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2021.03.15

小学校のお悩みを専門家が解決!「私ってモンペ?」「学校指定用品が高い!」「担任と合わないので変えて欲しい」聞きたくても聞けないあれこれをズバッと回答



BRAVAでは、子育てや家事、保育園や学校のことなど、ママたちの日ごろのお悩みや不安に関する記事をたくさん掲載してきました。このたび、小学校の子どもを持つ保護者の悩みにスポットを当てた、BRAVA発の書籍『学校トラブル18 保護者のお悩み解決します!』(東洋館出版社刊)が発売(2021年3月18日)されます。国内外の保護者からいただいた60の質問を18項目にまとめ、3人の専門家がズバッと分かりやすく回答しています。今回は、本の中から3つのお悩みとその回答を紹介します。
すでに悩みを抱えている方への「具体的なヒント」に、そしてこれから入学する方への「心構え」として役立つ1冊となっています。

【お悩みに答えてくれる専門家の方】
・小野田正利先生〔大阪大学名誉教授〕…専門は教育制度学・学校経営学。学校と教職員の “等身大の姿”を明らかにすることをライフワークとしている。
・鬼澤秀昌先生〔弁護士〕…おにざわ法律事務所代表。自治体のスクールロイヤーや学校法人の顧問、教員向けの研修講師、文部科学省スクールロイヤー配置アドバイザー。
・くまゆうこさん〔株式会社マモル代表〕…テクノロジーでいじめやハラスメントを早期発見し、いじめで悩む人が少なくなる社会を目指す。

お悩み1 私ってモンペなの?どこからがモンスターペアレント?

こんなことを小学校側に言ったら、私は「モンスターペアレント」になってしまうかな…子どもの学校生活の中で気になることがあっても、ついそんな気持ちが先立って何も言えない保護者も多いようです。どこからがモンペなのか、どういう言い方をすればいいのか、という悩みへの回答を紹介します。

Q「モンスターペアレント」はどこからのラインをいうの?
A.保護者が言うことは、1.要望(耳を傾けるべき意見)2.苦情(仕方ない内容だけど対応するレベル)3.無理難題要求(いわゆるイチャモン)の3つに分けられます。モンスターペアレントというか、明らかに「言いすぎ」「やりすぎ」というケースは、3といえます。
また、

・学校運営上・法律上明らかにできないことを主張し続ける
・1回の電話で3~4時間もいいつづける
・1日何回も、あるいは毎日のようにいってくる
・教育委員会、議員、マスコミなどありとあらゆる手段を使って自己の要求を示す

というように、内容ではなく「行動面」にもあらわれます。〔小野田先生〕

Q.気になることがあったら、学校にはどのように伝えればいい?
A.自分が言おうとしていることは、「要望」「苦情」「無理難題」のどれなのか、俯瞰的に考えることが必要です。そして重要なのは伝え方。

・自分が認識している事実を明確にする
・それに対する要望を明確にする
・学校に「〇〇してください」と無理矢理させるのではなく、「〇〇できませんか?」という提案の形にする

これらを意識して伝えれば、「モンスターペアレントかしら」と心配する必要はありません。
また、夫婦間、親子間で感情や意見の足並みを揃えることや、先生・保護者が日頃から互いにリスペクトの気持ちを持って接することが大切になってきます。〔鬼澤先生〕

お悩み2 学校指定用品が高い!市販されているものを購入したい!


制服や体操服以外で、量販店や100均でも売っているようなものでも「学校指定のものを購入してください」という学校が多いようです。指定のもの以外はNGなの?という疑問、それに対する回答を紹介します。

Q.紅白帽や水泳キャップ、上履きなど量販店で買えるものも「学校指定」と言われました。経済状況などを考え、どこで購入してもいいことにはならないでしょうか?

A.経済事情やきょうだいがいるなど、指定品を揃えると「家計的に少し苦しい」という声は多くあります(本当に困っている場合は、学用品や教材費が無償になる措置がある)。
今はさまざまな流通手段から何でも手に入る時代、「学習の用途と機能があれば、他の子のものと多少形や色が違っていても構わない」という風潮が広まっていけばいいとこの本では回答しています。

しかし、学校が「指定」にする意味を知ることも大切です。たとえば、あまりに皆がバラバラだったり、派手すぎるものを持っていると「それ違う!」「かっこよくていいな」など、学習に集中できなくなる。あるいはアサガオなどの栽培キットも、指定で統一しないと育ち方がぜんぜん違って、同じ学習過程が共有できないなどの問題も出てきます。〔小野田先生〕

指定と一般で売られているものの値段にあまりにも差があると、保護者も納得がいきません。一番ベストなのは、「こういう理由で指定にしていますが、別のものでもいい」という姿勢が広がることなのではないでしょうか。〔鬼澤先生〕

お悩み3 担任の先生と合わない!変えてもらえることはできる?


我が子と担任の先生が合わない、できれば担任を変えてほしい…しかし、どのレベルなら学校に相談してもOKなのか非常に迷うところ。そんなお悩みへの回答とは?

Q.担任の言動が微妙、担任の顔が怖くて子どもが学校に行きたがらない…誰に伝えればいいの?担任の変更は可能?

A.担任を変えられるかについては、制度的に「校長の裁量の範囲内」になります。基本的に一人の子が先生に合わないという理由では、難しいという考えです。〔鬼澤先生〕

担任の顔が怖くて子どもが委縮しているケースは、笑い話ではなく結構ある話です。わいせつの事実を掴んでいる、ひどい暴言があるなど、それなりの根拠が必要となってきます。そしてそうした事実があれば、速やかに担任変更を要請するべきです。〔小野田先生〕

Q.合わないから仕方なく転校する、という場合の法的な仕組みは?

A.学校教育法で「法令上保護者の申し立てにより、市町村教育委員会が相当と認めるときには、市町村内のほかの学校に変更することができる」と定められています。教育委員会の裁量となります。〔鬼澤先生〕

いじめや不登校の問題が社会的に認知されてきた昨今、教育委員会が比較的柔軟に相談に乗ってくれる例(「就学校の指定変更」という)が増えてきました。
でも、「完全に合う学校、担任」なんてないのが現実。よほどのことでない限り、合わないから次の場所、を繰り返していたら子どもの負担も大きくなります。大切なのは「新しいところで頑張れるか」「今のままでも行けるか」などの子どもの意志を尊重することです。〔小野田先生、くまゆうこさん〕

さまざまな小学校のお悩みにこの本がぴったり!


紹介したお悩み&回答のほかにも、小学校で想定される、あるいは保護者が経験した悩みとそれに対する回答がたくさん掲載されています。

・スマホを持たせてもいいの? 気をつけるべきことを教えてほしい
・授業の進度が遅く感じ、子どもがつまらないといっている
・いじめにつながる「からかい」があっても、ぜんぜん改善しない学校へは行かせたくない
・悪い友達とつき合っていて心配
・登下校が心配

など、持ち物から、担任の先生と子ども、子ども同士の関係や登下校のことまで、多岐にわたるお悩みや質問に対して、いろいろな切り口から詳しく分かりやすく回答しています。くわえて、PTAや子どもの発達支援(特別支援教育など)のお悩みにも丁寧な回答がされています。
また巻頭には、小学校にいる人(先生や職員)、小学校に関係する人がイラストで分かりやすく紹介されているので、「このことについてはこの人に聞いてみればいい」ということも分かるようになっています。

「学校と家庭の距離が思ったより遠くて困っている人が多い。学校と保護者が歩み寄って解決していく方法はないだろうか」という問題意識。それがこの本が作られるきっかけでした。小学校生活の中の「あるある」なお悩みについて回答されているだけでなく、保護者に対して相談の仕方や気持ちの持ち方が提案され、学校の先生にとってもよりよい保護者対応に役立つものとなる内容になっています。
気になる方はぜひ手に取っていただきたいと思います。購入はこちらから。

田崎美穂子

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