕事をきっちりやればいい」「彼女の絵を見るのは、自分の仕事のため」と気持ちを切り替えることも心がけています。まだ凹むときもありますが、以前のようなモヤモヤはなくなってきました。〔Fさん、子ども2歳〕

・自分の忘備録としてやっている

〔自己肯定感が下がってしまったときの気持ちは?〕
恥ずかしい話、自分があげたSNSにまったくコメントがつかなかったり、反応が少ないと落ち込んでいました。友人の似たような投稿にコメントがたくさんついているのを見て変な嫉妬をしてしまったり…「私のSNSってつまらないのかな。文章下手なのかな」挙句、「私、嫌われてんのかな」などと勝手に妄想しては凹んでいました。冷静に考えると愚かというか、情けないというか…SNS自体をやめればいいと分かっていつつ、「やめる理由」が見つからなかったんです。

〔自己肯定感を下げないための対策は?〕
以前友人に「ほかの人のSNSには反応がいっぱいあるのに、自分のにないと、なんか落ち込まない?」と話した時に、友人が「うーん、私は今の子育ての忘備録として自分のためにSNSやってるから、他の人のことは気にしないかな」と。
そのときは、「友人はメンタル強いな~」なんて他人事のように思っていましたが、改めて「これは自分のため」と思いながら書くと、コメントがなかろうが「いいね!」が少なかろうが、以前ほど気にならなくなりました。反応あると嬉しいですけどね(笑)
〔Sさん、子ども6歳、2歳〕

ほかにも、
・携帯や(仕事以外で)パソコンを見る時間を極力減らすようにしている
・「自分の時間=携帯をいじる時間」にしない
などのケースもありました。
SNSの世界では直接の知り合いでなくても、仕事やプライベートを覗けてしまいます。その中で上には上がいて、「自分がそれなりに頑張っている」つもりでも、どうしても比べてしまい、落ち込むことだってあると思います。「いっそ、SNSをやめたほうが自己肯定感を保てるのでは」という考え方もありますが、SNSが当たり前の時代にはとても難しいこと。
今回の記事を参考に、己を少しだけ律して「見る時間を少しでも減らす」「SNS関係を断捨離する」「SNSに対するメンタルを強くする」など、自分なりの「SNS対策」を実践してみてはいかがでしょうか。

田崎美穂子

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